
今回のブログは久しぶりに車以外です。
先日発売されたiphone5c/sの話題が世間を賑わせているようですが、正直なところスマホ自体にあまり興味がありません。
が…、
各社の販売戦略と投売り情報には非常に興味があります。
私、現在ドコモガラケー1回線、ソフトバンクガラケー1回線、auガラケー1回線、ドコモスマホ1回線の合計4回線を保持しております。
今回の主役のドコモスマホですが、通話プランではなく、データプランで利用しています。
下記が利用明細です。
月々812円で維持しております。どれだけ使っても(正確には3G制限あるけど)812円。
これにはカラクリがあり、ちょっと敷居が高い。
ドコモ以外の回線(通称:MNP弾)を用意。
(この時点でどんな回線を用意するかで料金が変わってくる。)
↓
一括投売り&高額キャッシュバック機種を探し、MNPでドコモに転入。
後に説明する「高額
月々サポート」機種を選択。
↓
MNP転入は音声付の普通の契約しかできないから
データプランに変更。(
Xiデータプラン ライト割を適用)
↓
本来なら月々5000円ほどかかるものが、高額月々サポートによって激安に。
↓
スマホ本体は不要なのでドナドナ。MNP弾回線や事務手数料分を回収。
(元々持っているスマホなど好きなものを使えばいい。)
↓
めでたしめでたし。
以上のような非常に面倒な手間をかけることによって2年間は激安スマホライフを送れます。
(上記手順の行間に書ききれていない注意事項があるので、良い子はマネしないほうがいい)
ただし、やはり面倒くさいのでもっと簡単に安くスマホを持つことはできないのか?
という欲望を満たしてくれるのが、タイトルにもある
MVNO simであります。
MVNOを簡単に説明すると(日本では主にドコモの)回線をお借りして、
自分ところでSIMだけ客に売って商売をしているということです。
MVNOがいいところは、契約期間の縛りが無いことです(一部ありますが。)
つまり、いらなくなったらいつでも解約可能な便利なやつなんです。
端末分割割賦購入による残債問題の心配もありません。
基本はSIMカードだけ契約して、用意したスマホやタブレットに入れて簡単な設定をすればOK。
当然、
SIMフリー端末が必要になるんですが、ドコモ端末に限っては
SIMロック解除の手続きをすることなくSIMを挿入するだけで利用可能となります。
MVNO SIMの存在は地味すぎてほとんど知られていません。
というよりも本家ドコモに気を使って宣伝や販売をわざと地味にしているフシもあります。
で、料金の話に戻りますが、現在の主流は700円~3000円の間で契約できるようです。
料金の違いは、一月にどれだけ高速通信(LTE)を使うかで各社は差をつけています。
今では
こちらに一部紹介してあるとおり、MVNO業者が結構増えてきて選ぶのに苦労します。
MVNO SIMの発足当初は基本的に低速で、安かろう悪かろうでした。
MVNO SIMを語る上で絶対に外せないのが
b-mobile(日本通信)です。
ちょっと前まではb-moble一択状態だったのですが、現在では競争が激化し、
残念ながらb-mobileのSIMはオワコン状態であります。
そのb-mobileをオワコンに追い込んだと思われるのが大手の「iijmio」と「OCN」の2大巨頭です。
上記2社がすごかったのは、「料金高い→それなりに高速」「安い→ずっと低速」という、
ある意味b-mobileで定説化したMVNO SIMを「安いけど→最初は高速で、決められた通信量を超えたら低速」というライトユーザーにはたまらない仕様を発表したことによります。
動画を見るような用途には向きませんが、twitterやブログを見るだけのライトユーザーは潜在的に多いと思われ、その潜在需要をうまくキャッチした感じがします。しかも、ネットでの使用報告を見てみると、低速モードになった場合でも公称値を超えるという太っ腹ぶりも評価されているようです。
ココまではMVNO SIMの良いところしか書いていませんが、
しかーし、MVNO SIMには最大の欠点があり、全力でお勧めはできていませんでした。
それが、今回のタイトルと大きく関係する「
セルスタンバイ問題」でした。
リンク先に超専門的な説明が書いてありますが、簡単に言うと、通常のスマホには「音声(通話)」と「データ通信」という2系統の電波が基地局と通信しています。
そのうちMVNO SIMというのは基本的に「データ通信」専用となり「音声(通話)」には対応していません。ところがスマホ本体が「音声(通話)」の方ので基地局と通信しようとがんばってしまいますが、SIM自体が「データ通信専用」なので空回りしまくります。その空回り行動が待ち受け時にバッテリー残量をどんどんと消費してしまうというのが「セルスタンバイ問題」ということになります。
android端末をお持ちの方で見たことがあるかもしれませんが、バッテリーの使用状況確認の欄に「セルスタンバイ」という記載があると思います。さらにその項目をタップすると「圏外時間○○%」というのが記載されています。100%と書いてあれば確実にセルスタンバイ問題で電池減りまくりです。

ただ、全ての機種でセルスタンバイ問題が起こるのかというとそうでもないらしく、起こらない機種もそれなりにあるようでした。そのため、機種選定の自由度が極端に狭くなりがちでした。
ところが、そんな暗闇を切り裂く朗報が飛び込んできました。
「
iijmio SIM SMSに対応」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
と、一人で盛り上がっていたのですが、ココでセルスタンバイ問題についておさらい。
MVNOでセルスタンバイ問題を起こさないための条件は
■普通にドコモの正規契約SIMで運用。データ通信専用プランでも問題無し(現在の自分はコレ)
■セルスタンバイ問題が起こらない機種を必死で探す。(実は家族用に手配済み)
■端末にゴニョゴニョしてセルスタンバイを回避(ただし、リスク大でメーカー保証消滅)
★
SMS対応MVNO SIMを契約
以上がセルスタンバイ問題を回避する主な条件です。
なんとSMSが使えると「音声(通話)」の電波が使えるということになり、セルスタンバイが回避できるのです。(正確な説明ではないかもしれませんが)
実は、iijmio発表前にもSMS対応SIMを発表しているところはあったのですが、評判があまりよろしくなく、一部業者ではネット上から契約できず、電話でクレジットカード番号を伝えるという、自分にとっては考えられない契約手順だったので、すぐに断りました。(SMS対応かつ料金体系は大変魅力的だったので残念でした)
本来のSMSの利用方法から大きくそれていますが、SMSは格安SIM運用貧乏人にとっては、まさに救世主なのであります。
まだまだ発展途上と思われるMVNO SIM市場。これからの展開に期待です。
…と長々と書いてきましたが、上の説明で記載したとおり、ドコモ端末は通常はSIMロック解除することなくMVNO SIMを使えたのですが、iphone5sに限ってはMVNOを受け付けない糞仕様となっています。まぁドコモだけではないのですが、各社iphoneの囲い込みで必死です。
どうしてもMVNO SIMでiphone5sを使いたいならアメリカのSprintから発売される「A1453」モデルのsimフリーiphone5sを個人輸入するしかなさそうですね。まぁそこまでするなら普通に契約すればいいか。特に林檎信者でもないのでどうでもいいです。ガラスマで十分です。