今回もイグニスの話題ではありませんが、おつきあいください。
このスピーカーはONKYOリバプールという30年位前のスピーカーです。
ヤマハやダイヤトーンなどの名器といわれるようなスピーカーではありませんが、私好みの音がする愛着のあるスピーカーです。
それが2年ほど前、突然音にノイズが入るようになりました。
ガサガサという不快な音です。
カバーを外してみると・・・
スピーカーの淵の部分、エッジが破れていました。
これは材質の劣化で避けられないことだそうです。
自分で修理しようと思いネットで探したら、ONKYO製品のものだけが売り切れでした。
ちょうどそのころ急遽イグニスを購入することになり、DVDやUSBといったいままでとは違うメディアを扱うことになり、スピーカーの修理も遠のいていました。
しかし、昨今の音よりも、昔懐かしい音に触れてみたくなり修理をすることにしました。
以前売り切れていたエッジも入手し、スピーカー修理の開始です。
まずはスピーカーを分解して、ウーハーを外します。
ここまではなんの問題もなくできました。
つづいて破れたエッジの除去ですが、手で触っただけでバリバリとエッジが落ちていきます。
これなら簡単にエッジの除去ができると思ったのですが、ここからが大変でした。
コーン紙に付着したエッジは刃物を使って削り落とさなければなりません。
シンナーなどの薬品を使うと、コーン紙がふやけてしまい、音に影響するのだそうです。
刃物といっても細かい作業になるので、小さいドライバーを砥石で加工し、ミニ彫刻刀を作りました。
そこから格闘すること3時間、どうにか除去を完了し、新しいエッジを貼りつけることができました。
最後に背面のバスレフ口に網を張り、虫の住処になることを防ぎました。
今回の修理は昔聴いた音に触れたいということもありましたが、それ以上に自分で修理してみたいという強い気持ちがありました。
みんカラではご自分でスピーカーの取り付けをされる方や、デッドニングなどの記事が多く載ります。
それを見て自分でもなにかできないかと考えた結果が、この修理でした。
イグニスの話題ではありませんが、みんカラの影響ではじめた修理ですので、ここに掲載させていただきました。
やはりこの音です。
イグニスで聴くよりも鮮明で、とにかく音像定位がはっきりしています。
ボーカルは目の前で歌っている姿がはっきり見えます。
修理した甲斐がありました。
Posted at 2018/06/29 14:09:00 | |
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