midnightbluelynxのブログ一覧

　今朝の起き抜け、ママからやんわりと抗議を受けた。
　私が昨夜、猛烈なイビキをかいて寝ていたらしい。揺すっても鼻を摘んでも止まず、お蔭で寝不足だ………と。

　昨夜だけならまだしも、このところ連日イビキが酷く困っていたとのこと。




　睡眠中の私は全く関知せず、気持ちよく寝ていただけなので「ハイそうでしたか」としか言いようがないのだが、心当たりがないわけではない。
　このところ仕事が忙しく、肉体的にも精神的にも疲れているのは確か。

　弊ブログへのコメントに対するご返事も、1～2日の遅延。イビキで家族に迷惑を掛けるだけでなく、みん友各位・ご訪問いただけた方々にも失礼をしている。



　そんなユルい運営をしているサイトにも関わらず、PV数は好調に推移していて最近3日間は連続して400PVオーヴァー。日常のブログに加えてフォトギャラリーとおすすめスポットを同時に更新できたタイミングで、瞬間風速的に記録することはあるが、いつもは300PV前後で推移していることや、月末は皆さんお忙しくてお見えになられる機会が減りがちになる状況を勘案すると、何時に無く多いPVと言える。

　毎日記事を残し、遅れがちながらも皆さまとコミュニケートすることで、精神的安定を保っている面も否定し得ない。勝手なお願いであることを承知で、気長に寛大にお付き合い賜れればと思っている。

　読売新聞の記事『ガス充満させ着火か…マンション爆発で住人逮捕』に注目。

　4月27日に発生した爆発が、事故ではなく事件だったという顛末。
　現場は行政としては隣の市だが、完全に生活圏内。ほぼ毎日近くを通っているので、事件発生当初から気になっていた。



　この度の記事で、私は初めて「激発物破裂罪」という罪名を目にした。
　過激派事件等で「爆発物取締罰則」なる法律は知っていたが、こちらは刑法とは別建ての法律で、法定刑は死刑・無期または7年以上の懲役。
　一方「激発物破裂罪」は刑法117条に規定されていて、法定刑は放火に準じ死刑・無期または5年以上の懲役と、こちらも重い。


　「爆発～」と「～破裂」でどう違うのか、字面だけでは判り辛いが、大まかに言って治安を乱し社会不安を惹き起こす目的や、人命を奪う目的で実行される犯罪を取り締まるのが「爆発～」、建物の破壊を目的とした犯罪を取り締まるのが「～破裂」となるらしい。

　「爆発～」のほうは元々犯意を持っている前提なので過失に関する規定はないが、「～破裂」の方は意図せず爆発を起こし建物を破壊してしまう事案(放火に対する失火と同じ)に対処するため、「過失激発物破裂罪」が規定され、法定刑は禁固3年以下または150万円以下の罰金となっている。



　逮捕された中年男は、自殺でも考えていたのだろうか。
　爆発発生当初は会話できないほどの大怪我を負ったが、少なくとも他人への殺意は認められず、爆発のみで火災に発展しなかったことから「激発物破裂罪」適用となったものと想像する。

　マンションの一室で幼い子どもたちが見殺しにされ、母子が餓死したかと思えば、今度は愚かな男がカセットガスで自殺に失敗し大爆発。
　壁を隔てたすぐ隣で何が行われているのか、気になりだしたら寛ぐべき我が家であっても安心して生活できなくなってしまう。飛び散ったガラス等で怪我をした近隣住民も少なからずいたが、直接的な損害がなくても、マンションに暮らす大多数の善良な人々を不安に陥れたとしたら、その罪は決して軽いものではない。

　十分な処罰と償いを果たして欲しいものだ。

　今日はノー残業デー。1710時には職場を出て地下鉄に飛び乗った。
　列車ダイヤに乱れがなければ、1時間かからずに自宅最寄り駅に辿りつける。

　定時～1時間程度の残業で帰宅する場合は、ママに「LINE」でメールを入れる。
　上手く待合せることができれば、駅前に置いてあるママのPORTEが使える。関東地方は今日から梅雨入りしたが、雨が降る中で帰宅するに際し、クルマを使えるのは気分的にも肉体的にも楽である。


　ママの勤め先は、多摩某所。八王子までバスまたはタクシーで出て、JR線と私鉄を乗り継ぐ。距離41㎞余りで運賃730円。
　私の勤め先は日本一の繁華街・銀座の外れ。地下鉄と私鉄を乗り継いで、距離は34㎞ちょっと。運賃540円。

　電車を利用する区間だけを比べてみると、距離の差が運賃の差になっている印象。しかし所要時間は両方とも1時間弱。運賃水準は低いが原則的に各駅停車しか運転されない地下鉄と比べ、JR線区間は運賃が高いが、駅間が離れていたり追加料金不要の速達列車が頻繁に運行されていたりして、時間的にはかなり頑張っている。



　メールをやりとりして、ママが八王子駅を発つ時間が把握できれば、ほぼ間違いなく待ち合わせができる。
　今日は、メールの返事を受け取った時点でママも私も電車に乗ってしまっていて、なおかつママの方が若干先行気味だったが、自宅最寄り駅に着いてみれば、ママの乗った準急列車が着いた2分後に到着し、先着した準急を追い越す急行列車で私が到着。ほぼ完璧な待ち合わせだった。



　因みに、こんなドンピシャでランデヴーしなくても待合せはできる。
　どちらか早く着いた方が実家で預かってもらっている子どもたちを迎えに行き、再び駅に戻ってピックアップ……なんてこともある。むしろその方が行動の自由度が高く、気分的に余裕がある。

　単独でお迎え→ピックアップの方が気分的に楽なのはもう一つ大きな理由があって、夫婦二人で迎えに行くと、なぜかお祖母ちゃんの機嫌が良くない。
　明確に理由を尋ねたことはないし聴く気もないのだが(笑)、どうも待ち合わせるために大幅な時間調整をして迎えに来ているのだと思っているらしい。待ち合わせで時間をロスするくらいなら、早く迎えに来て子どもたちの面倒を見てやれ……ということのようだ。

　ここまで記しての通り、「LINE」で綿密にやり取りし、列車乗継およびダイヤを検索するサイトをフルに活用すれば、今日のようにロス無し・ピンポイントの待ち合わせも可能。しかし老親に理解してもらうには、デヴァイスやアプリケーションに関するリテラシーの初歩から向上に着手しなければならない感じである。

　東経ニュース大型倒産速報『(株)長谷川鋳工所～民事再生手続開始申立』に注目。

　埼玉県にある鋳物の街・川口市中心部に本社を構える老舗鋳物メーカー・長谷川鋳工所が経営破綻した。
　一体何のメーカーさん?という方が多いと思うが、一番身近なのは異物が流れ込まないよう排水口に嵌められている「目皿」という部材だろう。「目皿」だけでなく、その下に埋め込まれている排水を受けて下水管に繋がる部分(=排水金物)は、一般的に鋳物で造られている。頑丈で耐久性が高く、一体鋳造されているため水漏れの可能性がない鋳物の特徴を最大限活かした建材だ。
　その排水金物の生産・供給で、長谷川鋳工所は大きなシェアを握っていた。


　長谷川鋳工所は川口で創業し、今も本社を置いてはいるが、生産拠点はもはや川口にはない。
　同じ埼玉県内だが、群馬・栃木・茨城との境に近い加須市豊野台(旧大利根町)に生産拠点を移転。本社工場跡地は再開発され「スカイフロントタワー川口」という超高層マンションへと生まれ変わり、本社機能はマンションの下層階に入居し営業している。


　鋳物の街・川口は吉永小百合主演の日活映画「キューポラのある街」で全国的な知名度を誇るが、長谷川鋳工所始め市内中心部では工場の移転・廃業が続いている。埼玉県内でも最も東京に近い地域で通勤の便が良く、工場跡地は比較的まとまった広さがあることから、概ねマンションの敷地に転用される。

　高層マンションの谷間で、細々と頑張っている工場もある。しかし鋳物業とは全く縁がない新住民にとって、鋳物工場は迷惑施設でしかない。
　工場が発する騒音はもちろん、鋳物の生産工程に欠かせない「型」の材料である鋳物砂が焼ける独特の乾いた匂いが、敷地周辺に充満する。

　たまに仕事やレジャーで通り掛かり嗅ぐ分には「あぁ川口に来たんだなぁ」と思う匂いだが、確かに日常生活で恒常的に嗅がされていては、干した洗濯物や布団に匂いが移ってしまったりして不快思うことは想像に難くない。



　鋳物生産が右肩上がりで儲かる商売であれば、新参者の住民とのフリクションなど容易く乗り越えられようが、需要低迷・製品価格下落・原料コスト上昇・後継者不足等々が重なり事業環境が悪化する中に在っては、慣れ親しんだ川口から撤退するか、そもそも事業を止めてしまうのが最も合理的な判断とならざるを得ないのだろう。
　こうして残っていた工場もまた一つ、また一つ・・・・・と消え去っていく。

　そしてとうとう、工場を郊外に移転し大切な資産を運転資金に換えながら事業を続けてきた老舗メーカーが、万策尽きて経営破綻してしまった


　鋳物は華やかさこそないが、日本の産業やインフラを支える基礎的な素材および材料である。
　長谷川鋳工所には再建の痛みを乗り越えて、再び鋳物産業を代表する企業として復活してほしいと心から願っている。

　東京新聞夕刊の記事『「子どもに食事させたかった」　３歳児と母餓死か　大阪のマンション』に涙す。

　亡くなった子は次男と同い年と思われるだけでなく、名前が長男に似ており悲惨さが余計に胸を突く。


　詳細な生活状況が記事からは伝わってこないが、絶望的な貧困状態に追い込まれていたことは間違いなさそうだ。


　しかしマンションの一室に閉じ籠もり、静かに餓えて果てるなど緩慢な「親子心中」に他ならない。
　いい大人がどんな苦しい死に方をしようと私の知ったことではないが、何の罪もない子どもを巻き込むのはどんな事情があるにせよ許せない。

　死者に鞭打つことになるのを承知で、「もっとおいしい食事をさせてあげたかった」などとメモを残す時間と体力が残っていたなら、外の世界に一言「子どもだけでも助けてくれ」と叫ぶか、最低限玄関の外に子どもを逃がしておいて欲しかった。



　悪賢く立ち回り、生活保護制度にパラサイトする不届き者が多数検挙される一方で、制度の網から漏れ堕ち、生存の知恵に護られることなく餓死する子がいる不条理。
　私たちの暮す社会は、やはり何かがおかしい。