2008年11月03日
いいじゃない、ヒールなチャンピオン。
今年のF1年間チャンプはハミルトンだそうだ。
今年は最初から最後までハミルトン、ライコネン、マッサがポイントで競り続けていて、本当に毎レース毎レースが楽しかった。
で、先ほど最終戦ブラジルGPの幕が下り、ブラジル優勝はマッサ。
ところが、ポイント換算では、97対96でなんと今回5位のハミルトンが総合タイトルを入手した。
ポイントで見れば、絶頂期のシューマッハなんか年間120ポイント取ったりしていたわけで、今年のF1は突出したドライバーがいない、と言われるのかもしれない。
また、ハミルトンは今年のいくつかのレースでオーバーテイク時の駆け引きが危険すぎる、ということで、すさまじいバッシングをうけてきた。
そんな人が年間チャンプにリーチをかけて臨んだ最終戦。
クビサは周回遅れでハミルトンの後ろに入るとハミルトンの後ろに付き煽りまくり、アロンソは「マッサの年間チャンプ獲得のためにできることは何でもする」と語り、
ハミルトン包囲網が完成していた。
もちろん、本人にも非はある。
インからのオーバーテイクでアウトの車に幅寄せし、ときにヒットしてコースオフさせる場面は何度も見てきた。
でも、チャンピオンになるにはそういう覚悟が必要なんだと思う。
よく思い出してみると、アロンソはどうだったろう。
シューマッハはどうだったろう。
みな、初タイトルを取った時には、周囲から「生意気だ」「危険だ」と周りからのバッシングがあったように思う。
実はハミルトン、昨年は1年を通して優位にポイントを取得して最終戦に圧倒的優位で臨みながら、最終戦ではリタイア、ライコネンに1ポイントの逆転を許して、年間チャンプを逃している。
その彼ががむしゃらにがむしゃらに(チームメイトであるコバライネンの状況をみると、マシンのレベルは去年ほどの優位性を持てるものではなかったはず)、1ポイントに貪欲になる「泥臭さ」をむき出しにした結果が、今年の1ポイント差の勝利なのかもしれない。
一位を取るのに必死じゃない奴なんかいないだろう。
そのために、少しも手を汚さずに、涼しい顔をしたままトップをとれる人間はどれだけいるだろうか。
むしろほとんどいないのではないだろうか。
今回のハミルトンのバッシングは、むしろ「泥臭さ」を羨む、ある意味でいう「称賛」ではないだろうか。
そして、こういうチャンピオンが出てくるからこそ、「何くそ!!」精神で各チーム、つまりライバルが成長するのだと思う。
ただし、シューマッハはいつまでも危険なチャンプだったわけでないし、アロンソお今危険視する人がどれだけいるだろう。
むしろ、シューマッハは礼儀正しく、尊敬されるドライバーとなっている。
来年以降、ハミルトンがどう成長していくのか。
質実剛健、威風堂々といった言葉が似合うチャンプに成長してほしいと思う。
要は、「ハミルトン、よくやった!来年も頑張れよ!!」ってことなんですけどね(^^)
ブログ一覧 |
I like motersports | 日記
Posted at
2008/11/03 04:29:01
タグ
今、あなたにおすすめ