オウムに思うこと

7月6日、オウム真理教にかかる坂本弁護士一家殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件等、一連の事件で死刑判決を受けていた麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚ら７人の死刑が執行されました。

また、今日、麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚の遺体が東京・府中で火葬されました。

今年３月に今回、死刑執行された死刑囚を含む一部の死刑囚を東京から地方へ分散移送したことは、法務省は否定していますが、死刑執行の準備だったと推察されます。

この時期の執行は、来年には天皇陛下の退位、元号改正、年内秋には三笠宮家で慶事もあり、恩赦（大赦、特赦、減刑）の議論を回避したかったのではと見る意見もあります。

同時に７人と言うことに死刑廃止論者や死刑廃止国等から大きな驚きの声が出ていますが、同一犯罪、同一刑罰、同一執行と言う平等の原則に従えば、１３人の死刑囚を同時に執行しても不思議ではないのですが、流石に執行する方が物理的に難しく特に７人を選んでの執行になったのではないかと思います。

ところで、オウム真理教の前身はオウム神仙の会、その更に前は、ヨーガ教室「オウムの会」でした。
ヨーガ教室「オウムの会」当時のことは資料でしか知りませんが、オウム神仙の会時代については、接触したことがあります（詳しくはかけないのですが…(^^ゞ）。

当時、渋谷駅等で、若い見た目の可愛い女の子を使って勧誘活動をしていたことが知られています。
親しく接してきて、若い男子の心を惑わすような接触が特徴でした。

人間は辛い時期や苦しい時期、また社会では人間関係等で悩むことも多々あるかと思います。
そうした心の脆弱さを狙った勧誘方法は見事と言うほかなく、目的をもって接触していなければ虜になる可能性もあったかと思います。

本気で入信したか否かの度合いはありますが、省庁、地方自治体等の公務員、自衛隊、警察等の組織、大手企業等、国の基幹産業等々、実に広い範囲に影響を受けた方がいたのは事実で、それらが一過性の出来事で済んでいるのか何とも言えない感じがします。

宗教と言う形の無い、そして、人の心に影響する理念が、主犯格の死刑で簡単に解消するとは信じがたく、地下に潜伏しての活動もあると推察されることから、これで終わりとはならないと感じてなりません。

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