久しぶりにTypeRに乗ってみました。
CG2017年11月号に載ったシビックTypeRのインプレを読むと、トルクステアはありません、コンフォート・モードなら乗り心地上々で、ファミリーカーとして使っても同乗者からクレームは出ないでしょう、と書いてありました。
そうだったかな~?
そうかもね~、そだね~、そだね~、なんて期待しながら出掛けて行った訳であります。
隠れテーマは、まだ、TypeRはワタシ好みのクルマなのか、運転して楽しいと思えるのか、終日ドライブし続ける体力は残っているのか、自分のクルマとして手に入れたいと思えるか、みたいな感じでした。
ちょっと疲れ気味だったので、どぅかな~、でしたが、さて?
結論からいくと、シビックTypeR やっぱり良いクルマですね~♪
乗っていて楽しいです、と~っても。
何度も書いてますが、ドライバーズシートに座った時の、腰や上半身のフィット感が良いのです。レカロのスポーツスターらしいですが、このシートはワタシのお気に入りです。
座面は、記憶していた程低くはなく、また、柔らかかったのが少し意外でしたが、ノープロブレム。その形状から、上半身部分のホールド感はあまり無さそうですが、ホールド不足な印象は皆無。サーキットではホールド不足で使えないかもしれませんが、ワタシの体型、乗り方なら、こちらのシートの方が遥かに快適で良くフィットしてくれます。
その収まりの良いシートでポジションを決めて、エンジン・オン!
シフトを1速に入れて、クラッチを繋ぎアクセルに置いた右足にゆっくり力を入れると、ソロリと動き出します。
駐車場から左折で住宅街の細い道路へ入ります。
ステアリングが以前の記憶よりも重い気がしますねぇ。デフォルトがスポーツモードだからでしょうか?
コンフォート・モードなら軽いかしら?と、センターコンソールのモードスイッチでコンフォート・モードを選んでみました。
アレ?やっぱりちょっと重たいか。
こりゃ、今日は少し疲れ気味なんだな。1日ドライブする体力があるかしらと心配しつつ、気がついたら常磐道に乗ってました。
本線合流とともに一番右の車線へなだれ込み、アクセルをグイッと踏み付けて、前走車をガンガン蹴散らして、アドレナリン出まくり~♪
あ、いや、違った。
TypeRは、100km/h巡航すれば14km/L程の燃費をたたき出すとCGに書いてあったので、試してみようじゃありませんか。
そのためには、当然、100km/hをキープし続けなきゃなのですが……、難しいんですよね~、TypeRでそんなことするのは。
クルコンだって付いているので、物理的には難しい事は何もないのですが、やっぱり難しいのだ(^-^;
ついつい、踏んじゃうんですよ~(笑
コンフォート・モードだとアクセルへの反応が悪すぎてイマイチなので、スポーツ・モードに切り替えます。すると、チョイと踏むとビクビクッと反応しちゃう。
そして、踏むと速いんです。あっという間に1○○km/hになっちゃいます。
フラットトルクで盛り上がり感が薄いので、速いという感じはあまり無いんですが、速いんですよ、多分(笑)
安定感も凄く高いしね。だもんだから、ついつい踏んじゃう。
そして、またソコソコの速度に落ち着いて、またまた踏んじゃう(笑
ね~、難しいでしょ、100km/h巡航。
そして、このフラットトルクの特性が、長時間・長距離ドライブでの疲れの少なさに結び付くんじゃないかと思ってるんですよ。
でも、やたらと踏みたくなるもんだから、疲れちゃう。
どっちなんだ~ッ!と怒られそうですが、両方とも真実なのでありますよ。
そんな感じで高速道路を走り切ったら、いつものインターから一般道へ降りましょう。空には厚い雲が広がり、正面の筑波山を覆っています。
ワタシのルーチンなので、一応三連カマボコが連なる道路を、朝日峠駐車場目指して上って行きます。
が、が、が、が、が~ッ!!!
思い出した!
確か、駐車場は閉まってるはずだよ。
と思ったら、ゲートは半分開いてました。
良かったよかった。
今日はやっぱりちょっと疲れ気味であります。
朝日峠の看板の斜め前方にTypeRを停めて、リアハッチを開けます。
後席を前倒しして、ほぼフラットな荷室を作り、そこに斜めに横たわって一休み。
176cmに縮んじゃッた今のワタシなら、ほぼ足を伸ばして寝られます。
薄いクッションでも敷いておけば、気持ち良く熟睡出来そうです。
疲れがどんどん取れていく~♪(笑
これなら、車中泊しながら長距離ドライブ出来そうですが、一つだけネックが…。
荷室で寝るなら、後ろから乗り降りするのが一番楽そうなのですが、一旦リアハッチを閉めると、中から開けられないのよね~。そうすると荷室から出られなくなっちゃう(^-^;
ここだけ何とかできれば、無敵じゃないかしら、TypeR。
だって、ガンガン走って楽しくて、人によってはマッタリも走れて、車中泊も出来て、セダン(ハッチバックか)として4名が十分寛いで座れる広さがあって、荷物だって沢山積めるんですから、緋の打ち所が無いじゃないですか♪
ま、シビックTypeRで車中泊ドライブしようなんて人はあまり居ないとは思いますけどね(笑)
さて、暫く寛いだら、朝日峠を後にして、筑波スカイラインをちょっぴり攻めながら風返し峠へ。ロープウェイ方面へ上る途中の小さな駐車スペースを使ってUターンして、定点から下界を眺め、さっさと山を降ります。
フルーツラインを駆け抜けて、ビーフラインへチン入し、いつもの山櫻物産センターで一服したら、これまたいつものルートでビーフラインを走り切り、茂木周辺のカントリーロードを楽しみましょう。
という目論みでしたが、やっぱりちょっと疲れてたんだね。
お楽しみのカントリーロードへ入るルートをやり過ごしてしまい、何の山場もなく道の駅○○○○へ着いてしまったのだ。
つまんね~(笑
目的地としては、最終的に「道の駅みわ」まで行ったのですが、途中のルートをどう走ったのやら…。
でもね、そんな中でも、走行中、ハイトの薄い20インチタイヤからステアリングを持つ手に伝わる路面情報の感触。
低速域から立ち上がるフラットトルクの過給感、回転上昇に合わせて盛り上がるエンジン音や排気音。マルチシリンダーの様な色気はありませんが、それとは別の、何かドライバーの心を引っ掻き回す、脳に直接訴えかける様な魅力を持った騒音(笑)
そして、タイトなコーナーでも路面に張り付く様な走行感覚。
それらが渾然一体となって、麻薬のような快感の渦に引きずり込まれてしまいますよ。あ~、忘我の境地ですよ、これって。
こうして、乗る度にTypeRに馴染んでは嵌まっていく自分がいるのであります。
こういうのを人馬一体と言うのかしら?
ちょっぴり嬉しく、ちょっぴりヤバい、不思議な感覚(笑)
ただ、何度も書きますが、この日はちょっと疲れ気味。
なので、自分のクルマとして所有して、頻繁にこんなハードなドライブをする元気はもう持ち合わせていないなぁ、ふぅ~(ため息)なんて空気だった訳で(^-^;
年に数回、気が向いた時に、こういうドライブが出来ればいいや~、なんてね。
これは、他のクルマにも云えることで、あれも、これも、それもみんなお気に入りなんだけど、買ってもきっと、レンタカーとして乗るのと使用頻度はあまり変わらないんじゃないかと思ってしまう今日この頃。
それならいっそ、移動用と割り切った、安くて便利なクルマを1台持って、お楽しみはレンタカーに特化してしまえばいいんじゃないの?って空気感がいまのワタシの周りには漂っておりますです、はい。
ということで、ここ暫くは(ず~っとか?)、レンタカー生活が続きそうな気配かな。