
先週、ロシアのウクライナ侵略に対して、重火器等の兵器供与に慎重だったドイツがゲパルト自走対空砲 50両を供与することがニュースとなっていました。
このニュースに接した時、ゲパルト自走対空砲って、まだ現役なの?と思い調べてみました。
引退している認識は記憶通りで、2010年に全車引退していました。
で、後継のヴィーゼル2 Ozelot の配備が完了するまで、使用できる状態で保管されている…これはノーチェックでした(^^ゞ
今回、供与されるのは、この保管されていた車両のようです。
物持ちの良さと整備力の高さに驚きましたが、これってミサイル迎撃能力ってどうだろう…と思ってしまいました。
日本の陸上自衛隊もゲバルトと似たようなタイプの自走対空砲を配備しています。
87式自走高射機関砲
ロシアだと、2K22 ツングースカ が似たようなタイプになります。
第二次世界大戦中から自走対空砲は、各国が様々開発し配備してきましたが、近年、自走対空砲が相手とする航空機(ヘリを含む)が、対地ミサイルを、これら自走対空砲の射程圏外から攻撃してくる為、機関砲(高射砲)より対空ミサイルにシフトしつつあります。
87式自走高射機関砲は、別として、既存の自走対空砲には、対空ミサイルも搭載しているものもあります(2K22 ツングースカは、9M311地対空ミサイルを4基搭載)。
大戦略の様なゲームの世界であれば、対空砲を水平射撃して…なんて言う話し(大戦中の 8.8 cm FlaKが対戦車砲に転用された話が誇張されている感じもします)もありかと思いますが、多分に政治的なメッセージの方が強い感がします。
兵器を話題にすると人が死んでいるのに…云々の脊髄反射的な批判を受けることがありますが、いまロシアがウクライナに行っていることは、日本に向けて行われても不思議はない出来事であることを考えたとき、いまの自衛隊の組織、装備、また、これを支える基盤として良いのかは、最新の状態を見ながら検討し備えるべきだと強く感じます。
勿論、これは、ロシアを中国や北朝鮮に置き換えても同様に考えるべきだと思います。
※ゲパルト自走対空砲は、タミヤのカタログの映像を使用しております。
87式自走高射機関砲は、プラモデルです。
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Posted at 2022/05/02 01:10:37 | |
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