スズキのアルトターボRSのデビューがニュースになった今日。
通勤途中に新型アルトを見ました。
黒でした。
そのアルトはちょっと大きめの信号の最前列で止まっていて、私はその直前を横断していたという状況です。
アイドリングストップが無いグレード(最下位グレードだけですよね)なのか、エンジンが冷えててアイドリングストップが効かない状態なのか、アイドリングストップオフにしていたのか、どれだか分かりませんがエンジンが回っていました。
ありがちな3気筒の音がしていて、ちょっと残念な感じでした(笑)
輸入車中心に乗っていると、「軽自動車なんか興味ないんでしょ」と言われることがありますが、実は軽自動車大好きです。
なぜか分かりませんが、アルトを見かけたらふと自分の軽自動車史を振り返ってみたくなりました。
昔は写真を撮る趣味もなかったので、掲載するのは資料写真か拾い写真ですが、色とグレードは自分が乗っていたものに合わせました。
私にとって最初の軽自動車は、2代目アルトのアルトビーム。
まさにこの紺色のクルマそのものでした。
妹が免許を取ったのを機に軽自動車限定で検討しました。
当時すでに、ミツビシミニカが「軽自動車初のターボ搭載車」として今以上の存在感を持っていましたし、ホンダのトゥデイも出ていましたが、実際に競合したのはアルトとミラだけでしたね。
普通のクルマ(←スポーツグレードじゃないという意味)だとミラは10インチタイヤでアルトは12インチタイヤだったのとミラは4輪ドラムブレーキでアルトはフロントディスクブレーキだったのでアルト優位に。
軽自動車は今と比べれば「我慢を強いられるクルマ」でした。
しかしビームは現代でも通用するほどの装備満載で、エアコン、カセットステレオとフォグランプのほかにリア熱線&リアワイパーまでが装備されていたのと、イエローバルブ装着も気に入ってこの限定車にしました。
たしか、据え置き型リアスピーカーを奢った覚えがあります。
私がBXからCXに買い替えたのを機に、BXを妹に譲ってこのアルトをもらい、人生初の2台持ちに。
シトロエンBX ⇔ アルト
家族だからこそできるムチャクチャな物々交換です(笑)
ここで2台持ちの味を覚え、私の人生は転落し始めたのかもしれません(苦笑)
でも、BXを下取りに出さずにCXを買ったってことは、そんなお金どこにあったんだろう?
もう25年も前のことなので忘れてしまいましたが、ふと気になりました(謎)
それはそうと、このアルトではかなり楽しみましたね。
今では信じられない
“キャブ車の2速AT”ですが、東京⇔名古屋間を何往復したことでしょう。
シトロエンを持っているのに、わざわざアルトで名古屋から東京まで行くんです。
国道1号線を8時間かけて移動したこともあれば、走る棺桶もなんのその、東名高速を爆走(?)したこともあります。
20代だったから苦にならなかったのでしょうね。
確か車重は600kg前後で、
“自動車にとって軽さは正義”というのを体現したクルマだと思います。
このアルトを手放して、中古で買ったのがジムニーJA71後期の幌車。
ある日、信号待ちで前に止まっているジムニーを見たら、なぜか突然欲しくなっちゃたんです。
だから、ジープみたいな形の初期型には全然興味がなくて、SJ30以降ですね。
欲しくなっちゃたから買っちゃうというのが、独身の強みですね。
今なら、どれだけ欲しくなっても独断では買えません (>_<)
ネット上の写真を探したのですが、フルオリジナルの写真ってほとんど無いですね。
ホイール、タイヤ、バンパーなど何かしら変えられてしまっています。
やっと見つけたショップの売り物の写真。
純正ホイールで、私が乗っていたのと同じ色、仕様です。
550のインタークーラーターボは、本気でオフロードを走るには乗りにくいと言われていました。
そりゃ2ストのように粘らないでしょうし、660のようにパワーやトルクの余裕もないでしょう。
でも、この車を所有している期間中、一度もオフロードなんか走ったことがないですし(爆)、フルノーマルのまま自家用車にしていました。
これで高速道路を走るのは修行でしたね。
非力なアルトが高級車に感じましたよ。
このジムニーを手放して手に入れたのが、13年落ちくらいだったCXのCmaticです。
ジムニーの幌車 ⇒ シトロエンCX Cmatic
この代替も普通はあり得ないでしょう。(笑)
しかも、追い金なしの物々交換でした♪
その後8年ほどの軽無し期間を経て、21世紀に入ってから妻のために中古で買ったのが、660cc(L200系前期)のミラパルコ。
これも色、仕様ともに同じモデルで見つけた唯一の写真です。
660ccの最初期型で、この時代の軽自動車はまだまだ「走る棺桶」でした。
だからこそ、これも軽くて乗りやすいクルマでした。
L200のミラは非常にバリエーションが豊富ですが、当時の軽としてはまだ贅沢グレードだったインジェクション車でしたが、それが災いしてかコンピュータを一度交換しましたね。
このミラから買い替えたのが、みんカラにも登録しているスバルR2です。
これは自分のクルマ。
前の2台は中古だったこともあり、不本意ながら白いクルマでしたが、R2では緑を選択。
「白・黒・銀には乗らない」というこだわりに戻すことができました。
う~ん、いいな、軽!
こうして思い返してみると、やっぱり軽自動車って楽しいですよね。
別にオープンカーやスポーティカーじゃなくて、普通の乗用車でいいんです。
~4ナンバーの何も付いていない重ステ車をMTでアクセルを床まで踏みながら乗る~
そういうのに憧れます。
4ナンバーじゃないですが、発売後間もないホンダビートをある筋から1晩借りたことがあって、そりゃ楽しかったです。
床まで踏めるMT車。
これも当時だからこそできたクルマで、現代の基準で安全装備を付けて重く作ってしまっては、たとえエンジを強くしたところであの軽快感は絶対に再現できないでしょう。
我が家が置かれている現状を考えるに、今後の人生で軽自動車を買うことはもう無いかもしれません。
来春には息子が免許を取ると思いますが、すぐにクルマを買うことはないでしょうし、妻は
『なんなら息子にX1を乗らせて、自分は次のクルマを買うか』
などと言っていますから。
ちなみに、息子は息子で自動車には何の興味もないので
免許取りたてでBMWを譲ってもらえるかもしれない…
という千歳一遇の美味しい話にも、まったくノーリアクションですからもったいない話です。