
車に乗ることを趣味とする者たちのサイトである以上、おそらく、みんな何かしら憧れの乗り物があるんじゃないだろうか。
K坊にとっての憧れは、スズキのGSX1100S刀である。
基本デザインはまだセパレートハンドルすら禁止されていた頃に、奇才ハンスムートによって作られた、今では化石のようなバイクと言えるかもしれない。
このバイク、「キリン」という漫画で主人公の熟年ライダーが乗っていて、ポルシェの911ターボと熱い戦いを繰り広げる。
その漫画に影響されたと言えなくもないが、90年にアニバーサリー生産されてから良く見掛けるようになり、その頃小学生だったK坊には、何となくよく道を走っている、馴染み深いバイクとなっていった。
そして、中学生のとき、たまたま、合法的に運転する機会に恵まれ、運転してみた。
アニバーサリーモデルではなく、初期型のハンドルをセパハンにした古い車体。
それでも、右手を数ミリ捻っただけで雄叫びを上げ、軽くフロントを持ち上げながら、K坊を異次元に連れ去っていった。
その瞬間から、このバイクが憧れになった。
今見ても独創的な、パキッとした直線的なデザインに、印象的なカウル。
友達に言わせると、「奇をてらっただけの微妙なデザイン」だけど、ニンジャに抜かれるまで世界最速を誇った昨日的デザインなのだ。
あまりにも好き過ぎて、乗ってもいない癖に年賀状なんかに書き込んでたな~(笑)
結局、未だに大型二輪免許もとっていないけど、いつかの最終目標として、心の底から憧れる、そんなバイク。
みなさんには、そんな乗り物、ありますか?

Posted at 2005/12/02 09:01:29 | |
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お馬鹿のひとりごと | クルマ