
台湾で大ヒットした映画「海角七號」に、「茂伯」役で出演していた林宗仁さんが、11月29日に心筋梗塞で亡くなっていました。
林宗仁さんは、台北南東の板橋(現・新北市)の生まれで、板橋にある文化財の「林家花園」を造った林一族に属する名家の血筋の方です。幼い頃から音楽を学び、中国北方系の「北管月琴」の奏者として活躍され、中国伝統楽器「月琴」の名手としても知られていました。
「海角七號」では、地味ながら存在感の強い役どころを演じています。臺語で「グヮー・シー・コッポゥ(我是国宝、ワシは国宝だ)!」と何度も叫ぶ姿が印象的でした。
私の友人の父親とは同級生で、前日28日の同窓会では元気な姿を見せていたそうです。友人の父が「どう?一杯飲まない?」と杯を差し向けたところ「最近は酒は止めてるんだ」と答えたものの、様子は至って元気そうで、まさか翌日に亡くなるなどとは微塵も思わなかったそうです。
また、素敵な方が一人「あちら側」に逝ってしまい、「こちら側」は寂しくなる一方です。ご冥福をお祈り致します。(私もそれなりに歳ですから、そう遠くないうち、あちら側でまたお会いできそうですね。楽しみにしております。)合掌
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「海角七號」は、19世紀末から続く臺灣と日本の繋がり、特に心の繋がりを見事に描いた素敵な映画です。日本では話題にさせない悪意を至るところで感じましたが、これは大手配給会社も商社も、中国大陸の声の大きい人たちの「顔色を伺って(媚びへつらって)」、わざと上映させないように邪魔したからです。主義主張の無い卑しい商人が動かす国家は、じつに情けないものです。
Posted at 2012/01/03 16:34:48 | |
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