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2011年12月11日 イイね!

アイミーブMタイプで藤岡から沼田までの、走行のデータ分析

自動車評論家国沢光宏氏:電気自動車(EV)である日産リーフにご自身でお乗りになりながら、EVに関する批判はむしろ偏見と言えなくもないレベルだと小生は考える。これを「辛口批評」だと信奉する向きも、もう少し考えてみたほうが良いと思う。「辛口」なのと「嘘」なのは根本的に異なることは、いくらなんでも理解できるだろう。

氏は私より少しばかり年長だが、自動車に対する時代的背景は似ているはずだ。氏はEVを従来のガソリン車、それもかなり限られたポルシェ911やレクサス群の性能を念頭に置かれているらしく、従来のガソリン高性能クルマの評価基準でEVを批判しているが、震災も津波もあり、時代はすでに転換してしまった現今、道路交通は内燃機関車だけのものではもはやないことを考慮に入れても良いのではないだろうか。


以下の記述をお読み頂きたい。エコカーアジアから転載した。

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「搭載する電池の量を16kWhから10,5kWhに減らしたi-MiEVが登場した。燃料タンクの容量を16Lから10,5Lに減らしたと思えばOKです。ただガソリンと違い急速充電だと80%しか入らない。つまり充電して8,5kWh程度。しかも残り2kWhくらいになると、残走行距離表示は消え、事実上「予備」となる。

したがって8,5kWh-2kWhの6,5kWhが普通に使える容量ということになる(いざというときは2kWh分も使えます)。平坦地であれば電費7km/kWhとして航続距離45km。登り坂だと電費がイッキに半分以下になるため、20km+αしか走れないことになってしまう。この計算、合っているか?

例えば前橋から沼田方面に向かったら、登り坂ばかりおよそ36km。おそらく届かないと考えます。…」 以下略

http://ecocar.asia/article/46573403.html
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これには当然疑問が湧いた。氏のお説によると、アイミーブMを擁護する人達は…

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私のWebのコメントを見ると、30歳前後を中心とする上限40歳と思われる人達は「自動車ジャーナリズム」が全く通用しないな、と思う。というか自分を基準としているので、自分と違う他人の意見は排除しようとするのだった。「そういう意見もあるのかな」と考えないのだろう。驚くほど許容範囲が狭いのだ。

例えばi-MiEVは走行距離の短い『M』タイプを出した。普通に使おうとすると走行可能距離が足りないと思う。現在発売号のベストカーで従来型と電費や動力性能の比較をしており、そのデータ見ても明らかに厳しい。余力無いため踏み過ぎるんだろう。首都高を走った時の電費は従来型より圧倒的に悪い。

そんなことから「Mタイプは狭い地域用。電池容量を減らして値下げするのでなく従来型のi-MiEVの価格を見直すべき」と書いた。するとMタイプを買った人は許せないらしい。「Mタイプで何ら問題ない」と怒る。i-MiEVの「グレード選び」で感情的になってしまうワケ。私のWebなんか読まなければいいのに。
http://kunisawa.txt-nifty.com/kuni/2011/10/post-8608.html

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だそうだが、私は50代で、Mを購入もしていなく、「自分を基準」ではなく「自分を含めた複数の人達の具体的実験データを基準」としているから、氏の批判対象には入らないであろう。

さらに確認しておきたいのは、私が「許容範囲が狭い」とすれば、それは、嘘や偏見を撒き散らすような「悪意を持つ輩」に対してだけである。これを読むと、氏の意味する「自動車ジャーナリズム」が、いわゆる第三の権力としての正常なジャーナリズムとは全く異質のものだ、ということが分かる。これでは「ジャーナルズム風味」や「偽ジャーナリズム」である。



さて、これからが本題だ。前掲の国沢氏の「例えば前橋から沼田方面に向かったら、登り坂ばかりおよそ36km。おそらく届かないと考えます。」についてだが、考えるのは勝手だが、実験もしないで断言するようなことは、いやしくも「ジャーナリスト」を標榜してお金を頂いている人間としてはあり得ないだろう。私は元放送ジャーナリストなので、この部分に関しては厳しい意見を持っている。まぁ、自称ジャーナリストならその程度もあるだろうが…。

そこで友人のkazutakeさんと実験してみた。いちいちこのような妄言に付き合うつもりは無いが、ユーザーでもオーナーでもない小生がアイミーブMタイプのために実験を行ったのは、機械文明を発展させるために「降りかかる火の粉は払わねばならない」と思ったからだ。

前橋はおろか、それより遠方の群馬県藤岡市から沼田市まで、アイミーブMタイプで走破する実験を昨日行ってみた。出発点は藤岡の群馬三菱藤岡店、終点は沼田市の北部にあるやなぎまち皮膚科さん。結果は5コマ(セグメントという言い方は好きではないので)と、走行可能走行距離28kmを残し、余裕で走りきった。

藤岡出発時点
走行可能距離:93km
電池コマ:16
距離計:0.0km

沼田到着時点
走行可能距離:28km
電池コマ:5
距離計:51.7km

51.7kmの一般道走行(Bモードのみ)で11コマ消費。
よって、1コマ当たり4.7km走行したことになる。

今回のコースは全体として上りなので、Mタイプの感覚としての「1コマ当たり5km走行」には達していない。


充電
Mタイプの自動停止である85%まで7分42秒、4.83kWh、
継ぎ足し充電は7分22秒、1.96kWhで98%で自動停止。

消費した電力
6.79kWh

51.7kmを6.79kWhで走行したので、1km走行当たり0.13kWh消費、
1kW当たり7.6km走行となる。

KAKUさんのMの道志みち走行データと照らし合わせると、コース全体が2.0〜2.5%の登り勾配を走った計算になる。
これは20〜25‰(パーミル)に当たるから、鉄道で言うとJR山陽本線の瀬野~八本松間(セノハチ)、西武鉄道秩父線、JR御殿場線、近鉄大阪・奈良線あたりの勾配にあたる(笑)。


帰路も一般道だったが、往復とも走行しながらの電費分析から、kazutakeさんと二人で出した結論は、「前橋から沼田までであれば、Mタイプでも、沼田で充電しなくても十分に往復できると推測される」ということであった。

蛇足ながら、やなぎまち皮膚科の先生は、アイミーブ10型で沼田から高速利用で伊勢崎まで、またその逆をなんなくこなされているとのこと。初期ユーザー恐るべし。
Posted at 2011/12/11 15:54:22 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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ツインキャブのDatsun B210(GX 5speed)から始まり、Toyota Celica GT Rally・KP61・BJ41V、2台のSubaru L...
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