27年ぶりの車窓・・3

　翌朝は停車中の駅の明かりで目が覚めました・・

　2階部屋なので駅のホームの照明がすごく近いのです・・（＞＜）

　窓にはサンシェードはあるのですが、2階席だし折角なの
　で　開けて寝ました・・

　Google Mapで見たら滋賀県長浜・・



　うとうとしていると、次の大きな駅に着きました・・



　こんなお城のある街・・



　始発前、開門前の大阪駅・・



　しばらく走ると夜が明けてきました・・

　田園風景に月が見えます・・

　凛とした夜明け前の静けさです・・



　最後にこの景色を見たのは、学生時代の彼女の実家の近くにデートに行った、数十年前・・



　あの頃は自分の生き方、生きる進路が見つからなくて本当に苦しかった・・　

　それが原因で何も悪くなかった理想の彼女ともお別れしました・・

　・・正確には、しました、というより、されました、でした・・




　自分の生きる方向が見えたような気がしたのは、それから15年以上あとの30代後半に
　なってからでした・・



　日本の原風景みたいな景色に心が癒されます・・



　ガタンゴトンという振動と夜明け前の風景に、数十年前の出来事がまるで昨日のように
　蘇ってきました・・

　・・・・

　中国地方の町にはもう春が来ていました・・



　そろそろ降車駅に到着です・・



　つかの間の旅は私を数十年前の思い出に連れて行ってくれました・・



　ここで列車は行先別の2編成に別れます・・



　平日の早朝なのに降車客はカメラで分離作業をバチバチ連写・・

　鉄道ブームは一般客の間にも広がっているようでした・・