
正直言うと、4thカマロのデザインは歴代のカマロの中でも
最低だと思う。しかし、エアロパーツを装着したり、ホイールのインチアップや、車高を下げたりすることによって見た目の印象をがらりと変えることができる。これはそれまでのカマロには無い4thからの特色とも言える。
人によってはカマロは3rdまでという人も居て、5世代のNEWカマロが1960年代生まれの初代をモチーフにしたデザインにした事によって「4thだけが異端」と言う人も居たりする。5世代のNEWカマロについてはノーマルでも見れるがドレスアップすることによってよりいっそう迫力のあるものにすることができると思っている。
こんなん見たら欲しくなってしまいます…。
話を4thに戻すが、エンジンパワーについて言えばコルベット譲りの5.7LのV8 OHVのLT-1(後期はLS-1)を奢られたZ28ならば文句無しに「速い」と思えるレベルである。特に120㌔からの加速は素晴らしく、高速道路などで調子よく飛ばしている国産車に短時間で追いついて「道を空けろ」とプレッシャーをかける事もたやすい。
走行性能について言えば兄貴分のコルベットには遠く及ばないものの、値段とパワーを考えるなら最も安価にアメリカンなV8のパワーとスタイリングと存在感を堪能することができる。
ただし、気をつけたいのが「やり過ぎない」事だとも思う。どんな車でもそうだが、インチアップもローダウンもエアロパーツについてもやりすぎてしまうと乗り難い車になってしまう。
ローダウンは結論から言えば「乗り心地と操縦性の悪化」が伴います。大まかなパーツとしてはスプリング、ショックアブソーバー、ボディと連結しているアーム類、スタビライザーで構成されていますが、それぞれのパーツが機能を果たすことによってコーナーでは車体が傾き(ロールという)ますがサスペンションが機能することによってタイヤが路面と接地して路面の凹凸を吸収してくれるのですが、車高を下げることによりこの幅が減少します。この辺りの事を詳しく説明しようとすると膨大な量になるので、詳しい説明は省きますが、車高を下げる事により、ショックアブソーバーの縮み側のストロークも減少しているのでバンプラバーへの接触も早まり、突き上げを起こすことになります。
最終的には乗り手が不快に感じなければそれはそれで、その方には合っていると考えますが、スタイリッシュになった愛車を見るとデメリットを感じなくなるかもしれませんし、逆に強く感じるかもしれません。
レーシングカーとしてしっかり組まれた車両は車高を下げるに伴いサスペンションアームの位置を適正にして、スプリングもバネレートも高いものに変更され、ショックアブソーバーも減衰力特性やストローク量を変更し同時にスタビライザーも強化するなどサスペンションの構造や走行の目的にあったものに変更されているのです。しかし、市販車の場合はそこまでの構造変更は現実的ではないので、車高を下げることのデメリットを理解した上で車種ごとに計算してスプリングレートを高くしたり、ショックアブソーバーの減衰力特性やストロークを変更しています。だからサスペンションキットは車種専用品なんです。
次にインチアップについてですが、一番のメリットはなにがともあれ見た目ですかね。ただし、ホイールのインチアップするだけではあまり引き締まった感じにはなりません。フェンダーとタイヤの間隔を詰めないと引き締まった感じにならないからです。だから、多くの人はインチアップと同時に車高を下げるのですが、車高を下げるということは前述でも説明したように簡単な話ではありません。サスペンションの動きを変えてしまうものですから、それには十分な知識と技術が必要になります。しかし、ハンドリングがクイックになり、ブレーキ性能が向上する事もあります。
このインチアップについても4thカマロはやり過ぎない方がいい気がします。理由はいくつかありますが、タイヤのゴムの部分が薄くなるので当然乗り心地は悪くなります。中に空気入ってないんじゃねーの?って思うような扁平タイヤを見る事がありますが、乗り心地は考えてないんだろうなって思います。それからアルミホイールについて言えば大抵タイヤとホイール(バネ下という)が重くなってしまうからです。バネ下が重くなるとどうなるか…燃費が悪くなったり、加速性能が悪くなったりします。
4thカマロにベストなサイズは17~18インチのホイールだと思います。しかし、17インチのタイヤ&ホイールの少なさを考えたら18インチ辺りがベストでしょう。そもそも4thカマロは特殊なPCD120.65(ボルト穴の中心点を結んでできた円の直径)を使っているのでなおさら選択肢が限られてしまいます。
このPCDについては最悪です。国産の一般的なPCDサイズは100mmもしくは、114.3mmです。サメカマまでのは知りませんが3rdと4thは120.65サイズを採用しています、NEWカマロからはPCDが確か120になりハブ径も変更になりました。つまり
使い回しができない!!おまけに「カマロ ホイール」とかで検索すると両方が検索に引っかかるという最悪な結果に…。
ホイールに限った話ではありませんね。互換性を無くすことで車種を換えた場合に使い回せないため新たな需要が出ると言うメリットはメーカー側にのみあり、一般的な家電製品についてもこの規格争いって凄く消費者にとってはデメリットしかありません。最近、知り合いが安かったからといってHD-DVDを買ってきたときには殺してやろうかと思いました(返品させましたが…)。
アエロパーツについて言えば、どノーマルじゃなければそれなりにカマロはどこのアフターパーツを装着しても格好は良くなると思います。あえて言うならトップスピードは特にイカツイという事ぐらいでしょうか…。

アメ車に詳しくない人が見たら普通の人にはまず見てもらえません。赤のコンバーチブルなんかだったりしたらハデの上塗りといったところでしょうか。
こんな感じで、4thカマロはルックスを良くするだけでかなりよくなる車です。
個人的に一番好きな4thカマロの画像は…コレ

十分やりすぎ感が漂いますね。残念ながら人間が乗りこなせるようなマシンではありませんが…。
自分が黒のカマロを買っていたらやり過ぎない程度にこんな感じのカマロに仕上げたいと感じました。
Posted at 2011/06/26 19:42:41 |
トラックバック(0) |
アメ車 | クルマ