
KEIHIN HSV-010の塚越、被災スポンサーに贈る初ポール
心配された雨も降ることなく迎えた公式予選。今回はQ1、Q2、Q3という3セッションのノックアウト方式で行われる。
Q1は予定通り12時30分にスタート。まずは40分間の両クラス混走が行われた。ここではセカンドドライバーを中心に走り込みや決勝に向けてのセッティングにと各チームは走り込んだ。混走の時点でトップタイムを記録したのは、No.46 S Road MOLA GT-R(ロニー・クインタレッリ)で1分24秒906だった。
そして、Q1の本番といえる10分間のクラス占有走行に入る。各車がコースインすると、早くもアクシデントが。No.100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也)の車体後方から煙が上がり、ストップする。だが混走時のタイムで最終的に足切り目前の10位でQ2へ。チームは1時間30分後のQ2に向け、急ぎ修復作業に入った。ここでのトップタイムはNo.39 DENSO SARD SC430(石浦宏明)で1分23秒274。2番手にはNo.17 KEIHIN HSV-010(塚越広大)が、3番手にはNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)と3車種が並んだ。一方、前戦勝者のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ブノワ・トレルイエ)はQ2進出を逃した。
Q2は10分間のクラス占有で、上位7台がQ3に進出する。Q1でトラブルを起こしたNo.100 山本尚貴もコースインし、5番手を獲得してQ3へ進出。一方、トップを争ったのがNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)とNo.17 金石年弘。ロッテラーの1分24秒737に対し、金石はわずかに0.044秒及ばず。3番手にはNo.12 オリベイラがつける。そして昨年の岡山勝者No.1 ウイダーHSV-010(ロイック・デュバル)は、なんとQ3進出を逃した。
Q3の走行時間はさらに詰まって8分間。ラスト2分で各車は一発勝負のタイムアタックへ。まずはNo.17 塚越が1分24秒507でトップに。これに対し、No.38 ZENT CERUMO SC430(平手晃平)、No.100 伊沢と挑むがNo.17には届かず。最後にNo.12 松田次生がこん身のアタックを見せるが1分24秒950。結局、塚越が自身初となるポールポジションを手にした。2番手以降はGT-RのNo.12 松田、HSV-010 GTのNo.100 伊沢、No.36 中嶋一貴となった。
GT300クラスのQ1ではNo.88 JLOC ランボルギーニRG-3(関口雄飛)が1分32秒369でトップ。これにNo.43 ARTA Garaiya(高木真一)、No.2 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電(加藤寛規)と続く。No.11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也)は7番手。前戦富士で健闘したNo.31 ハセプロMA イワサキ aprカローラ(嵯峨宏紀)、No.74 COROLLA Axio apr GT(国本雄資)のカローラ2台がQ1で脱落した。Q2では、セッション中盤にトップタイムを記録したNo.86 JLOCランボルギーニRG-3(青木孝行)が白煙を上げて180度スピン。コース上で一端ストップ。これで赤旗が提示され、走行は中断。No.86は自走して戻るが、赤旗の原因となった車両はセッションのタイムを抹消するという規定により、ここで敗退。また、Q1トップのNo.88の井入宏之もQ3へ進めず。Q2でトップとなったのは、No.2 加藤寛規で1分33秒424。これにNo.11 平中克幸がわずか0.003秒で続いた。
圧巻だったのはQ3(8分間)のラスト3分。No.66 triple a Vantage GT2(吉本大樹)が1分33秒428でトップに立つが、すぐにNo.43 高木が33秒389で逆転。するとNo.66 吉本が再度33秒380で再逆転。これでNo.66の初ポールと思われた終了間際にNo.11 田中が正にスーパーラップを決める。タイムは1分33秒264と吉本を0.116秒上回って、昨年第4戦セパン以来のクラスポールを決めた。今季デビューしたフェラーリ458GTCにとっては、初のポールポジションとなる。
なお、No.14 SG CHANGI IS350は予選日午前のフリー走行でドライブシャフトを破損。修復が間に合わず予選を走ることが叶わなかった。また、前戦富士をエンジントラブルで出走できなかったNo.7 エヴァンゲリオンRT弐号機DIRECTIONは、修復のパーツが間に合わず、今大会も欠場した。
Posted at 2011/05/22 11:27:18 | |
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