温泉浴場を無料開放 「龍神温泉元湯」と「季楽里龍神」
台風12号の影響で通行止めが続いている国道371号高野龍神スカイラインが22日に仮復旧するのを前に、和歌山県田辺市龍神村の観光関係者は観光客が戻ることに期待を寄せている。龍神村龍神の公衆浴場「龍神温泉元湯」と温泉宿泊施設「季楽里龍神」は20~23日の4日間、温泉浴場を無料で開放する。ただ、実際にどれだけ観光客が戻るかは未知数であるため、通常営業の再開を決めかねている観光施設もある。
龍神村と高野山を結ぶ高野龍神スカイライン(約42キロ)は、台風12号の影響で土砂崩れや路肩の損壊が多数発生。1カ月以上にわたって全面通行止めの状態が続いた。復旧工事が進んだことから、龍神村方面から護摩壇山山頂付近までは7日から通行できるようになり、そこから高野山方面へも22日から通行できる見込みとなっている。
スカイラインの他、国道311号や県道田辺龍神線など龍神村と市街地を結ぶ主要道路が寸断された状態が長く続いたことで、龍神村への観光客は激減。龍神温泉元湯によると、9月の利用客は前年の約15%、季楽里龍神も約22%にとどまったという。
温泉浴場の無料開放は観光地としてのにぎわいを取り戻そうと、両施設の指定管理者と市が協議して企画した。入浴時間は龍神温泉元湯が午前7時~午後9時、季楽里龍神が午前11時~午後8時。いずれも通常は700円。スカイラインの仮復旧は当初20日の予定だったため、それに合わせて無料開放も20日からにした。仮復旧が22日になっても無料開放は20日から行う。
龍神温泉元湯の指定管理者「龍神温泉元湯」の平岡照章社長は「今回の企画をきっかけに、温泉だけではなく、周辺の飲食店や観光施設など龍神村の観光全体の復興につながれば。スカイラインの紅葉を楽しんだ後、ゆっくりと温泉につかってほしい。地元の方にもぜひ入浴に来てほしい」と話している。
Posted at 2011/10/17 19:18:41 | |
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