2016年10月24日
20年くらい前に初めての愛車(P10プリメーラ)のユーザー車検を一度したことがあるのだが、今回、改造車検に挑戦してみた。ユーザー車検の他、名義変更や住所変更に伴うナンバープレートの申請もやった事はあるので、陸自や軽自動車協会の大まかな流れは何となくは分かるかなぁという感じでいたこともあって、自分の好きな車のDIYの一環として挑戦することにした。
以前にシャックル・リーフスプリングを交換した時点で、構造変更車検を申請するつもりではいたのだが。自分にとっては滅多にある事ではないので、その顛末を書いておく。これを読んでも改造ユーザー車検の参考にはあまりならないと思うが、挑戦しようと思う人は挑戦してみてはと思います。
10/17に車検が切れるのにあわせて、9月下旬に初めて軽自協の窓口へ事前相談に行った。窓口では改造車検を代行でやらずに自分でやるにはそれなりの難易度があるので、それなりの知識と何度か足を運んでもらう労力がいる旨を説明される。ただし、それは素人は来るなという事ではなく、申請するならある程度の書類作成や条文を読んでおくこと等の手続遂行力が必要ですよという話であった。またジムニーに関する改造申請は件数も多いので、検査官がリーフとシャックルの模型を持ち出して説明をしてくれたりと親切に教えてくれた。必要な申請書と外観図や変更部品の安全率の計算、最大安定角度の計算等を揃えるように指示を受ける。
10月上旬に1度目に指示を受けた書類を持って行ってみると、軽微な書類の補正や追加を求められる。さらにリーフスプリングの販売メーカの強度計算書が以前の規格の計算式であり、求められる安全率ぎりぎりの数値であるので、このままでは…との指摘を受ける。検査官から販売メーカーに問い合わせてみてはとの提案にすぐに電話で問い合わせると、既に生産販売終了の部品であり、計算書も当時のものしかない(ヤフオクで中古で購入したものなので)との事。それを検査官に説明すると、「うーん強度計算を申請者がやり直しても証明にならんしねぇ。どうするか…」結局、提出した資料を根拠に軽自協で再計算した数値で決済をもらうという方針を提示してもらう。
数日後に前回の宿題をこなして持っていくと、全高が10cm(約4インチ)アップでノーマルルーフではなくハイルーフであるので、最大安定角については計算書だけではだめで実際に安定角度検査をするように上から言われた。また検査は月曜か火曜にしか出来ないとのこと。また申請書類もこの時点では完備できなかったので、17日の車検には間に合わないことがほぼ確定した。安角検査は実際によくある事なのかと検査官に聞いてみると、検査官も初めてとの事であった。
書類の決裁が降り、安角検査を双方の予定で10/24とした。これに合わせてあらかじめ自賠責の加入を済ませ、当日に仮ナンバーを申請し軽自協まで自走する。
午前に継続検査、午後一番に安角検査という流れで当日受験するという流れ。重量検査と全長測定があるので、スペアタイヤとスコップをあらかじめ外し、車内の荷物も空にしてガソリンを満タンにして検査に臨む。先月に整備工場で法定点検は頼んでおいたが、想定外の事もあるかもしれないとドキドキしていたら、左ヘッドランプが点灯していないのと、リアのブレーキレンズとバックレンズの隙間から光が漏れてしまっている事を指摘される。軽自協の向かいにあるテスタ屋さんでバルブを買い、近所のコンビニで油性黒マジックを買いに走る。テールレンズの漏れはレンズの境目に黒マジックを塗ることで解決。ヘッドランプはバルブ切れでなくコネクターから配線が腐食より外れていたことが原因だったので、再検査の時まで外れないでくれと願いつつコネクターに配線をねじ込んでおいた。
午後一の安角検査は軽自協に検査装置がないので隣の陸運支局で行う(なので、曜日指定)。計算値は右側で37度であったが、検査は右側に35度実際に傾斜させ車体左側に取りつけたロープを緩めて車が点灯しないかどうかを確認するというもの。35度といえば結構な傾斜角でふらっと転んでしまいそうに見え、左側のロープを緩めればダメかも…と不安に思ったが、無事終了。検査官も「おおっ」と興奮気味。
再び陸運支局から軽自協に車を移動し、ライト関係の再検査をし、無事検査終了。因みにスタビ解放にしてあるのですが、その事については全く指摘は受けず(事前相談では話しておいたが、構造変更にあたる部品ではないので関与しないという見解をとっているとの事ではあった。ただし、各軽自協によって見解に相違はあると思われます。)。
改造概要書類を無くさないようにと改造概要書類を渡され、新しい車検証に記入される走行距離については、現にメータで確認できる距離しか記入できない。つまり現車のメーターに十万の桁が無いので、10万か20万か確認できないので、車検証の走行距離は59,200kmに巻き戻っています。因みに前回の検査では10万キロ台の距離が記入されていたのですが… 見解や検査官の裁量の範囲で取り扱いは変わるようです。
今回、ユーザー車検をやってみて感じたことは、20年前のユーザー車検は、素人が来るんじゃねえよオーラが強く、不親切で説明が無くいい印象はなかったが、今回の改造車検では、担当してくれた検査官に限らず、条文や取扱規定で根拠を示したうえで説明し、打開策も一緒に考えてくれるといった姿勢は一緒に仕事をさせてもらって心地よかったのが、印象的であった。
また私の人生では学生の時以来であるコサイン君やアークタンジェント君たちとも、まるで同窓会のように再会した(笑)もう会いたくないけど(笑)
Posted at 2016/10/26 00:48:14 | |
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ジムニー | クルマ