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2013年08月25日 イイね!

■ 兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相 ■ vol.124 ■ より

残暑厳しい中
皆様、如何お過ごしでしょうか?

私あーさんは、街中に必要以上に溢れる安倍のポスターや立て看板を見掛けるたびに、
その背後にハーケンクロイツ(鉤十字)が見る様な気がして不快な気持ちで一杯ですわ。( ̄▽ ̄;)


今の日本のこの事態を招いたのは、
間違いなく民主党の菅直人であり、野田佳彦である。
しかし、その種を巻いたのは自民党であり
民主党の愚策を、今も継続してるのは間違いなく自民党の安倍晋三である。
そして、愚党である自民党を選んでしまった我々国民の責任でもある。

兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相

一部、加工(太字・大文字 等)を加えてありますが
文章はそのままです。

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◆ 福島原発を巡る叡智と強欲 ◆

原発事故は失政である。

為政者は失政を隠す言葉に長けている。
だから原発の「事故」とは言わずに「事象」と言い
「老朽化」とは言わずに「高経年化」と言う。
汚染水の「投棄」とは言わずに「漏洩」と言う。
「地震」は問題にせず「津波」や「活断層」を問題にする。

このように絶えざる洗脳と誘導が権力とマスメディアからなされているので
油断しているとすぐにだまされる。

あるいは、ちょっと聞いただけではわからない複雑な言葉を権力が使い出したときも
国民を騙す権力の狡知が働いているので、注意する必要がある。

「敗戦」とは言わずに「終戦」と言うのも同じである。
犬HKや御用学者が、しきりに東電は国有化されたと発言している。
ここに、この紛らわしい名前をつけた権力の狙いがある。


東電問題の処理の仕方にはふたつあった。

ひとつは一時国有化。法的な破綻処理である。
消費税増税をしなくても、東電の法的な破綻処理(一時国有化)でも財源は出来たのである。

東電の法的な破綻処理をやれば数兆円が浮いた。
しかし菅直人(民主党・財務省)はやらなかった。
東電の救済に官僚が考えていたことは、日本政策投資銀行の救済であった。
それは財務省の最大の天下り先だったからである。

菅直人なる政治家にまだ幻想をもっている人がいるが
かれの市民主義は真っ赤な偽りで、
この男は単なる対米隷属で官僚隷属の権力亡者にすぎない。

もっとわたしたちは、その政治家が選挙のときに何をいったかではなくて
何をしたかで評価する物差しを持たねばならない。

言葉では消費税増税反対といい、
行動では逆に消費税増税を通したのが菅直人であり野田佳彦であった。
この行動を見て、判断すれば間違わないのである。

もうひとつは実質国有化。
これは公的資金(税金)投入による東電の救済である。

税金を投入して経営者も株主も銀行も責任を問われない。
福島県民は放射能汚染地帯に封じ込め、東電は税金で救済する。
これが実質国有化である。国民の不満が出ないように言葉を「実質」の縫箔で覆った。

ふたつの名詞は非常に似ているが、処理の仕方はまったく違っていた。


実質国有化で菅直人がやろうとしたことは、次の2点である。

1 国民の血税で、東電大株主の東京都や、財務官僚天下り先の日本政策投資銀行
それに外国の株主を救済する。

2 原発の事故処理と責任を東電におしつけ、菅直人(政府)は逃げる。

つまり、菅直人が事故直後に東電に乗り込んだとき
実は事故処理や責任問題から必死に逃げていたのは菅直人だったのである。

へたをすると北半球の人類の生存に関わる福島原発事故処理を
一民間会社に押しつけて逃げた無責任と見識の無さは
今や世界から非難されている。



ところで、水俣病患者の診療に尽力してきた医者で
熊本学園大水俣学研究センター顧問の原田正純が
昨年12月3日の『毎日新聞』で「水俣病の失敗に学ぶ原発事故対策とは」として
大切なことを語っている。
そのポイントは次の9点だ。

1 水俣で何をやったかではなく、何を失敗したかを学ぶことが大切。

2 福島県で放射線の健康調査は、10年、20年とやらねばならない。
水俣病はこの追跡調査が実施されなかった為、後にさまざまな問題が起きた。
原発事故では「みなさんの不安を取り除くために調査をやりました。異常はありませんでした」
と、調査が幕引きに利用されないよう用心すべきだ。

3 健康調査は、きちんとしたデータを基礎に、将来に影響が出た場合
行政が救済する条件とセットでなければならない。
そうしないと、かえって住民の不安をあおる事になる。

4 行政の方が、問題が起こらないようにどうすればいいか、教訓をよく研究している。

例えば1970年代に土呂久鉱山(宮崎県)一帯でヒ素中毒事件が問題になった途端
医師会を動員して調査し、問題はなかったと結論づけた。

栃木、群馬県の渡良瀬川流域などで明治に起きた足尾鉱毒事件は
見舞金と引き換えに被害者は「子々孫々まで文句はいいません」という契約内容で
水俣病はまるでそのコピーだった。

5 放射線の「安全基準」という言い方は間違い。
人間にプラスでないのだから、どこまで我慢するかという
「我慢基準」である。

6 絶対安全ということはありえない。
常に最悪の事態を想定するのが専門家。
「想定外」ということは科学者が自らの無能を認めることで、責任逃れだ。

7 水俣病患者は病気のせいで差別されると思っていた。
ところが、世界の公害現場を歩くうちに
弱者に対する差別のあるところに公害というしわ寄せが来ると分かった。
原発も都会で使う電気が地方でつくられ、廃棄物まで押しつけられる。

8 大学や学会は何なのか。
更に言えば、学会や専門家を容認してきた国民は何なのかということにもつながる。
技術にはプラス面もあるが、廃棄物が出るといったマイナス面も必ずある。
それなのに札束を使って安全性を振りまいてきた。
政治と科学が一体化して反対派を抹殺してはならない。

9 水俣病は、社会的、経済的、政治的側面があり、
極めて複合的な事件だが、「病気だから」と医学者に丸投げされた。

カナダの水俣病の補償委員会は医者がいて
被害者代表、法律家、行政が入っている。
日本の審査会は医者だけだ。
足尾鉱毒事件以降、専門家の委員会が行政にうまく利用されてきた。


ポイントをまとめたが、
以上の9点は、いずれも今後の私達の脱原発の闘いや運動に参考になるものばかりだ。

最後の「9」について、わたしの考えを補足する。

再稼働の是非は原発の地元が決める。
放射能汚染と病気との因果関係は医者が判断する。
汚染水の海洋投棄は福島の漁民が判断する。

これまでこのようにして権力は自分たちの利権を守ってきた。
地元、医者、漁民の頬を金でひっぱたけば、好きなように利権を守ってこられたのだ。
このシステムを改める必要がある。

再稼働の是非については
例えば福井で原発事故が起きれば、琵琶湖が汚染され、
それは滋賀、大阪、兵庫の飲み水に関係してくる。
潤沢な利権で、冷静で客観的な判断力を失った地元だけで決めさせるのは
間違っているのだ。

また、被爆者と病気との問題も、行政や医者の他に
関係の研究機関、医事評論家、法律家、教育者、脱原発の市民活動家を含めて
因果関係を究明する必要がある。

汚染水の海洋投棄については、行政や福島の漁民の他に、
消費者団体、放射能汚染と海産物との研究団体、
その分野の研究者、法律家、脱原発の市民活動家などの意見を幅広く聞く必要がある。

一度集まって議論すれば、その大切さがすぐにわかる筈だ。
原発地元は再稼働賛成。
医者は被爆者とガンとの因果関係なし。
福島漁民は汚染水の海洋投棄やむなし。

だから権力は地元や、利権が絡んだ専門家に決めさせるのである。

現在、わが国の緊急の問題は間違いなく
福島原発の汚染水の問題である。


これについては、私達は認識を改めなければならないことがある。
それは福島原発事故直後の2011年3月の段階で、既に10万トンも溜まっていた汚染水が
4月の初めには、その一部が、ピットから海に向かって投棄されていたということだ。
これはテレビでも放映されたので覚えておられる人も多いと思う。

東電は、一応そこを塞いだのだが、目に見えなくても地下で汚染水はもうダダ漏れだったのである。
この事は小出裕章も指摘しているので、まだ聞いていない方は、わたしのブログで聞いてほしい。

「報道するラジオ「福島第一原発事故 汚染水の問題」
小出裕章」


つまり、もう2年半にわたって汚染水は「漏れてきていた」のである。
急に「漏れだした」のではない。

ブログでも指摘したが、この「ダダ漏れ」であるが
東電の現場は、当然それを知っていたのである。

かれらは毎日、現場にいる人々である。
そして朝から晩まで、現場の状況変化に気を配る生活を繰り返している。
しかも事故直後には韓国などから抗議を受け、外交問題にまで発展した汚染水の投棄である。
東電が「ダダ漏れ」の継続に気付かぬ筈はない。

どれほどいい加減な連中かといえば、福島原発のタンク
から300トンの汚染水が「漏れた」問題が如実に物語る。

東電は、ほとんどのタンク群の周りに、漏水を止めるコンクリート製の堰を作っていた。
そしてその堰に排水弁を作り、その排水弁をすべて開けていたのである。

したがってタンクから漏れ出た汚染水は、排水弁から堰の外に漏れ
その外回りの土のうを越え、海に流れ出た。

おわかりだろうか。
窓を開けっ放しにしてエアコンをつけるようなものだ。
排水弁が開いているのだから、堰を作った意味がないのだ。


東電の社員がこれほどバカであるとは思われない。
わたしはなまじい汚染水が溜まっても、もはや保管が限界にきていることから
意図的に排水弁を開けっ放しにして、海に投棄したのだと思っている。

検察が東電に入らなかったので、東電は恐いものなしになっている。
海洋汚染とか、それに関して逮捕者が出るなど毫も考えていないだろう。

安倍晋三が原発に関して何も語らず、むしろ海外への原発輸出に積極的なことから
足元を見られているのだ。

結論をいおう。放射能汚染された地下水の投棄と
タンクからの「漏洩」とは、正確にいえば投棄のことである。
皿を割っていて「割りました」とはいわずに
かれらは「割れました」という人種である。

現在、福島原発の敷地は、
「放射能の沼」のような状態になっていると、小出裕章は指摘している。

阪神・淡路大震災でも、ビルが倒壊したり
亀裂の激しかった敷地は、昔、河川があったり、沼や池があった場所である。
つまり地盤が軟弱なところではビルが転がる。

地震を問題にせず、津波を問題にして原子力村の利権を守る。

地震を問題にせず、活断層の有無を再稼働の条件にして原子力村の利権を守る。

どうやら日本のカタストロフィは、1%の人間が利権確保のために
小さく括った地震によってもたらされることになりそうだ。

その人間の強欲をあざ笑うかのように、
福島4号基共用プールは、日夜不気味な湯気を立てている。

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兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相

Posted at 2013/08/25 21:56:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「■ 兵頭正俊の知らなきゃ滅ぶニュースの真相 ■ vol.150 ■ より http://cvw.jp/b/106183/32657219/
何シテル?   03/23 22:47
秋田県の原住生物(なまもの?)です。 佇むその姿は、さながら… "自堕落なナマケモノ"の如し!(笑) 最近、「働いたら負けかな?」と思うのだが 働か...
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