イタリア高速道路橋の倒壊　Genova / Italy

　地中海沿いに谷を跨いで走る高架橋が連続する高速道路・・

　フランス側から来て真っ直ぐジェノバ行きと左側のトリノ行きに別れる手前・・

　危機一髪の車もありました・・



　落ちた橋は下の道路や川に激突し、下にいた車を押し潰しました・・



　橋の上を走っていた車をはじめ30台以上が犠牲になり、40人近くの犠牲者がいると推測されています・・



　実はこの橋、今月末に通るかもしれない橋でした・・



　コンクリートでできた支柱もこんな状態に・・



　河原に落下した道路の一部・・



　倒壊した瓦礫が道を塞いでいます・・



　生き残りの人を捜索するレスキュー隊員たち・・



　こんな瓦礫に挟まれて助かった人は居るのでしょうか・・



　倒壊した橋はこの部分・・

　ニース、モナコからジェノバに入る手前の橋です・・



　90ｍの支柱が持ち上げる45mの高さの橋・・

　比較する人間の大きさを見るとその高さがよく分かります・・



　崩れる前の橋はこんな状態でした・・



　現在原因は不明と言われていますが、イタリアの高速道路の保守点検費用は2008年から急激に減っています。

　ちなみに、イタリアの高速道路は全線有料です。フランスも古くからの道路以外は高速道路は有料、スペインも有料です・・

　アメリカもイギリスも有料道路の割合が増えています。NY州、NJ州の大半は有料だし、先週訪問したTX州も有料道路が増殖していて通行に苦労しました。

　高速道路の保守点検費用が削減されたのが原因ではないかと推測されています。



　日本でもかつて同じような事故が起こりました。

　「海外の高速道路は無料」という大嘘をついた政党が政権を取り、高速道路の保守点検法人を「仕分けパフォーマンス」で廃止し、数年後にトンネル天井が崩落し、大惨事となりました。

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　上記の表で興味深いのは、高速道路が有料であるイタリア、フランス、スペインの保守費用が下がっていることです。

　今回の事故の原因解明にはまだまだ時間が掛かりそうですが、道路の保守管理には時間とお金を十分に掛けて安全を守って欲しいものです。

　月末からイタリア、フランス、ドイツ、スイス、オーストリアの高速に乗りますが、この橋を渡るルートは回避しました・・