
この車を見かけたのは高校三年の頃だった。
K坊は当時車が大好き~!というわけではなく、バイク大好き人間だった。
高校一年で普通二輪免許をとり、二年の春にCBR250を買ってかなりあちこちに乗り回していた。
「ちょっと出てくる」と言って家を出て気がついたら長野にいたり、暑いから涼もうと思ったら宮城にいたり、その帰りに県をまたいで機動隊のパンダさんたちに追跡されたり(^^)
そして三年生になり、受験の年。
K坊の受験は、おバカ高校から中堅大学にという、ある意味難関で、かなりの苦痛を伴った。
それは時にはノイローゼとなってあらわれ、机に向かうと頭の芯から頭痛がしたり自分が受験に失敗する白昼夢まで見るようになっていった。
「勉強をしたくない…」
夏になるとそう思うことが多くなり、K坊の中で
「そうだ、逃避しよう」と結論づけられるまでそう時間はかからなかった。
その逃避先として、
①遊びに出掛ける
②とにかく食べる
③何かしらの用事を作って、それに熱中して勉強のことを忘れる
などを思い付いた。
そして、実行に移したのが「免許を取る」ことだったのだ。
この様子は右のカテゴリーの「おもひでほろほろ 免許取得の思い出」に納めてあるのでよかったら見てやって下さい(^^)
受験勉強を忘れて免許を取ることに集中したので、意外に普通自動車免許は二週間程度でバイトをしながらあっさり取れてしまった。
そうするとどうしても欲しくなるのが車だ。
高校生にとって「車をもっている」というのはとんでもないステータスだ。
それはどんな車だろうと、ポルシェやGTRをに感じられる。
「車があれば人気者だし、彼女もできる(←誤解)。それにそうなれば受験勉強の辛さを発散できる」
そんな甘い考えが、K坊の受験勉強を中断させた。
そうなるとどうしても欲しくなってくる。
しかし、免許を取ることにバイトで貯めた貯金全額を使い切って、手元にあるのは新しくもらった五万円だけ。
五万円で車をいかに手に入れるか…。
問題はここに絞られた。

Posted at 2005/04/13 18:50:25 | |
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