実走行428kmの2022年式Audi S3 Sedan。
購入して一週間、250kmほど走行しました。
走行428kmで内外装とも新品同様でした。
ディーラーが仕入れた時は366km。
18万円のオプション、ナッパレザーダイアモンド赤スティッチ。
標準シートより柔らかい革にダイヤ模様の細かいスティッチを入れ、座り心地を柔らかくし、赤い糸で内装をスポーティーに演出しています。
まず最初に座った時にそのシートの座り心地の柔らかさと快適さに驚きました。
バーンと張った革シートではなく、ゆったり座ったソファーのような座り心地。
250km走った段階で感じたことは、私にはシートが柔らかすぎて、ちょっと腰が痛くなりました(^^;;
座り心地は好きじゃないけど、8Vのオプションのナッパレザーシート(ダイヤスティッチがない)の方が革が撓(たわ)まないので腰が沈まない。腰が痛くない(^^;;
背中が沈むのは、前後上下のランバーサポートで少し姿勢を補えるので助かります。
私には先代WRX S4のアルカンタラレカロシートの背中に鉄板が入っているような硬さのシートが合っているようです(^^)
Youtubeでも多くの意見があるように、8Vと比べると、内装のコストダウンが目立ちます。
センターコンソール前部横 8V革張り -> 8Yプラスチック
センターコンソール上部後部 8Vアルミ風金属にグレーコーティング -> 8Y安いプラスチック
ドアノブ、ドアアームレスト 8V革張り -> 8Yプラスチック
床カーペット(マットの下) 8V高級カーペット -> 8Y廉価カーペット
12V電源ソケットの蓋 8Vシルバーギザギザ加飾付き -> 8Y安いプラスチック
などなど
アウディはベンツや兄弟車のゴルフと違ってこれだけの物理ボタンを残していますが、、
それでも多くの機能が液晶パネルのロジックの中に入れられてしまい、各機能の切換えが大変不便になりました(><)
オートブレーキホールドのON/OFF
液晶パネルの明るさ調整
ラインキープ機能のON/OFF
ドライブモードの選択決定
など多くの機能がインパネやステアリングの物理ボタンから液晶のロジックの中に入れられてしまいました。
現行8Yのレーン逸脱アシストは非常に強く、W205の先代メルセデスCクラスぐらい強烈にハンドルを戻そうとします。
先代8Vのレーンキープアシストは、微妙で絶妙な強さでちょうど良かったのですが、現行8Yのアシストは強すぎるため、切るしかありません(><)
ライトのスイッチもダイヤル式からスイッチに。ダイアルの方が選択機能が明確で使いやすかった。
8Vはこの場所に液晶パネルの照度調整ダイヤルがありましたが、8Yはいちいち液晶パネルのロジックの中に入らないと調整できません(><)
ドライブモードの選択も、8Vはステアリングのスイッチで選択決定が可能でしたが、8Yは選択はコンソール物理ボタンか液晶パネル。決定は液晶パネルのタッチでしかできません。
液晶メーターで前面にカーナビ地図が見れるのは先代と同じですが、液晶が大きくなっています。
このメーターのカーナビ地図は、ついつい凝視して前方不注意になってしまいますので、きれいで便利そうな機能ですが、安全不注意になってしまうので使いません。
有名中古車店ロペライオのYoutuber営業取締役の人も、Audiのこのメーターパネルは前方不注意になってしまいそうで危ない、と言っていて、さすがの見識だなと思いました。
ですので、私は8Y前期型まではRS、Sの専用表示だったメーター中央の表示で使っています。
そして両側はカーナビの地図にせずに、左には音楽の曲名表示、右には時計またはカーナビの↑(目的地設定の時はデフォルト)にしています。
*現在発売開始された8Y後期型からはRS、S以外でも中央のメーター表示が可能になったようです。
カーナビについては、先代8Vと比べてガッカリの点が3つ。
8Vではアウディコネクトを継続契約しなくても可能だった地図更新と渋滞表示が、8Yではアウディコネクトを継続契約(2年で4万円以上)しないと使えなくなるとのこと。
8Vのカーナビではデフォルトのオービス予備警告が8Yではなくなったこと。
(実際8Vでは新東名で救われました!)
カーナビのETCの料金通知などの声が、8Vでは若い女性のツンデレの可愛い声だったのが、8Yでは変なアクセントのおばさん声になってしまったこと(TT) 個人的にはじつはこれが一番ショックだったりします(^^;;
そしてエンタメは、8Vでは、CD、DVD、SDカード2枚、HDD録音、スマホ接続の選択肢があったのですが、8Yではすべてなくなってスマホ接続だけに(><)
昭和生まれの私はスマホで音楽を聴かないので、Type C接続でSDカードから音楽を聴いています。(40年以上前にウォークマンが出た時は初期の超ヘビーユーザーだったんですが・・)
乗る前は大いに期待していたBang & Olufsenサウンドシステム。
12万円の新車オプション。主に低音が強調されていて、クリアな高音と中音域が好みの私には好みが合わなかった(^^;;
変速は、8Vのシフトノブから8Yはトグル型スイッチに・・
トグル型スイッチのシフトは、一昨年、マルセイユ空港からパリまでプジョー308を夜中に1500km以上走行した際に、意外と問題なく使えたので心配していませんでした。
実際に使ってみて、慣れれば長い大きなシフトノブよりD-Sの切換えが便利で使いやすくなったと感じます。
ただ、ブレーキオートホールドの物理スイッチがなくなったのが不便。
坂道停止や発進でDCTに良くないと言われる半クラッチ状態になったりするのを防ぎ辛い。VWはDCTが故障しやすいと認識しているはずなのに!
8VではあったDモードのギア表示(2速なのか、3速なのかなど)がなくなって、ギア表示はSモードだけになった。Dモードで今何速に入っているのかが分からなくなった。(なぜこんなのを省略するのか? コストなんて一切変わらないはずなのに!) RSは従来通りDモードでのギア表示があるようですので、RSとSの目に見える姑息な差別化ですね(><)
こうやってみると結構8Vから8Yへの変更に当たり、コスト削減や差別化のための改悪が多いですね!(><)
アンビエントライトは、RS、Sに標準、A3は上級グレードのみ高額オプションで付けられるようですが、思ったよりささやかで控えめでした。
メルセデスの先代Cクラス、W205の華やかなアンビエントを連想していた私は少々拍子抜けしましたw
当初W205のアンビエントは派手で下品だなあと思いあまり好きではなかったのですが、8YアウディS3のアンビエントは少し控えめで寂しく思うのは自分でも不思議ですw
先代8VS3と同じエンジン。VWゴルフRと同じ2L直噴ガソリンターボ。
私が乗っていた先代8V後期は290馬力、8Y前期は310馬力。
個人的には体感的に全く変わりません。
むしろ8Yの方が車が穏やかになった気がします。
普段は穏やかでいざという時に速いので全く不満はありません。
実は名古屋まで8YのRSを試乗に行った(よかったら購入するつもりで)のですが、RSはコンフォートモードでもエンジンが戦闘的過ぎて好みじゃなかったのです。30代で2台以上持ちなら買っていたかもしれません(もしその頃に十分なお金があれば)。
25万円の新車オプション、19インチの純正Audi Sportアルミは、やはり重すぎる。
発進、停止の際に重さを感じるし、足回りがホイールの重さに負けているような気がする。
低速で走行している時に重さに負けて足がブルブルする。
普通に走っていてもロードノイズが大きすぎる。
路面の悪い時に轍に足が取られる。
この車の基本設計に向いていない気がします。
でも新品のタイヤがすり減るまではこのまま使います(^^)
エンジン始動時のブオンと言う音が、8Vは演出が大きく戦闘的な音を鳴らしていたが、8Yになって格段に静かになった(演出を減らした)。
実は8Vの勇ましい始動時の音が好きだったのでちょっとがっかり。
都市部の住宅街で朝早く出発する人には良くなったかも(^^;;
走行中、料金所などからの加速時の車内の音は、8Vの5気筒の人口的な音は結構カッコよくて好きだったけど、8Yになったらより5気筒風のゴロゴロという低いサウンドになって、迫力とカッコよさがなくなった気がします。
11万円のオプションのダンピング(アクティブ)コントロールサスペンションは、低速では乗り心地が良さすぎるくらいで、高速でも柔らかく快適な乗り心地、それでいて直進性も安定性も悪くない。8V後期のノーマルサスペンションより明らかにクイック感と神経質なところがなくなった。
そして高速コーナリングではロールを抑えて路面にボディーがしっかり踏ん張った感じになり、個人的には高速コーナリングがより安心してできるようになりました(^^)
内装はコストダウンの跡も見られますが、2014年?発売の先代より、圧倒的に近代的、モダーンになり、インパネ、内装、シート共に高価なラグジュアリーGTセダンと言った感じで非常に満足しています。
8Vと8Yは同じプラットフォームでのフルモデルチェンジでしたが、
8Vは乗り込んで走り出したとたんに一瞬でわかる剛性の高さとスポーティーなハンドリング、乗り味は一言でいうと硬質なスポーツカーでした。
8Yはソフトで高級でモダーンなスポーツGTセダンと言った感じです。
古いスポーツカーから贅沢な高級GTカー。
終の車の何台か前の車として、色々なネガもありますが、いまのところトータルとして非常に満足しています(^^)