
只今エンジン製作中。
今回はちょっとメタルの話しを。
毎回感じる僕の師匠の凄さ!(笑)
メタル合わせです!レベルが違う( ̄◇ ̄;)
個人的な意見ですが、僕がエンジンを組む上で一番
悩む所です。
基本はひたすら測定です!
しかし金属は温度に敏感に反応して膨張したり収縮したりしているので前日から
温度管理してしっかり測定します^^
ここがいい加減だと測定しても何の役にも立ちません(涙)
まずは洗浄後元のついてたメタルがどうなっているのかクリアランス測定。
メタルはクリアランスも良好で見た目にも痛んでいない場合は変えない方が安全
です。
と僕は思います。。
しかし、やはり悪くなっている物も多いので交換が必要になってきます。
ここで忘れてはいけないのがブロック側はもちろんですが、クランクシャフトの測定。
クランクが曲がっているとしっかりメタルを合わせてもまたトラブルの原因にな
るので、定盤とVブロックとダイヤルゲージを使ってしっかり測定します!
そう滅多にあるものじゃないですが、もしも限度値を越えている場合は交換した
方が無難です。
修正も可能ですが、曲がり癖は内部応力から発生するので、またもどる確率が高
いです(-.-)
それでもしないよりは全然ましですが!
メタルを選ぶ時は未だに僕も悩むのですが、マイクロメーターでピンとジャーナ
ル径を測定して、メタルをシリンダーゲージで測定し、その隙間を算出して出す
やり方を重要視する方と、プラスチゲージを重要視する方といます。どちらも長
年の経験と、たくさんのデータを基にしているので、僕が一概に言えるものでは
ないですが、ぼくはマイクロメーターはあくまで目安、プラスチゲージを重要視
しています。
これは一つメタルを傷つけるのが気になるため。
僅かな傷ですがマイクロ単位のクリアランスですのでこれが結構どつぼにハマり
ます。
クランクも細かく言えば真円ではないので測定場所によってもだいぶ違います。
プラスチゲージは単純なものですが、クリアランスも単純明快!実測で出るため
かなり使えるヤツです!(笑)
僕の師匠曰くとにかく一番大切な事はデータ収集と経験!探究心だそうです。
壊れたエンジンも宝物。そこから学べと!(笑)
今だに最後はチェックが入るのでもっと頑張らねば!(笑)
まあメタルの話しは終わらないのでこの辺で(-.-)
Posted at 2011/04/10 20:05:21 | |
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S2000 | 日記