日本で初めて飛行機が飛んだのは所沢。陸軍の航空機だった。民間機は千葉の稲毛浜だったと思う。
そして、初の航空機事故が起こったのも所沢だった。
青山練兵場で貴族院・衆議院議員達を前に、航空機の重要性を説いてデモフライトを行った帰路のことだった。
徳田・木村両中尉の搭乗したブレリオ機は、所沢飛行場手前で突風を受け、左翼が折れて墜落してしまった。
近代化途上の当時の日本は、欧州から中古の航空機を買ってくるのが精一杯だったため、劣化した機材が事故原因と言われている。
徳田・木村両中尉が殉職された山林は、今では木々に混じって畑と霊園が点在し、草いきれと緑の匂いに乗って、時おり線香の香りが流れてくる静かな場所になっている。
霊園の向こうの木々の集りが墜落地点。ここに石碑が立てられている。今日も新しい花が手向けられていた。
Posted at 2013/06/23 12:50:40 | |
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