どんみみのブログ一覧

さて、ではどの程度、閉塞水域かと言うと…
ここが水路のドン詰まり
澱んだ場所です。


過っては、この辺りが海であったことは、以前、御紹介した旧東海道のお話しで書いた通りです。


江戸の昔から140年足らず
面影を見つけることは難しいですネ。

さらに水面を見つめると魚影が…
ボラの群れです。


出世魚で関東では、成長に伴い、オボコ→イナッコ→スパシリ→イナ→ボラ→トドと呼び名が変わります。
江戸の文化と関わりのある魚で、処女の事をオボコと言ったり、イナセのイナ、とどのつまりのトドと色々と語源になっています。


これから冬にかけて産卵の為、岸に近付いて来ます。


流石に、こう言う閉塞された水域のボラは、泥臭いので食べても美味しくないですが、綺麗な水の場所で獲れたボラは、これからの季節、油がのって美味しいです。


そうそう石川県の郷土料理に鯛茶漬けならぬボラ茶漬けと言うのがありましたネ。
これも水の綺麗な場所で獲れた新鮮なボラを使うから美味しいのだと思います。


釣りの世界の格言に「ボラ来たればチヌ遠からじ」と言うのがあります。
つまりボラの群れが居る場所とチヌ(黒鯛)の居る場所に共通点があると言うことですネ。

遊漁船や屋形船の船溜まりの向こうには、最新のオフィスビル群
再開発が行われている都心の外縁部で見掛ける事が多い風景です。
久し振りの秋晴れの下、お散歩に出掛けた時に目に止まったシーンです。