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ジョバンニの様子がおかしい。

声を出さない。

それに気が付いたのは数か月前でした。








ジョバは僕が十五年前に拾った猫です。

ダンボールに入っていました。

生まれて数週間位の子猫で、目は内側から腫れていて、皮膚はガサガサでした。

こりゃ病気持ちだな。直ぐに死ぬかも・・・。

それが第一印象でした。



病院に連れて行くと、『皮膚病が治るまで隔離してください』

と言われました。


数週間は隔離しました。そのせいか、ジョバはあまり人に懐かない猫になりました。

大きくなってもゴロゴロと喉を鳴らしてくれる事もありませんでした。




そんなジョバの喉元が腫れていると気が付いたのは最近でした。

そして今日、妻が病院に連れて行きました。



『喉元のシコリは、おそらく腫瘍だと思います。転移している可能性もあります』




そんなジョバに異変が起きました。

鳴けない代わりに、ゴロゴロと喉を鳴らし出しました。

これまで僕が撫ぜても全然ゴロゴロと言わなかったのに。

ずっと貯めていたゴロゴロ貯金をジョバは今使おうとしている様でした。




でもジョバはゴロゴロと鳴くたびに咽るんです。

咳をしている様な感じで苦しそうです。

家族はみんは、弱っているジョバをもっと撫ぜたい。

でも、撫ぜるとゴロゴロと鳴いては咽る。

咽なければもっと撫ぜてあげられるのに。




『先は長くないと思って下さい』



お医者さんに言われました。







もし自分がガンになったら・・・



よく想像したりしましたが、まさか猫のジョバがガンになるなんて・・・




生きている物は全て例外なく死ぬ。




分ってはいるんですけどね・・・







因みに、プロフィールの写真は１０年前のジョバンニです。



ぽっちゃりです（笑）



僕はプロフィールの写真をこれからもずっと変えないと思います。





おそまつm(__)m