昨日、岡山で海水が流れ込んで作業員が逃げ遅れてしまったシールド工事での事故が起きました。
自分も同じ職業の為、他人事ではありません。
被害者の方の安否も気になります。
一刻も早い救出を…
日本のシールド工法はレベルが高く世界的に安全で有名なのですが何故この様に残念な事故が起きたかを昨晩の作業前に仲間と話しました。
あくまで予測です。
予測─1
セグメントの決壊。
セグメントとは主にマシンが掘削した後にマシン内で円形に組み立て地山の崩壊を防ぐと共にマシンが掘削しながら前進する為のマシン後部に付いてる油圧ジャッキの反力として使用する物でこの円形に組まれたセグメントが連なりシールド工法ではトンネルとなります。
⇩組み立て前のセグメント
⇩組み立て後

しかし余程無理な押し方をしないと崩れ落ちたりする物ではないとの事。
予測─2
マシン後部からの浸水。
マシン後部にはテールブラシと言ってワイヤーブラシを大きくしたような物が2周隙間無く並んでいて、そのブラシの間に随時コーキング剤のような物を注入しマシンとセグメントの隙間からの浸水等を防ぐのですが、この部分からの浸水で逃げ遅れる程の水量はおそらくない。
⇩マシンの図しかありませんが。
予測─3
土砂排出口のトラブル。
土砂の搬出方法はマシンのタイプによって違いますが事故現場のマシンは先端のカッターで削られた土砂がスクリューが入ってる管の中を通りマシンの後方で土砂搬出用のバッテリー(電車の小さい版)のバケットに受け取る形だったみたいだったので、その排出口の油圧ゲートに何らかの不具合があり閉まらなかったとしたら…

(注)図のマシンは自分の現場のマシンの図です。
これは、あくまで仲間内での予測です。
この様な事故が起きない様に原因の解明を早くして欲しいのと共に行方不明になってる作業員の方々が無事である事をお祈りします。
Posted at 2012/02/08 10:24:32 | |
トラックバック(0) | 日記