
2011年3月11日 待ちに待ったLEXUS CT200hが納車となりました。グレードはF sportsで、カラーはブラックオパールマイカです。
当日は9時30分過ぎから納車式でした。
事務的な手続きの後、納車スペースでスタッフの紹介、ノンアルコールシャンパンでの乾杯と続きました。
記念ワインのプレゼントの後、オーナーズデスクへファーストコールを済ませました。
少しでも早く走り出したかったので、車両の説明は事前にほとんど行ってもらっていました。
10時30分過ぎ、いよいよシェイクダウンです。
いったん自宅に戻った後、東北道を東京方面へCT200hを走らせました。
CT200hはいろいろな装備がついているので、道中それぞれを確認しながらの走行です。
基本的に走行車線を100km/h前後で巡航しました。
途中何台ものBMWやaudi、ベンツなどの高級外車に追い抜かれましたが、
いずれも追い抜く前に減速してCT200hを眺めるように去っていったのが印象的でした。
きっといろいろな感想があったのでしょうが、注目されているクルマには違いないようです。途中のPA・SAにもわりとこまめに立ち寄り、駐車スペースを利用して車体感覚なども確認しました。
CT200hは順調に走行し、東北道から首都高へと入りました。
川口線からC2に入り、板橋JCTに差し掛かろうとしていた時でした。
車体が横に揺さぶられるような感覚があり、『パンクかな』と最初は思っていました。
納車当日についてないな・・・と思いながら少し減速し、車体の感覚を確認します。
しかし横揺れはおさまらず、前方の路面の状況を確認すると、街路灯が揺れています。
中越地震の時も運転中に揺れを経験していたので、地震だと気づくのに時間はかかりませんでした。
板橋JCTの合流を済ませたところで、道路左側に車両を停めました。
高速道路上の全ての車両が、ハザードランプを点滅させながら停車していました。
揺れは収まるどころか、強くなったり弱くなったりしながら、しかも継続しています。
頭をよぎったのは、阪神大震災での高速道路の高架が倒れてしまったシーンでした。
自分はハンドルを握ったまま、何もできませんでした。
このまま高架下に転落するものだと思いました。
逃げだそうにもどうしようもありませんでした。
こうなってしまうと、どんなクルマに乗っていても結末は同じなのだと思いました。
ただひたすらに、揺れが収まるのを待つしかありませんでした。
揺れが収まると、周りのクルマとともに走行を再開しました。
幸い路面のダメージはほとんどなく、80km/hくらいで慎重に走行しました。
AMラジオに切り替えると、震源地は宮城県沖、震度は7と繰り返し放送されていました。
山手トンネルに入る手前で強烈な余震に見舞われ再度停車しましたが、山手トンネルから
大橋JCTを経由して用賀出口で首都高を降り、一般道で自宅への帰路をたどりました。
混雑した東京を抜け、4号線を北上して自宅に戻ったのは、翌日12日の13時過ぎでした。
4号線は那須を過ぎたあたりから激しく渋滞し、福島県に入ると所々で段差やクラック、
陥没が生じていました。もうこのような経験をすることはおそらくないと思いますが、CT200hの燃費性能のおかげで、無給油で帰宅できたことは望外の喜びでした。
現在はライフラインも復旧し、落ち着いた日々が徐々にではありますが戻りつつあります。
風評被害などを考えると、次にCT200hで首都高を後ろめたくなく走れるのはいつの日か、
考えてはみるのですが、遠い日になりそうです。(2011.4月某日 記)
Posted at 2011/04/19 20:31:58 | |
トラックバック(0) | 日記