さて、今回の個人輸入で手配をかけたのは下の部品たち。
エンジンオイルフィルター
ドレンプラグワッッシャー類
バイパスフィルターOリング
リアアッパーアーム
ダンパーマウント
バンプラバー
ショックアブソーバーブーツ
リアのアッパーアームについては車検の際に要交換との指摘を受けました。「段差を斜めに乗り越えると右リアからギコギコ音がする」という私の訴えに対する診断結果が「アッパーアームの車体側ブッシュ不良」だったのです。
車体側もハブキャリア側もボールジョイントではなく筒型のブッシュのようですから普通ならブッシュ打ち替えで済むはずなのですが、部品が出ないためにアームごと交換になるそうです。確かに部品図にはアームAssy.しか出ていません。たかだか4万キロでダメにならなくてもいいのにと思いつつ、ゴムブッシュですから走り始めて10年も経てばしょうがないかとも思います。
まあ、E32、E38でも何本もアームを交換しましたし、国産のZ32でもフロントアッパーアームを交換した記憶がありますから、サスアーム(正確にはブッシュやスフェリカルジョイント)というものは自動車メーカーの設計分類上、ある程度、消耗交換を想定する部品の一つなのでしょうね。そもそもこの車の場合、ブッシュを打ち替えながら長く走り続けるようなことを想定していないのでしょうけれど。
それから、右リアのダンパーについては「油漏れ」の指摘がありました。高速のうねりでリアのバウンスが大きいとは感じていたので機能的にも問題が生じている模様です。ふた昔ほど前には3~4万キロでダンパーが「抜けた」状態になって何度も交換(KYB New SR Specialとか懐かしい!)したものですが、少なくとも最近の日本車では10万キロくらいならダンパー交換など必要なくなっていると思います。2001年式のE38でさえ15年17万キロ走って油漏れなど無かったのにややお粗末ですね。(さすがに1993年式のE32では6万キロくらいで交換しましたが)
おまけに整備記録によると私の車両はこれまでに一度ダンパーを全交換しています。それにも関わらず再びのオイル漏れ。(笑)
一体どんなメーカーの物なのか思って調べてみたところ、
アトランティックカーズさんのBLOGによると初期型のダンパーのメーカーは「ダイナミック」とのこと。ただ、どのようなメーカーなのか今一つ良く分かりません。
検索で出てくる物の中で近いのは
BRITPARTの
Cellular Dynamicというシリーズくらい。ただ、こちらさんはRange/Land Rover専門の部品の小売り屋さんのようですから違いますね。
しばらく探してようやく見つけたのが「
Multimatic Suspension」。社名が「Dynamic Suspensions」から変わったようです。
HPによると、最近でも例えばAston Martin One-77のサスペンションとシャーシはこちらの開発だそうです。日本でもレース用には使われているらしいのですが、私はその方面に疎く、全く知りませんでした。
さて、油漏れを起こしている以上ダンパーを交換しなければなりませんが、驚いたのはそのお値段です。アトランティックカーズさんの見積もりではなんとリア1本で〇〇万円(!)。純正部品を手配すると個人輸入でもその半額程度ですから結構なものです。漏れたものだけを交換というわけにも行きませんから交換するなら4本分。はい、再び1時間ほど気を失いました。
某所で発生したS600(TT)でのエアサス交換〇〇〇万円事件よりはかなりマシですが、減衰力切り替えの無いV8でこれですから、もう少し凝った作りのV12だったらどうなるのでしょう。減衰力切り替えを失うのが嫌なら純正品で交換するしかないわけで、こんな時はV8で良かったと思います。(笑)
一方、アトランティックカーズさんにはこちらの事情をお察しいただいたようで、「(エナペタル特注の)ビルシュタインで1台分〇〇万円」とのオプションもいただきました。アストン純正も途中からビルシュタインに切り替わっているようですね。
ビルシュタインについてはHR31に乗っていた学生時代に大枚をはたいて購入したところ、新品にも関わらずチューブが変形していてスプリングシートが入らなかったり、付けたら付けたですぐにフロントのダンパーからオイルが漏れたりしてガッカリしたことがあり、はっきり言って良いイメージがありません。当時、「ビルシュタインが抜けて『ヒルシュタイン』になった」と泣いたものです。KYBかTOKIKOしか知らなかった少年が憧れの欧州ブランドに大きな期待を抱いての結末だったのでその落胆は大きかったのです。(その後、JICの車高調でさらに落胆するのですが)
ただ、あれから20年以上経っていますし、フロントストラットのHR31とは違い、今回はダンパーのシール付近にラジアル荷重が殆どかからないダブルウィッシュボーンです。流石に当時のようなことは無いだろうと、アトランティックカーズさんのご提案に乗ることにします。折角なら周りの部品もリニューアルしておきたいので今回の個人輸入にはスプリングシート等を含めています。
個人輸入の部品が届いたのを確認してから、ダンパーを発注するつもりです。
その他、国内の手配価格の数分の一となるオイルフィルターも併せ、先方からの連絡待ちです。
Posted at 2016/02/08 09:40:21 | |
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