
突然ですが、自分の前世は「アイルランドの炭坑夫」だったかも知れない、と思う、σ( ̄- ̄)です(笑)
何故かアイリッシュなルーツを持つ音楽・ミュージシャンが好きなのです。
ゲイリー・ムーアやロリー・ギャラガー、CAMELのアンディ・ラティマー、CARVANなどなど・・・
・・彼らに共通してあるのは「泣き」。
よく、「泣きのギター」と言われますが、その代表格のサンタナとは何か質的に違います。<アイリッシュの「泣き」
・・厳しい自然、貧しい生活、荒涼とした大地・・・
アイルランドの多くの人々が、愛する家族を残して、港町コーブなどから出稼ぎに出ました。
ゲイリームーア曰く「あそこでは、炭坑夫になるか、ギターを弾くしかなかったからさ」・・・だそうです。
そんなバックボーンを持つ、どうしようもなく哀しくも美しい、アイリッシュの「泣き」のギターに魅せられるσ( ̄- ̄)なのです。
それがたっぷり漂っている、大好きな1枚(2枚組)=愛聴盤10本指に入るであろう、マイク・オールドフィールドの「EXPOSED」。
繰り返し聞くのはもちろん、DISC2の「TUBULAR BELLS(PART1)同(PART2)」。
この1曲だけで39分26秒もある、大作です。
これは、今回紹介する「TUBULAR BELLS」の1979年のライヴ・ヴァージョン。このテイクが一番好きです。LIVE VIDEOも合わせて持っています。
オリジナルの「TUBULAR BELLS」は、1973年、マイクオールドフィールドがヴァージン・レコードの第1号アーティストとして発表した作品。
なんでも、2000回に及ぶオーバダブの末、完成したとのこと。
何と!彼が19歳の時のことだそうです。驚くべき才能!
そして発表後、「TUBULAR BELLSⅡ」を出した1992年時点で、全世界で1800万枚を売り上げているという飛んでもない作品なのです。
2006年の現在、おそらく確実に2000万枚を突破しているでしょう。
日本では、マイク・オールドフィールドの認知度は低く、映画「エクソシスト」のテーマに、この「TUBULAR BELLS」のイントロが使われて※有名になったくらいでしょうか?
・・ですが、かのヴァージン・レコードは、彼なしでは語れないのです。
しかし、やがてヴァージンの間での確執が生まれ、マイクはヴァージンを去ることになります。
今やギタリストとしてではなく、コンポーザーとしての彼の評価の方が、高いのかも知れません。彼に影響を受けた、と語るコンポーザーは多いのです。
1993年には伝記本まで出版されるほど。
しかし、あくまでσ( ̄- ̄)の中では、彼は、「気持ち好いE.ギターの音」とは?・・を初めて意識させてくれた、大きな位置を占める、「一ギタリスト」であり続けます。
彼の独特で、しかし、何か物哀しくも「気持ち好いE.ギターの音」に最初に触れたのが、先に紹介した「EXPOSED」の「TUBULAR BELLS」の音だったのです。
同じ下宿の先輩のレコードでした。
σ( ̄- ̄)も相当探したのですが、当時はネットもなく、田舎学生にはなかなか見つからず、オリジナルの「TUBULAR BELLS」をやっと注文して手に入れましたが、「EXPOSED」はその後何年かして偶然、輸入盤を見つけることになります。
このアルバムを探すのと同時に自分の「気持ち好いギターの音」探しも始まったのかも知れません。

CD化もされ、今はこのCDをよく聴いていますが、何年経っても、何度聴いても色褪せない、この「EXPOSED」、天下の名盤と言っても過言ではない、と思います。
もちろんオリジナルの「TUBULAR BELLS」もしかり。
最近は、この他に、ケルトをテーマにした「Voyager」(1996年作品)を聴いています。
これぞアイリッシュ!って感じのアルバムです。
10曲中5曲が題材をケルト音楽・スコットランド民謡などに取り、マイクがアレンジしたものです。
これもお勧め。癒されます。(写真左:EXPOSED、右:Voyager)
※注:「エクソシスト」のテーマは、マイクの許可なく勝手に使われたとして訴訟沙汰にまでなってます。
マイクの主張は、「あの曲は四季の美しさを描いたもので、イメージを壊された」というものです。
しかし、大ヒット映画「エクソシスト」のテーマに使われたことにより、世界に彼の名を知らしめる結果となったのは皮肉なことですね。
Posted at 2006/03/05 21:11:28 | |
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