
こんにちは、お久しぶりです。
先月の終わりに家族がトラブルに巻き込まれて、ちょっとバタバタしておりました。
テレビなんかではよくやってますが、身近で起こってみるまでは完全に遠い世界の話だと思ってました。
記録の意味も込めて一部始終書きたいと思います。長いです。
祖母が催眠療法で布団を買わされました…(´;ω;`)
お値段26万円也…。
事の起こりは10月26日午前。
家には私と祖父、祖母の三人だけでした。
その日私は昼から仕事で、朝から少し体調が悪かったため八時頃から十時ごろまで仮眠をとっておりました。
十時過ぎに、昼食のために起きてみると、家にはだれもおらず、母屋には鍵もかかっている状態。
「じいちゃんとばあちゃん、買い物でも行ったかな…」
よくあることなので深く考えることもなく、一人でもそもそ昼食を食べてました。
十一時を過ぎたころになって、祖父が一人で帰宅。
…あれ??ばあちゃんは??(゚Д゚)??
尋ねたところ、
「知らんぞ。俺仕事行っとったで」
ええー…。
祖母は足が悪いので、一人で外出するということは滅多とないことでして。
たまに近所の兄弟の家に行くことはあれど、三十分以内にはいつも帰ってきます。
私が起きてきてから一時間以上…。
これはおかしい!ということで大騒ぎに。
家には私と祖父しかおらず、祖父はそのうち帰ってくるやろの楽観思考だったので私一人で大騒ぎです_(:3 」∠)_
結局、私が仕事に出かける時間になっても祖母は帰ってこず…。
私が惰眠を貪っている間に何かあったのでは…。倒れて救急車で運ばれたとか…。
寝てる時に家の電話がけたたましく鳴ってた記憶もあるし…。
不安は募る一方でとりあえず父に電話。
「お前はとりあえず仕事行け」と言われ、渋々仕事へ…。
父も大事だと思ったらしく、すぐに仕事を早退してきてました。
仕事へ行く道すがらで父のアベンシスと擦れ違うという、ちょっとレアな体験をしたりとか(苦笑)
すると職場へ着く直前、家に帰った父から電話が。慌てて取ると、
「ばあちゃん帰ってきたで。ちょっと〇〇(近所のおばさん)とこ行っとったんやて」
あうちー…。その人の家は盲点だった…。
とにかくばあちゃんが無事だったことを確認して電話を切りました。
実はこの時すでに大変なことになってたのですが、私はもちろん、知る由もなく…_ノ乙(、ン、)_
仕事を終えて帰宅すると、父が職場の飲み会に行くとか言い出しまして。
ふーん…と思いつつ夕飯を食べていると、玄関でばあちゃんと父が何やら言い合っているのが漏れ聞こえてきます。
「俺がそんなん払ろたるで」「ええの、自分が買ったんやで」「ええことないやろ、俺が払う」
何の話かしらん…ばあちゃんまた生協で服でも買ったのかしらん…とか思っていたら、
「ばあちゃんシーツを買ったんやて」と父が私に一言。
「えーいくら?高いのん?」と言うと苦い表情で頷く祖母。
この時点ではまだ悪徳商法的なものだとは知らず、「高いシーツ…?なんでまたシーツなんぞ…」と思っていたのですが、
父が出かけた後、よくよく話を聞いてみるとそのシーツが「26万」で、「買わされた」もので、なおかつ「健康の話を聞きに行ったところで」買わされたものだと判明。
……。
( Д) ゚ ゚
催 眠 商 法 … !!
なんてことだー、うあー、まさかそんな…、そんなあからさまなのに身内が騙されるとは…。
ええー、26万って、ええええー…、ちょっ、何それ、ええええええ…。
と私は完全に混乱の極みに(笑)
事の顛末はこうです。
九時過ぎ頃に、家の門の前に男の人が来て
「今度〇〇(近所の大型量販店)の近くに店を出すから、宣伝で回っている」
と言って、タダでまな板やらアルミホイルやらをくれたそうです。
近所の人も五、六人集まって、色々貰ってたそうな。
最後に「10時15分に○○宅へ来てくれたらもっといいものあげますよ」
と引き換え券を配られたそうです。
〇〇宅というのは近所のおばさんの家で、この男が貸してくれと言って借りたんだそうな。
祖母は電子レンジでご飯が炊ける容器が欲しかったから、引換券を貰ったそう。
一緒に居た祖父も引換券を貰おうとしたら「おじいさんはだめ」となぜか断られたそうです。
今思えば、誰かと相談できる状態にしないという手口だったのかもしれません…。
男はいったん立ち去り、祖父は知り合いに庭の選定を頼まれていたのでそれ(仕事)に出かけ。
祖母は指定された時間に、近所の〇〇宅へ出掛けました。
ちょっと行って、県と品物を引き換えてもらうだけの軽い気持ちだったそうです。
男の話ではまさか健康についての談義を聞かされるとか、シーツを買わされるとかそういう話はまったく出なかったのですから、知る由もありません…。
祖母が〇〇宅へ行くと、家に上がらされ、中には十四~五人の人がすでに集まっていました。
そして、先ほど訪問してきた男とは別の、社長らしき男が出てきて、健康についての話を始めたそうです。よくある話ですね。
話自体はそれなりに面白く、祖母は足が悪いということもあって真面目に聞いていたといいます。
家に上がらされた当初は大変な所へ来たなあと思ったそうですが。
話も終盤に差し掛かった頃になってシーツの話が出てきました。
曰く「血行がよくなる、特許申請中、足の痛みもなくなる」とのこと。
そして、男が集まった人間一人一人に尋ねたんだそうです「あんたは現金?割賦にする?」と。
家の外にはいつのまにか若い男が四人ほど並んで立っていて、帰ろうとする人は彼らに何か言われていたそう。
お金がないと言う人は「一緒に銀行へ行ってあげようか」と言われ、俯いて座っているだけでも「そんな態度で聞いてもらいたくない、そういう人は帰ってくれ」と怒られる…。
そんな怖い雰囲気だったそうです。
祖母は最前列で、断ったら何を言われるかと怖ろしかったため、割賦の契約を結んでしまいました。
26万円を少し値引きしてもらって24万8千円。
頭金として2万円を支払い、残りは国民年金での割賦契約…。
事の次第を聞いて、これはもしかしてクーリングオフができるのでは…?と思いました。
買わされたシーツ(というかほぼ布団…)を見て、どう高く見積もったとしても26万はないだろうと。
そもそもシーツで足の痛みが消えるというなら医者は要らんと思うのですが。
というわけでクーリングオフできないかどうか、消費者センターへ行くことに。
その日は金曜日でもう夜だったため、月曜日になるのを待ちまして。
オフ期間の8日にやきもきしながら過ごした土日は長かった…(;つД`)
朝から消費者センターへ。
ポイントは「そこへ行くまで買う買わないの話があるとは知らなかった」
「買わされると知っていたら行かなかった」
「本当は買いたくなかったけど、怖かったので購入した」
この三つだったと思います。
クーリングオフできますね、とすぐに言われました。
ただ、クーリングオフは自分でハガキを送ってもらうことになりますと言われ。
センターでなにか手続きをしてくれるとか、そういうことはないんですね…。
どうすればいいか相談に乗ってくれるというだけで、自分で頑張らねばならぬという。
祖母はクーリングオフしたことによる報復が怖いと言っていたのですが、センターも「そうなったら警察を呼んでもらうしか」と言うだけで何とも頼りになりませんでした…。
まあ、お役所も手出しできる範囲が限られてるでしょうから仕方がないのかもしれませんが。
クーリングオフに関する資料?パンフレットを貰って帰宅しました。
資料の最後に、オフ用のハガキがついていたので、それに必要事項を記入。
書き方がわからず、途中で消費者センターに電話してわかったのですが、
祖母が業者と交わした契約書は「クレジットカード申込書」というもので、しかし、渡されている「これで毎月払ってね」という払込書はゆうちょのもの…。
クレジット契約されている場合は業者と、カード会社の双方にクーリングオフ通知書を送らねばならぬそうなのですが、これはクレジット契約されてるのかな…?と消費者センターの人も首を傾げてました。
とりあえず、クレジット契約はされてないだろうということで。
業者宛てに、クーリングオフ通知を郵送してきました。
ツイッターのお友達に教えてもらった通り、両面コピーを取っておき。
送った記録が残るように簡易書留で郵送しました。
あとはもうなるようになれ。
ひとまず、クーリングオフの意思表示はしたので、8日間という期間におびえることもなし。
そして二日が過ぎたころ、業者から直接電話がありました。
用件は「商品の引き取り」と「頭金2万円の返還」。
その日のうちに自宅まで来てもらい、父が応対しまして、無事、お金は返してもらうことができました。
ヤッタ―――ヽ( ´▽`)ノ―――!!!
引き取りに来た男の人も、開き直るでもなく、また険悪な雰囲気でもなく、「今回はご縁がなかったということですから」と物腰柔らかに繰り返し、そして帰っていきました。
無事、一件落着のもようであります…!・゜*(つД`)*゜・
クーリングオフ、と言ってもどうすればいいのかわからず色々なところへ電話をかけ、
役所や郵便局へ行き、慣れないことだらけで非常に疲れましたが、解決することができて本当に良かったです。
祖母にはいたく感謝されましたが、私はそんなバカな話があるかと業者に頭に来ていたのと、祖母が法外な値段を払わされるのが可哀相で必死だっただけで、
家族として当たり前のことをしただけなので、感謝されるほどの事をしたという自覚はあまりないのですが、でも、祖母が喜んでくれたので頑張った甲斐はあったなあと思いました。
それからもうあんな思いは二度とごめんです。
私は幸いにも穏便にスムーズに解決することができましたが、押し売りや勧誘、訪問販売などの悪徳商法はホントに怖いです。
騙されていると分かってても断れない状況…。
今回はまさにそれだったので、みなさんもくれぐれもお気を付けくださりませ。
最後に、一緒に色んなところを駆けずり回ってくれたラウくんにありがとう(´▽`*)
市役所の駐車場であわや…な目に遭わせてごめんね(笑)