冒頭の写真は、日本の地政学の第一人者であった故・曽村保信先生がお書きになった中公新書から出版されている「地政学入門」です。
私は大学の時、先生の授業を一般教養として1年間受けました。
教科書は、この本でした。
某SNSで地政学が何たるかも分からない輩(航空機云々を言い始めている時点で教養の無さが…(^^ゞ)に罵詈雑言を書かれたことがあります。
そもそも第一次世界大戦、第二次世界大戦で軍事戦略に影響を与えたこともあり、戦術論や戦略論と勘違いしている方がいますが、地政学とは、簡単に言ってしまえば、その土地が持つ地理的な特性を整理する学問です。
例えば、モンゴルを見たとき、ここはユーラシア大陸の内陸部であることは理解できると思います。
内陸部であれば、人の流れ、物流の動き、そして、気候風土は、海洋に面している国と随分違うのではないでしょうか?
そうした、その土地の特性は、そこに住む人の行動心理、先祖代々受け継がれてきた伝統的な風習や考えに影響を与えると思います。
確かに交通機関や通信手段が発達し、人の流れや物流に変化が起こっているのは事実ですが、それは単なるアイテムの話しをしているに過ぎません。
もう少し近場で見ると、朝鮮半島
ここは歴史上、幾度となく大陸の勢力から影響を受けています。
敵対的な勢力が圧力をかけたとき、もし彼我の戦力が劣っていて逃げなければならないとすれば、半島の先には対馬海峡を挟んで日本があります。
日本との関係が良好であれば、まだしも非友好的な場合、逃げ場がなくなることになり、このストレスが、あの地域に住む生物の常人では理解し難い強請りたかり文化、息をするように嘘をつく特性に繋がっていると思います。
我々の常識だと、それなら日本と仲良くして協力を得られやすくすれば…と思いますが、ストレスのはけ口と生存本能だけで行動してしまうようです。
これも半島と言う特性が影響してのことだと思います。
そう言う学問の話しをしている時、冒頭述べた通り、航空戦力が…とか言い出す時点で勘違い甚だしく、東洋経済新報社が出版している「13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海」のような分かりやすく解説している本でも読めと言いたくなります。
因みに、故・曽村保信先生の「地政学入門」は、全く地政学が何かも知らないと、これの何処が入門なの?と思うレベルで、教えてくれる方がいないとチョット理解が難しいところがあります(^^ゞ
単位の方は、先生は茶目っ気のある方で、成績表の基準にない最高評価と言う意味で(最高を重ねて、更に+をつけて)頂戴しました(^^)v
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Posted at 2022/03/27 00:04:19 | |
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