
また車ネタじゃないよ(苦笑)
ご存じの方はご存じの通り、私は製造後、50年も経ったぼろいストラトを弾いています。
これが悪い子で、好い音は出すんですが、ネックがやんちゃ。
ちと、プレイアビリティに問題有り、なのです。
で、とうとう普段使うヤツを手に入れました。命名「MIYUちゃん」がやって参りました。
これ、さ・い・こ・う !!
私が新品のギターを買ったのは10数年振りです。
この「MIYUちゃん」、ちと変わっています。そんじょそこらのストラトとはわけが違う!
生みの親はここ↓
http://www.geocities.jp/brillbate/(HP未完成)
作った人のミクシィ↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=206299146&owner_id=1281398(ちと、イメージ狂うかもしんない:笑)
Blogの内容とは相反して、仕事はすごいです。ネックを外してもネックがネックポケットから落ちない。
ロッドの仕込みも、大手メーカーではまずやらない、秘密の一工程が施してあります。
・・・そして特に材がすごいよ!
叩くと金属音のするローズをネック材に、更に堅いローズ指板を貼ったネック。・・して、柾目も柾目、定規で線を引いたかのような木目。
ルックスも変わってます。ヘッドも焦げ茶色のマッチングヘッドみたい。
重いローズをネックに使いながら、総重量3.18kgと超軽量なのは、ボディ材が選び抜かれたライトアッシュ。今では大変入手困難な本物のワンピースのライトアッシュ!
ピックアップは知る人ぞ知る「Angel Seek」の'60(シックスティーズ)。枯れた音でヴィンテイージサウンドを醸し出す。
・・但しパワーはないねぇ。・・でも良い味。ピッキングニュアンスがとても出しやすい。
恐るべきは、生音鳴らすと、でかいでかい。堅いローズネックが、目の詰まったライトアッシュが、びんびん振動してます。
これが組んで2週間目の鳴りか?
塗装は極薄、もう既にアッシュの木目が浮き出ているほど薄い。
ん~~~、鳴る!! 新しいのに鳴る!
生音で弾いていても、組んでたった2週間の新品のギターということをすぐ忘れてしまいます。
これでアンプ通しても悪いはずがない。
で、家に帰って試奏。意外に甘い音。箱物を思わせるほど。材から想像するに、もっとハイがきついかと思いきや、その逆。
低域中域が豊かで、ローズらしく倍音も豊か。
・・・しかし、・・ん?ちょっと甘過ぎ?・・・てか、抜けがイマイチ? 新しいから?
で、耳の良い家内にボロギターと比較して聴かせるも、やはり同じ意見。「何かこもってない?」と。・・・???
こんなはずでは?・・・と思い、ちょっとセッティング。
僅かにバズの出てるプレーン弦3本の弦高をちょいと上げてやり、バズを解消してやると・・・すげ~、抜けた!! 最初と全然違う!
やはりストラトはちょいと弦高高めがよろしいようですよ、Tさん。
・・とは言っても弦高は17F計測で1.5mm~1.8mm程度。私にしたら十分低いです。
まだ新しいのでネックは動くでしょうが、これが止まるときが待ち遠しくも楽しみです。
ピックアップの高さも自分好みに再調整。1弦が弱く感じたのでブリッジの1弦側をちょっと高くしてやりますた。
自分的にはバランス良くなったように思います。
で、アンプ等のセッティング開始。
鳴りますねぇ~~~~、びんびん。とても新品とは思えない鳴り。おまけに音太いよ。
また、クリーンでも歪ませても音の粒立ちが良く、分離が非常に良い。これは気持ち好い!
そして6弦のハイフレットでもしっかり綺麗に音が出ます。
音詰まりもなく、デッドポイントは今のところ無いですね。
何とも素晴らしくも不思議なギターです。今まで弾いたFenderのストラトにはないよ、こんなのは。
特筆すべきは音の立ち上がりの速さ。全くルーズさがなく、反応がすごく良い。・・つまり誤魔化しが利きません。
Fenderは良い意味でも悪い意味でもルーズさがあります。ヴィンテージは特にそれが良い方に出ているように思いますが、これはきっちりしてる。弾きこなすにはかなり腕が要りそうです。
・・・大丈夫か? 俺(汗)
将来、どんな成長をしてくれるのか、今から楽しみで仕方ない逸品ですわな。
ちなみにこれは、先に紹介した工房「ブリルベイト」さんが、実験的サンプル用にと、採算度外視で作った物を無理矢理譲って貰った物。
これはもうネオ・ヴィンテージ。手放せなくなりそうです。
ちと興奮気味の今日の日記でした。・・・他のことが手に着かないよ~~~。