デスビＯＨその２

上からプラスネジ3本を抜くとマグネットが外れます。
ただ、真っ直ぐ抜かないと外れ辛いのでドライバーなどで2箇所から抉らないと星形のピックアップ部分が抜けてきません。

廻り止めの小さなピンがありますので無くさないように注意です。

矢印部分がガバナー進角のウエイトです。

回転数が上がると遠心力でウエイトが外方向に動き、点火時期を進角させます。
ここの動きが悪いと進角しませんから吹け上がりなどに問題が出ます。

見ての通りサビが出ていますのでバラシて清掃・給脂です。

矢印部分に2枚のシムが入っているのですが、元の寸法が分からないので比較のしようがないのですが、ガタは1㎜弱、約0.8mmくらいでしょうか。

シャフト径は12.4㎜、シムの内径は12.7㎜と少しラフです。

シムワッシャーを探したのですが、内径に合うものが無く、M12用のワッシャーの特寸を使用(内径12.5㎜)　0.5㎜のものを2枚、オイルストーンで調整して使いました。

グリスはワコーズマルチグリース。
フロントハブ用の余りです。

シャフト部分にはエンジンオイルを使用します。

組んだ状態です。
Oリングなども交換しておきます。
エンジンに差し込む際はOリング部にシリコングリスやエンジンオイルを塗っておきます。

今回はバキュームホース類も交換しました。
進角側が赤、遅角側が青のシリコンホースです。

純正指定では内径3.5㎜とのことですが、結構お値段のイイので安価なシリコンホースで代用です。

エンジンに取り付けたらアイドリング状態で点火時期を見ます。
確認はタイミングライトで。

北米仕様はアイドリングATDC2°
4000rpm(バキュームホース接続)でBTDC26°

ちなみに本国仕様はアイドリングでBTDC2°
66エンジンと68エンジンでは約４度点火時期が違います。

とりあえず北米仕様で合わせましたが、後で本国仕様に合わせます。

ここでついでの作業・・・・

エンジン前方に付いているブローバイホースからオイル漏れがあったのでホース交換しました。

たった５cmのために１ｍのバルクホースを買うハメに。。。

内径25mmのブローバイホース・・・次使うのか？汗

交換は簡単ですが、何分狭い部分での交換なので結構手間が掛かります。

オイル漏れは無くなったので良いのですが。