2006年11月05日
いま、中学は文化祭真っ盛りだ。
K坊の勤務する塾の生徒達も、みんな必死だ。
そして、文化祭といえば三年生のステージ。
彼等なりに燃え尽きるまでの手を尽くし、最後の勲章である優勝を目指す。
その中には当然夢叶うものもあれば夢敗れるものも出るわけだ。
今日も、そんな生徒が、塾にやって来た。
生徒「先生~、今日文化祭だったんだよ~!すっごいがんばったよ!」
空元気に、すぐ心中を察することが出来た。
K「そうか~!おつかれさま~!」
あえて何も言わずに労いの言葉をかける。
K「ちゃんと、やり尽くして来た?」
そう聞くと途端に目が潤み、思いのたけをぶちまける。
生徒「あのね、担任の先生は今年いっぱいで異動だから…最後にね、優勝でね、送ってあげたかったんだけどね…」
言葉を詰まらせてうつむく生徒は涙を流す。
K「そうか、でも一生懸命やったんなら気持ちは伝わってるよ!」
生徒「うぅ~!」
生徒の大泣きが始まるその瞬間…!
生徒② 「先生、鳥肌が立つんだけど~!なに歯が浮きそうな話してんの!」
客観的な目で現場を見ていた生徒から、冷静なツッコミが入った。
生徒②「お~よしよし、あたしの胸でお泣き!」
生徒①「うぁぁん…」
K坊「…。」
…。
…。
たしかにさぶいな~、自分。
そんなにさっぶい教師を尻目に、泣き崩れる生徒とあやす生徒は立ち去っていった…。

Posted at 2006/11/05 00:36:38 | |
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