• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2006年12月21日

都知事は「三宅島TT」をどーしてもやりたいらしい

都知事は「三宅島TT」をどーしてもやりたいらしい  知事の希望が叶ったとして、三宅島TTはどんなレースになるだろう。小排気量のトレール車を使ったスタンプラリー形式のエンデューロであれば、それほど危険はないはずだが、知事が視察したのは「サガミ・ダ・カーラ」ではない。昨年、前田淳が亡くなったその日の「マン島TT」なのだ。しかし、「マン島TT」が普通の「モータースポーツ」に属するレースかと言われれば、私は違うと思う。

 オートバイというものは、それほど危険な乗り物ではない。転んで滑るだけならば、打撲はしても命まで落とすことはないからだ。死亡事故のほとんどは転んだ後であり、壁や他車などにぶつかることで肉体が耐えられないインパクトを受けてしまうのが原因である。サーキットが安全と言われるのは、この転んだ後、十分に速度を落とせるセーフティゾーンがあるからだ。

 しかし、公道の場合はセーフティゾーンも十分にない。スポンジバリアの代わりにガードレールや電柱があり、対向車も走ってくる。だから危険なのである。仮にヘルメットが割れなくても、瞬間的に数百Gもの衝撃が加われば、体が内部から破壊されてしまうのだ。

 「マン島TT」は確かに由緒あるレースである。しかし、かつての「マン島TT」とは違うのだ。何しろ、今のオートバイが持つ性能というのは凄まじく、かつてマン島を走っていたマシンとは比較にならないものである。今や「マン島TT」は世界で最も危険なレースの一つでもあり、その事実を知らず「三宅島TT」の見本とするのは浅はかすぎる。

 よって、マン島TTに出走するレーサー達の顔ぶれはサーキットのレーサー達とは違う。ほぼ同様の車両によるオートバイレースでも、その中身は全く異なるのだ。

「あいつらは命をかけてやってんだから、やらせてやればいいじゃないか。それで復興に一役買うのだから。」

 …と都知事はいうかもしれない。(後記の定例会見でもやはり予想通り、いやそれ以上のことを言っていた)しかし、それはモータースポーツというものよりも、ローマのコロセウムで行われた見せ物に近いものだ。現代スポーツは人の命を捧げることを前提とはしていない。それでも知事が「三宅島TT」をモータースポーツと言い切るのならば、峠のローリング族も湾岸族も立派なスポーツマンであり、本気じゃないからジョギングみたいなものだろう。

 結局の所、知事が狙っているのは知事選に向けたスタンドプレー、息子のスキャンダルのごまかし、「三宅島TT」に向けて流れるカネのような気がしてならない。投入されるカネは3億以上と言われるが、その内容は路面改修や、マンホールに滑り止めの塗布、さらに民家に激突して損害を出さないためのガードレールの設置だそうである。

 良質な舗装で、マンホールも気にせずにすむので、当然アベレージ・スピードは上がる。そして一歩間違えば、固いガードレールが待ち受けるのだ。これがスポーツだろうか?


 ちなみに私は都知事が100%キライじゃない。弱腰のセージ屋が言えないような事をズバズバ言うところは好きでもある。

 しかし「三宅島TT」については現役ライダーとして、そして公道での惨事を知っている人間として反対なのである。



<おまけ>
石原知事定例記者会見録
平成18(2006)年6月9日(金)

【記者】
 マン島のオートバイレースで、日本人のレーサーの前田(淳)選手が亡くなってしまうという大変痛ましい事故が起きてしまいましたけれども、三宅や八丈島でこのようなレースを行うという知事のお考えは、変わりはないでしょうか。

【知事】
 変わりないですね。何もねレースや予選でライダーが、4輪にしろ2輪にしろ事故を起こすのは、何もマン島のケースだけじゃない。マン島だって随分そういうケースがある訳ですが、みんなそれを覚悟でやっているんだから、プロだから。大事な事はね、マン島のレフェリーたちが、シェリフ、何というんですか(マーシャル:監視員)、とにかくボランティアで出ている監視員たちが言ってる事は、公道を使うんだけど、絶対に住民の事故を防がなきゃいけないと。それから、マン島は歴史が長いからね、条例(法律)をつくって、あれは一種の国ですからね。外交と防衛だけはイギリス本国に任しているけど、あそこの王様は今の王室だけども、総理大臣は別にいるんですよ。ですから、自分たちの国法できちっと法律をつくって、とにかく協力しないで勝手に出てきた人間はペナルティーといって、罰金まで課すだけの、そういう取り締まりをしていますからね。歴史も長いし、島民全体が観光振興にでも協力しているんで、そういう事故は起こりませんけど、自分たちが一番注意しているのはそれだ。あとは知らぬと。プロなんだから。

 まあ前田君の場合もね、初めての機械でね、車検を受けたばかりのマシンだったので。それもしかも300キロぐらい出る直線コースを、その後上がり坂の、これはかなり直線に近いんですけど、すぐに見に行きましたが。まあ、それでもね、200キロを超すスピードが出ているあたりで機械が急に、あれは止まったんだな。それでね、後ろから来た車が追突した。後ろから来た車もちょうど真正面に太陽が見えるので、それほど太陽は低くなかったと思うんですがね、とにかくちょっと上り傾斜のところでね、光線に目がくらんでね、前が見えなかったのかなと言うんだけど、とにかく急に減速したのにぶつかって、追突した方が完全に意識不明でね。どうなったか知りませんけど。前田選手はね、本当に日本人で一人頑張って、前回も6位までいって、非常に期待されていたんですがね。まあね、ライダーとしては乗れなくなっても、本当に日本で珍しくあのレースに参加してね、公道レースの経験があるんで、三宅や八丈でこれが実現されたらいいと思うし、されるためにも、彼のアドバイスを聴こうと思ったんですけど、残念です、本当に。まあしかし、ああいうパイオニアがいてね、物事というのはどんどん、どんどん敷衍(ふえん)し、進歩していくんで、やっぱり彼の死を無駄に終わらせたくないと思いますね

 まあ、あれは多分恋人なんだろうけどね(?)、英語の上手い、日本の、何といったかな、京都の女性がつき添っていて、マネージャーしていて。ああいう何というのかな、若い人がね、国際的にメディアが追っかけなくても頑張っているというのは美しいよね。ああいうところは本当の青春の燃焼だよ。はい、それじゃ。はい、どうぞ。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2006/12/22 00:11:14

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

この記事へのトラックバック

三宅島で公道レース、ねえ…… From [ なんでこないに好きなんかな~ 難儀やなあ ] 2006年12月22日 10:00
来年の4月下旬に任期が切れる東京都の石原慎太郎知事が旗を振って、来年11月にも三宅島で公道レースを開催したいらしい。というか、都はその準備に向けて予算措置をする方針を決めたと報じられている。  の ...
ブログ人気記事

無事に初孫産まれました🙌
ハピワンさん

父の日を間近にひかえて
zakiyama @ roadstinさん

プラドにピッタリ!
槌屋ヤックさん

貴重な梅雨の晴れ間 洗車した!
ウッドミッツさん

ゴリラの手試させて下さい❗️(≧∀ ...
Orionさん

31。
.ξさん

この記事へのコメント

2006年12月22日 8:56
三宅島や八丈島では誰も見に行きません・・笑)

よって成立しませんから大丈夫でしょう・・

三宅島・・まぁやるとしたら浅間山レースもどきっすかね・・出場者はイコール・コンディションとしワンメークでやる・・そうねぇマシーンはベンリー125に限るってのはどうでしょう?ワハハ
コメントへの返答
2006年12月22日 10:52
その通り、誰も行きません(笑)

ただ、内容的に「グラディエーター(見せ物)」であれば、大陸のセレブ達が来るかも知れませんね。

個人的にはツールド・フランスとか、ホノルルマラソンみたいなのがいいと思ったんですが、あそこはまだ有害なガスが出るから健康的なイベントはだめなんですね…
2006年12月22日 9:46
流石はカミナリ族の親分。言うことが恐ろしいだす(^^;。

Yuckyが主張されるコースの問題(これは、すぴも一番に思います)の他にも、観客輸送や宿泊施設のキャパ問題等クリアしなければいけない要素が沢山あります。

復興のために何か打ち上げ花火は必要だろうけど、「レース」というイベントを選択した事に対して、首を傾げてしまいますわん。
コメントへの返答
2006年12月22日 11:20
クルマやバイクのレースってのを知ってる人であればだいたいわかることですが、「マシン」を「機械」というような人にはわからんのでしょう。

輸送、宿泊も今の段階ではダメですね。アクシデントの際はどうするかも問題です。マン島ではどこでも20分以内で医療施設に搬送できる体制が整っているそうですが、その辺も難しそうですね。

多分、マン島が来年で100周年というのをどこかで聞いたのでしょう。そのレベルです。
2006年12月22日 10:10
あー、やっぱりシンタローの認識はそんな具合でしたか。
多分そうなんだろうなぁと想像はしていましたが、案の定口にしましたか。

僕も、あの人の歯に衣着せぬざっくばらんなべらんめえ調は、時に痛快で(その部分は)嫌いじゃないんですが、どうも根っこにかなり粗雑なマッチョ主義があるのが見え隠れして不快なんですよ。
石井伊好――いまは毒蝮三太夫でしたか、彼の言葉遣いは時にひどく無遠慮で荒っぽいけれど、根っこに人に対する思いやりや愛情があることの伺えるのと正反対なんですね。

大体、この会見での応答はマトモなレース・オーガナイザーやエントラントに対する侮辱ですよ。パリ・ダカールで行方知れずのエントラントを捜索中に遭難死した主催者、サビーネがもし生きてこの発言を聞いたら、一体なんと言っただろうなと。
コメントへの返答
2006年12月22日 11:42
毎度毎度のことですが、やはり「三宅島TT」もこんな感じでしたね。

まぁ、結局は新宿のあのビルにカネが集まる仕組みであれば、何でも利用しろ、人が死んでも、死にたいヤツなら構わないだろう、だってあいつらプロなんだから。そういう強引な理屈だと思います。

そんな中でアクシデントの際に活躍するのは主催者ではなく、ほとんどボランティアでやっている救急チームやオフィシャルなんですね。人の善意を利用してる奴らがこの世にはいるってことです。

毒蝮さんは私も好きなんです。心の底に何があるか、それは年を取ればわかってくることで、「おーい、ババァまだ生きてたのか~?」とか言われても、その中にある思いやりは伝わるんだなぁと思いますね。
2006年12月23日 5:00
基本的に彼のスタンスは好きです。歯に衣を着せぬというか、唯我独尊みたいな…(^^; ただ、絶対、家族であったり、知り合いや上司ではなくて、第三者的に見た場合の話しであって、きっと近くに居る人は彼の傲慢ぶりに泣きが入っていることでしょうねぇ。

それはさておき、本気でやりたいみたいですねぇ。プロは参加したくないんじゃないかなぁ…と。仮にプロが出た場合、保身? もあってか、案外命知らずの無名の峠の兄ちゃん達の方が早かったりするかもでしょうけど。それはそれで面白いかもですが…死人が出そうなイベントを都が主催しちゃぁマズイよねぇ…とは思いまする。
コメントへの返答
2006年12月24日 3:21
何だか誰かが作った台本をグチグチと読んでいるような役人やセージ屋が多い中、思ったことをストレートに言うのはキライじゃないんです。でもやっぱり兄さん同様、お近づきにはなりたくないですわ。3日かからずストレスで胃が潰れます。(笑)

多分、全日本や世界選手権クラスの「本業」の人達は出ないでしょうね。ハイリスク・ノーリターンでは。公道でインプレテストをしているジャーナリスト系は出る可能性があるかもしれません。
ちなみにマン島では、やっぱり地元選手んかが速いのだそうで、前田選手も最初はチギられたそうです。

三宅の場合、下見をするにも問題がありますが、レースの規模やマスコミの露出の度合いによって参加選手の顔ぶれなども変わるかもしれませんね。そういうトコでは遠くから注目はしたいと思ってます。

おすすめアイテム

プロフィール

「みんカラ:週末モニターキャンペーン【ブレンボ製ブレーキディスク】 http://cvw.jp/b/107616/42647790/
何シテル?   03/24 01:19
メカ著しく好き
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

掲示板

<< 2021/6 >>

  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   

リンク・クリップ

まだやっている 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/06/15 13:55:41
目に留まったニュース 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/06/05 16:26:36
MotoGP 速報ニュースサイト 
カテゴリ:ニリン
2007/08/01 11:28:09
 

愛車一覧

カワサキ ZX-11 ダイアナ妃 (カワサキ ZX-11)
腐れ縁
マツダ ユーノス500 マツダ ユーノス500
家族みたいなもん
ヤマハ グランドアクシス100 ヤマハ グランドアクシス100
現在工事中
ヤマハ アクシス90 ヤマハ アクシス90
YAMAHAが羊の皮を被せて売ってた狼

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
©2021 Carview Corporation All Rights Reserved.