
早朝から夜までワインディングを中心に日帰り1000km弱を走る自分のツーリングスタイルに合うバイクはないかと探し続けていた当初、V-STROM1050とR1250GSが購入候補でしたが、たまたま寄ったドリーム店で見た実物の美しさに一目惚れ、2024のマイナーチェンジでフロント19インチ化した事もあり、「コレならイケる」と確信して購入しました。
優等生のホンダ車はつまらんという先入観を持って生きてきましたが、乗ってみてナルホド、こりゃ確かに優等生だけど楽しい!
フロント19インチのハンドリングは間違いなく速く、270°クランクのエンジンは最高出力こそ100馬力チョイしかないけど、中低速でパワフルかつパルス感が最高、ホンダのエンジン作りってスゲーと思いました。
YZF-R1以降、不等間隔爆発にやられております。
車体は重量が重心近くに集中しているためか、250kgとは思えない取回しの軽さで、オフロードでの実用性を本気で考えた設計なのだなと妙に感心してしまいました。
購入候補としていたV-STROMやGSは峠で速いですが、オンロード寄りのカチッとした車体で、対してアフリカツインはオフロード性能を重視しているため、同じマルチパーパスとは言えどもジャンルが少し違うバイクかもしれません。
サスは電子制御ですが柔らかめの傾向で、オフ車的なピッチングモーションが大きいものの、高荷重でもまぁまぁ踏ん張ってくれます。
つまりはオフ車的な乗り方ができるマルチパーパスバイクなので限界が掴みやすく、ワインディングでもロードバイクほどの恐怖感がありません。そこが速さの秘訣なのかもしれません。
ちなみにトランスミッションはDCTを選択、デュアルクラッチだけにシフトチェンジもバンバンッ!と気持ち良くなかなか優秀なのではないでしょうか。シフトスイッチで好きな時に素早くシフトダウンできるし、Uターンもクラッチ操作がない分、スロットルとリヤブレーキに集中できるため、普通に乗り易いです。
買うならDCT一択です。
DCT唯一の欠点は、渋滞で5km/h以下の速度コントロールが、スロットル操作のみなので、MTの半クラッチ操作よりやりづらい事です。
アフリカツインのアドベンチャースポーツは所有している方がリターン層のおじいさんばかりで走りに関するインプレッションが少ないので、今回は敢えて走りに関して詳しく書いてみましたが、実はそれだけ乗り易いバイクという事なのですね。