2005年09月16日
ある会社の内定を受けたことを、教職過程でお世話になった方に話した。
「塾でいいのか?」
そう聞かれた。
この人に限らず、多くの人がそう聞いてくる。
「お前は公立の教育か、福祉の方面が相性がいいと思う」
そう、言ってくれた。
実はK坊、福祉にも大分興味がある。
老人介護福祉、障害者福祉、児童福祉、どれにも興味がある。
でも、教育だって福祉的な側面は多い。
勿論、養護学校や聾学校、盲学校、公立の障害者教室、いろいろな部署もある。
少し話は変わるけど、個別指導の塾で、生徒の割合を考えてみよう。
実は、1/3~1/4は何らかの学習に問題のある生徒だ。
多動性集中障害の子や、自閉症の子、それだけでなく、不登校や引きこもりで学校に行けない子も沢山いる。
つまり、塾だって、教育、特に私学的教育の福祉的側面を担っているのではないかと考えているんです。
塾や私立教諭は、公立教諭と違って、客体である生徒の家からお金を受け取る。
だから、プロとして実績にこだわる義務を持つ。
公立以上に、その責務がダイレクトに来るうえに、どんな生徒も『伸ばす』ことが前提になり、衆人監視も厳しい。
だから、福祉的な側面にも責任を持てるのではないだろうか。
K坊が、塾で頑張ると心に決めたのは、そういった重責を負ってどこまで頑張れるかを試したいからだ。
きっと、公立の教員採用試験に受かった後、その経験が活かせると思う。
私学だって教育。
プロとしての経験だ。
そんなことを、ふと思った。

Posted at 2005/09/16 16:21:40 | |
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先生って難しい。 | 日記
2005年09月15日
よく相談を持ち掛けてくる女の子。
新しく出来た彼氏に、本当に好かれてるのか確かめたくて、友達にカマかけさせた。
ところが彼氏はそれに腹を立てて、彼女の友達と大喧嘩。
彼氏は「あんな友達がいるなら別れる」と。
友達は「あんな彼氏と付き合ってるなら縁を切る」と。
なんで確かめるためにカマかけさせたりしたんだろう?
そう思って聞いてみた。
「メール送っても、すぐに返事が帰ってこないから…」
「やっぱり、小まめに連絡をくれて、『好きだ』って示してくれないと、ホントに好きかなんて分からないじゃん…」
結局、相手を信じられなくて、疑って、確かめたくて、それがうまくいかなかった。
そういうことだった。
この娘はすでに18歳。普段から、色んな男と付き合っただ別れるだ言っている。
もうすでにある程度付き合い方も大人びているものではないかなぁ…。
恋に恋する。
まさにそんな付き合い方なんだろうな。
恋愛は相手が好きになるもので、恋愛してる自分を好きになるものではないんだよ。
そんなことしか言えなかった。

Posted at 2005/09/15 10:38:54 | |
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先生って難しい。 | 日記
2005年08月02日
昨日今日と、朝9時から夜10時半までひたすら塾で夏期講習の授業だった。
生徒は切羽詰まった子と、まだまだ遊びたい子の二手に別れていて、今日は後者の子がとても多かった。
で、彼、彼女らに目標を聞いてみたら、やっぱり既に決まっている子がとても沢山いるんです。
でも、それは本人達が望んでいるのか、それとも誰か別の人が望んでいるのか。
いつもそんなことを考える。
ある子は「ここに入って~がしたいから」頑張る。
ある子は「ずっと憧れてきた学校に入りたいから」頑張る。
ある子は「期待を裏切りたくないから」頑張る。
ある子は「友達と約束したから」頑張る。
ある子は「自分のしたいことが見つからないからまずは」頑張る。
またある子は「ここに行けといわれたから行けるように」頑張る。
頑張る理由は人それぞれだと思う。
そして、頑張る分にはいくらでもK坊をツールとして利用してほしい。
でも、頑張るからには目的をしっかりともってほしい。
そして、誰のためでなく自分のために頑張ってほしい。
受験勉強は誰のためでもなく、やったことは自分に帰ってくるんだから。
なんだか、頑張るみんなを見てたらそんなことを考えちゃいました(>_<)

Posted at 2005/08/03 00:05:40 | |
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2005年07月28日
テストを終えて、家に帰る。
今日は地元の駅止まりの列車なので、ゆっくり座って寝て帰って来れた。
疲れたので、自転車は飛ばさないでのったらのったらこいで家にたどり着いた。
家に入ると、母親が呼び掛けて来た。
「手紙きてるよ~。」
何だとは思いつつも、見当はついていた。
発送元は…
『○○教育委員会 教員採用部』
そう、教員採用試験の結果だ。
恐る恐る、封を切る。
中には手紙が二枚。
『誠に残念ながら、貴方の一次試験の結果は不採用とさせていただきます』
そうか、落ちたか。
二枚目の紙には、採点結果が付属してある。
『合格基準点 189点
貴方の得点 182点』
なんだ、あと一歩だったんだ。
それでも、結局落ちてしまったことに変わりはない。
応援してくださったみなさん、本当にすみません。
みなさんの期待に応えられませんでした。
とはいえ、難関試験でかなりいいところまで行けたのも事実。
来年以降も受けていくのに、かなりの自信にもなりました。
これからも頑張っていきますね(^^)ゞ

Posted at 2005/07/28 00:05:19 | |
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2005年07月26日
小学生にとって、塾なんてものは遊びの時間を削るいやがらせなのかもしれない。
昨日の夜のお話。
遅刻をしてくる生徒は大体決まっているのだが、自分の生徒がいつまで待ってもきやしないではないか。
もともと、塾の回数を週一回では追い付かないからと週二回にしたときも、「遊べなくなっちゃうからいやだ!」とゴネまくった子だ、きっとサボっているか道草食っているのだろう。
こういうとき、講師の取る行動は一つ。
自宅に電話だ。
ピッポッピポパポ…トゥルルル…トゥルルル…トゥルルル…。
『はいもしもし○○です。』
「もしもし、いつもお世話になっております、○○○塾の講師の△△と申しますが、□□君はご在宅でしょうか?」
『あれ?そちらには伺ってませんか?ちょっと確認してきます!』
パタパタ…←スリッパの音?
しばらくすると受話器からほんのりと遠くのほうの声が聞こえて来た。
『あんた、なんで塾にいってないのよ!?』
『だってまだ宿題もやってないもん!』
『それならなおさら早く行きなさい!』
『えっ!!ヤダヤダヤダ!!』
プッ…思わず笑みがこぼれてしまった(笑)
『いいから行きなさい!あなた、いくら払ってると思ってるの!?』
『やだよ!だって遊べないじゃん!』
『あなた毎日遊んでるでしょ!夏期講習くらいしっかり勉強しなさい!』
『やだよ!』ガシャン!
おっ!戦争が勃発したようだ(笑)
『好い加減にしなさい!』(多分ゲンコツが落ちた)
『ぅああん…絶対に行かないもん!遊べない夏休みなんてやだもん!』
『毎日ちょっとずつ勉強するように、塾は一日一授業しか入れてないでしょ!』
『やだよ!ママが代わりに行けばいいじゃん!』
『何いってんの!?ママ本気で怒るわよ!』
『もう怒ってるじゃん!』
あ~あ、それは禁句だよ(笑)
『引きずってでも連れてくからね!』
『やだよ!』ドタドタドタ…バタン
『あなた、トイレに閉じこもっても勉強にも遊びにもならないでしょ!』
『絶対に行かないもん!』
『なら一生そこにいなさい!』
…。
しばらくして、お母さんが電話口に戻って来た。
『すいません、行かせるのが少し遅くなりそうです』
さすがに全部聞こえてましたとも言えないし、分かりました、とだけ答えた。
結局、彼がそれから塾に来ることは無かった。
どうやら、軍配は息子に上がったようだ(笑)
夏休みの子供たちの遊びに対する執念ってすごいですよね。

Posted at 2005/07/26 08:25:07 | |
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先生って難しい。 | 日記