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2020年01月30日

ST205型の調査をしてみました【セリカGT-FOUR WRC編】

ST205型の調査をしてみました【セリカGT-FOUR WRC編】 さて、有効Built No.の全調査によって、生産当時の雰囲気が分かりました。

突き詰めて行くと、WRC仕様は、連続で生産されていたのか、はたまたスタンダードバージョンとごちゃ混ぜで作られていたのか、気になるところです。


以下お断り。
先のST205型生産に関するブログに関しては、ほぼ間違いのない内容です。(前中後期の切替りタイミングや、月の切替りで、完成検査タイミングが前後していたりしてましたが)
ここからの内容は、調査結果から私なりの【可能性】のお話となりますので、ご承知下さい。



1)ホモロゲーションカーについて
・1994年当時のWRC(Gr.A)では、連続した12ヶ月で2,500台の製造が可能な車での出場が許されていました。
・セリカGT-FOUR WRC仕様車は、その要件を満たす為に生産された車です。
・ランサー、インプレッサは無論、その昔ではパルサーや、ファミリア、ギャラン、レガシー、スープラやスカイラインにもホモロゲーションカーが存在しましたね。



ホモロゲーションを受けるには、造りきらないといけないのか?それとも売りきらないといけないのか?




2)1994年の環境
・ST205型セリカは、1994年2月2日に発表されました。(地域差はあったかもしれませんが)
・Gr.AセリカGT-FOUR(ST205型)は、同年10月9日にサンレモでデビューしました。
・WRC仕様車は、1994年内に完売しています。



3)WRC仕様車の販売割当
(メーカー公表値)
①Japan 2,100台
②Europe 300台 注1
③General 100台(AUS77台、NZ5台、他18台) 注2

注1
Europe300台の内、最低でも12台以上がイタリアで販売されていました。

注2
他18台の内、12〜14台は、タイで販売されたそうです。



4)カラーコード 040について
・前期型はWRC仕様車のみに設定。
・中期、後期型では、通常設定。
・海外では通常設定。



5)General分の生産
・オーストラリア、ニュージーランド、その他地域分が該当。
・オーストラリア割当分は、全てWRC仕様車(GRP.A RALLYE)
・1994年2月から8月の間で生産。
・この間に生産された台数は、メディア貸出用等の初期ロット6台を除き120台。
・間が空き、96年4月から97年8月までの間で、6台のみ生産。
・1994年2月に90台生産。
・1994年3月に23台生産。
・1994年4月は生産無し。

この結果だけですと、WRC仕様車が初期に纏めて生産されていた可能性が高いと推測されます。



6)Europe分の生産
・ドイツ、イギリス、イタリア等が該当。無論その他トヨタディーラーのある地域も該当。
・1994年2月から1996年6月まで生産。
・この間にメディア貸出用等の初期ロットを除き1,359台の生産。
・1994年2月に107台生産。
・1994年3月に96台生産。
・1994年4月に31台生産。
・連続してWRC仕様が生産されていたとして、300台目に達するのは、1994年6月。
・この頃は、WRCでST185が毎回1位をさらっていた頃です。
・10月にはサンレモでデビューしたST205、販売しきってから認可を受けていた場合、テスト期間があまりにも無さすぎると思います。水面下ではテストが進んでいたんでしょうね。

Europeエリアにおいては、まだ見ぬラリーベース車に興味はない!と言った感じだったのかもしれません。



7)Japan分の生産
・1994年2月に939台生産。
・1994年3月に1,235台生産。
・1994年4月に778台生産。
・これ以降、毎月500台を下回る生産数となって行きます。
・特に2月、3月の生産数に匹敵する月は、以後一切ない。
・040番(白)の製造は、1994年4月まで。しかも4月には5台のみの生産。
・メディア貸出用等の初期ロットを除き、2,174台が2月、3月で生産されていました。



8)妄想(結論)
・Japan、Europe、Generalの、1994年2月、3月製造分(メディア貸出用等の初期ロット・カリーナED抜き)、あと4月に生産されたJapan分の040を5台加えると、2,495台となりました。
・4月分の白5台の間には、あと5台が別色で生産されていますので、これを加えたとして、2,500台丁度となります。(これ以降040番は生産されていませんでした)
(94年の12月に、2台のみ040 が製造されていますが、これこそC-ONEの205か??)
・Built No.0001035〜が、正規で人手に回ったもの。(No.1032も含む)それ以前のナンバーには、カリーナも含めてメディア貸出用等が生産されていた模様。
(WRC仕様車の姿なのにエンジンがスタンダ
ードエンジンだったりしました)
・040番の製造時期からして、欠番を除き連続で生産されていたという結論に至りました。
・連続だった場合、3552番までがWRC仕様車だろう。と、考えられます。



おしまい。

※2021.8.28
WRC仕様車は、連続で生産されていた事が資料により判明した。
標準仕様のGT-FOURについては4月から生産開始になります。
との記述あり。


※2021.8.22
Europeデリバリー分の内、12台はイタリアで販売されていた事を確認済みの為、記事に加筆。

※2021.1.23
WRC仕様車がタイで12〜14台販売されていた事が判明した為、記事に加筆。

※2020.5.28
カラーコード不明個体のデータが判明した為、記事を修正。

94年4月に、5台の040が製造されていた事が判明し、統計上は2,500台丁度のWRC仕様車が製造されていた事となる。

地域毎のデリバリー数内訳は、公表数と実態に乖離があると思われる。
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Posted at 2020/01/30 18:55:46

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この記事へのコメント

2020年1月30日 21:09
FIAの規定では、原則売り切りでは無く、
生産が規定です。(笑)
2500台というのは、最低台数で、
5000台造ってもOKですが。☺️

通常は1年かけて、ホワイトボディーから、
製作+テスト(エンジンベンチテスト含む)
+レッキ+現地コースでの、
ペースノート製作過程を得てデビューです。

エスコスは、この開発期間が長引き、
1年間、シエラに代理してもらい、
93年デビューです。
ホモロゲ取得は92年です。

そういった意味では、デビュー戦で、
オリオールが乗りたく無い!
と言ったほどまだまだ、熟成過程だったと、
いう感じでしょうね。

結局、当時のGr.Aの、
話しになってる?( ̄◇ ̄;)
コメントへの返答
2020年1月31日 10:32
やはり生産なんですね。納得な話です!
売れれば5,000台でも良いでしょうが、果たして売れたのだろうか?ですね。

エスコスのホモロゲ取得の話からすると、やはり生産完了がホモロゲ取得の条件なんですね!

ST205は、やはり開発時間が短かったのかもしれませんね。

結局ラリーの話になっちゃいます(笑)
2020年1月30日 21:43
当時WRC仕様と通常仕様は同時に発売されましたが普通に考えてWRC仕様が先に完売しますので当然初期はWRC仕様メインの製造ですよね

ただ、当時はWRC仕様は県ごとの割当て台数がと言うのも聞いた覚えが有ります。

何合わなくて通常仕様を発注した人もいたでしょうし
他県から融通して貰う事も有ったかも知れません。

あと、製造は発注順の筈なので間に何台か通常仕様も混ざってる様に思うのですが
コメントへの返答
2020年1月31日 10:39
割当はあったかもしれませんね。同じ会社のカローラ店であれば、車を引き当てて回していたそうです。

製造は、確かにおっしゃる通り発注順なのですが、作られた色順を見ていると、注文もないのに作ってないかな?って部分もあったりして、結構面白かったですよ。

1034番までの個体に、スタンダードバージョンが混ざっていたようですが、その後はやはりWRC仕様が連続して作られていたのではないかと思いますね。

メタブラさんのお陰様で調べがついたのは事実です。ありがとうございました!
2020年1月30日 21:46
当時、ディーラーに配布された極秘?セールスマニュアルには、ホモロゲ取得のためにWRC仕様車が先行で製造する予定で、スタンダード仕様車は4月以降の製造って記載だったですよ。

その資料を見せてもらった日の翌日に、予約を入れさせてくれました。(笑)
コメントへの返答
2020年1月31日 11:12
なんとっ!そのような資料があったのですかっ!知りませんでした〜。
ホモロゲ取得のため製造。となると、やはり製造によってホモロゲ取得となる裏付けですね!

スタンダード仕様が4月以降の製造だというのは、元ディーラーマンの人からも聞いた事があったので、調べてみて納得でした。

Bashi.さんは、顔の効く上お得意様なんですね!凄く羨ましいですよ。即予約する所が変態感もあって素敵です!

優良な情報ありがとうございました!
2020年1月31日 1:11
ついでにですが、
185RCを新車で買った時は、
購入したカローラ店の、
割り当ては3台で、
「出る予定なので、
先行で予約入れときます?」と、
営業さんからの電話で一発注文でした。

本当に3台だったのか?は、
今となっては謎ですけどね。
騙されただけかも?(笑)

205WRCもディーラー当たりの、
割り当て台数が有ったはずなので、
結果、地域単位でのデリバリー数制限は、
有ったと思います。
コメントへの返答
2020年1月31日 11:22
185RCを新車でっ!世代が分かってしまうではないですか(笑)

しかもこちらも一発注文!
良い時代にお生まれですね皆様。

割当があっても、融通は効かせられたようですよ。販売マンの腕次第との事ですが(笑)

やはり初めは制限ありますよね。そんな気もします!
2020年1月31日 12:57
連米、失礼します。

WRC仕様車の割り当ては、トヨタ直営の東京カローラで200台でした。
カローラ札幌は70数台だったという話でしたよ。

コメントへの返答
2020年1月31日 22:56
全然お気になさらず!逆にありがとうございます。

割当の詳細まで把握されているなんて、本当に凄いです!
やはり関東圏の割当数が多くなるんですね。
中部エリアはどうだったんですかね?気になります(笑)
2020年2月21日 22:59
遅米、失礼します。
そう言えば、思い出したことが。
4月の白い4台って、WRC仕様車じゃないかもしれませぬ。
当時、全日本ラリーに205で参戦していたC-ONEの車両の可能性も。
制作した1台目はWRC仕様車でしたが、中古で払い出されて岩瀬さんとこの常連さんが購入してカストロールカラーのレプリカにしています。
実際の競技に出ていた2台とスペアは、トヨタから特別に出してもらったスタンダードの白でした。
ご存知のように、国内仕様のⅠ型のスタンダード仕様には、白はありませんでしたからね。

コメントへの返答
2020年2月21日 23:16
ディープマイスターのBashi.さんからコメいただけるのは、ほんと嬉しいです。

実はまだ公表していなかったのですが、94年の冬に040が2台製造されていたんです。後期型の試作車とでも思ったのですが、どうもトリムコード から前期型のような感じなんですよ。
私的に、かなり謎の2台だったのですが、これってBashi.さんの情報とリンクしたりしますか??

他にも、金や、力に物言わせて造らせただろう、矛盾した205がそれなりに居るんです。

スタンダード仕様の白は、豪欧州専売だったようですね!

プロフィール

水冷ICです。よろしくお願いします。 恐らくセリカ歴20年位です。 全く車に興味ありませんでしたが、ST185を見てから、セリカ道まっしぐらですね。私は...
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