NCがなつかしい

ついこないだまでロードスターとすれ違えば、
「あ、NCが来た。これも楽しかったんだよな。」と思っていたのですが、
近頃はその姿を見る機会が減って、代わりに随分とNDが増えてきました。
そのNDもデビューからまもなく１０年ですからね、納得です。
ウイニングブルーメタリックの３代目ロードスター（NC型の前期）
これが現時点において一番長くお付き合いした愛車です。
走行距離は、中古車店で出会ったとき３万㎞弱、手放したときに１２万キロ手前前だったと記憶しているので、およそ７年間で約８万キロでした。
（記憶は時の経過とともにあいまいになっているのでこうやって書き残しておくことが大切ですね。）
２１歳の時にAT限定で運転免許を取得した私は、このクルマを手に入れることをきっかけに限定解除し、初めてのMT車になりました。
いい思い出ばかりでなく、駐車場で当て逃げをされてフロントがひどく損傷した苦い
思い出も。
この修理をする際にいわゆるNC３の顔に交換したんですね。
しかし、今思い返すと、NC1のデザインも秀逸だったなと思うんですよね。
初代NAロードスターの面影があり、やさしそうな印象のフロントマスク。
なんだか友達になってくれそうな…　ボディカラーによっても受ける印象が違って
いて、私の中では白系や赤系はNC1に似合う色かなと思っています。
そのほかに幌をファブリックにしたり、レカロシートを入れたり、私なりの
カスタマイズを楽しんだ一台でもあります。
ロードスターミーティングに初めて飛び込んだのもこのNCのとき。
おかげさまでクルマを通じた友達・仲間ができたんですよね。
（ちなみに、埼玉のミーティングでの出会いが数年後の福島移住後、現在にも
つながりますので驚くほど不思議な縁…）
そして私生活においても福島に引っ越した時期に乗っていましたから、
当時住んでいた埼玉を離れ常磐道で北上した日のドキドキを思い出します。
冬にはスタッドレスタイヤを装着しはじめて雪道を走りました。
妻と出会った時もこのクルマがそばにあり、二人で軽井沢ミーティングにも行きました。
撮った写真も、走った道、訪れた土地も数えきれないほどです。
幸い事故もなく、いい思い出をたくさん残してから降りることができたので、
後悔は全くありません。

再度、時系列がNC購入時に戻ります。MT車は初めてでわくわくと不安が
入り混じった心境。そして色についてはそれ以前のNBは白でしたから、
鮮やかな青というのは少し大胆で迷いもありましたが、結果的には
個性的で他人となかなかかぶらないのでとてもよかったですね。
ロードスター(NB)からロードスター(NC)に乗り換えた私にとっては、
この変化に必要な決断は、一般的には本来「ほんの小さな勇気」であるはずが、
「ごく僅かな勇気」だったかもしれないのですが、もたらされた「幸せ」は
例に漏れることなく無限大でした。
本当に楽しいNCロードスター・ライフでした。

（NDについてはまた次回…）