年の瀬の昨日・・
またまた心が重くなるニュースが報道されました・・
診療報酬は微増0・1% 実質はマイナス 2013.12.20 MSN産経ニュース
政府は20日、平成26年度予算編成の焦点となっていた診療報酬改定について、全体で0・1%引き上げることを決めた。ただ、消費税増税に伴う医療機関の仕入れコスト増の補てん分を除く「実質」の改定率は1・26%マイナスとなる。
診療報酬は医師の技術料に相当する「本体部分」と、薬や材料の価格である「薬価部分」で構成し、2年に1度見直される。実質的なマイナス改定は20年度の改定以来6年ぶり。
26年度改定では、市場実勢価格を反映させ、薬価部分を1・36%引き下げる一方、本体部分は0・1%引き上げる。また、通常の改定率とは別に、来年4月の消費税増税に伴う補填措置として1・36%を上乗せしたため、全体では0・1%のプラスとなった。
・・・・
要するに、診療報酬はそのまま、薬価を若干引き下げということ。
一連の
「救急医療の崩壊」シリーズで書いていますように、日本の医療の診療報酬は不当に
低すぎます。(これは医師への報酬と言う意味ではなく、医療行為や医療技術の値段、
という意味です。)
医師としての生命を救うと言うプロの技術が、不当に安く見積もられているということです。
従来は、その安い技術料を、薬代の差額(仕入れ価格と販売価格の差)で補い儲けていた
訳ですが、その薬代(薬価)も年々削られています。
相変わらず、医師会は既得権益を守ろうと、不足している医師数の増加を押さえ、
救急医や大半の勤務医は過労死しそうな劣悪な勤務状況で、安売りのように患者を
診ています。
中には
、「どうせ大した金も払っていない患者なんだから、多くを期待するな。」と、
まるで医療制度の欠陥を患者に転嫁している医師も多く見られます。
根本的解決をなんら模索せずに、財政難が見込まれるから現状維持で問題放置・・
そろそろ本気で何とかしなければ、
今夜も日本中で150人以上の救急患者がたらい回しに
されて死ななくてもいい人達が死んでしまっています・・
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今日も、腐りきった日本のマスゴミは、こういう国民の生死に関わる一刻も猶予できない問題を、
一切報道せず、猪瀬都知事や秘密保護法の問題で騒いでします・・
【追記】
多くの人には、問題の馴染みがなさそうなので、簡単に説明&私の意見を述べます。
現状
1)現状は医師の技術の料金が安すぎ、病院は薬代などの差額で何とか利益を確保している。
2)だからかつては必要以上に薬を出したり検査漬けにする病院が多かった。
3)医師不足で医療行為の料金が低いので病院は医師を多く雇えない。
4)少数の医師が過労死しそうなほどのオーバーワーク状態で働き、個々の患者への医療
行為も雑になりがち。医療ミスも起こりやすくなる。
5)過労な状態で働かされている医師の心もすさみ、中には酷い人格になってしまいものもいる。
6)医師へ報酬自体は通常のプロの仕事をしている人と比べても、決して低くないが、生活環境が
儲かっている自営業者や経営者などより高収入の方々と付き合っているため、自分たちは
不当に忙しく薄給だと勘違いしている。(不当に忙しいのは事実・・)
7)反面、医師が医師を審査する基準のため、生活保護者やホームレスを連れてきて、ベットに
しばりつけ、薬漬け検査漬けにしてボロ儲けをしている病院も多くある。
8)患者の病院窓口での個人負担率が低すぎるため(特に生活保護者や高齢者、低所得者層)
必要もないのに病院に掛かり、みんなでプールしている医療費を浪費している。
また、そういう患者を集めて成り立っている、医院や病院も多い。
9)一方、医師不足であるのに、既得権益を失うのを恐れて、医師や医師会はこれ以上医者が
増えることを望まず、医学部定員削減や、新規医学部設置の妨害を行っている。
どうすればいいのか
1)まずは医療行為の診療点数を適正な方向へシフトし、病院が適正人数の医師を雇えるように
する。
2)欧米先進国と比べても不足している医師を適正水準にまで増やすため、国公立を中心に
医学部の定員を増やし医師を養成する。
3)不要不急の患者を減らし、本当に必要な患者が診てもらえるように、
(1)薬価の引き下げ、個人負担の増加
(2)救急車の完全有料化
を行う・・
続き及び、詳細は、追って書いていきます・・
Posted at 2016/01/16 17:49:24 | |
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救急医療の崩壊 | 日記