ある日の日曜日。
散髪に出かけた港区の交差点で珍しい車を見掛けました。
1960年代の英国車、ジャガー・マーク2のようなフロントフェイス。
光岡自動車のビュートですね。
どの年代のものかは写真見て判断。
斜め前から見るとリアフェンダーの峰が盛り上がっているので、現行マーチを使った3代目ですね。
現行ビュート。1960年代のジャガーマーク2のようなフロントにフロントウインドーがちょっと寝すぎているのが違和感があります。それ以外はおしゃれなカラーが街並みに似合っています。
メーカー広報写真ですが、写っている若いフランス人のような女性によく似合っていますね。
このフランス人っぽい女性、髪の毛も珍しく染めていない自然な感じの髪の色ですね。顔つきもフランス人っぽいです。実はこの写真の女性、髪の感じや顔つきが私の昔の彼女にすごく似ています。(初老のじいさんの妄言です。すみません。)
ビュートさくら。桜色の特別仕様車です。
ビュートのフロントビューはやはりジャガー・マーク2に似ていますね。
リアスタイルはこの角度から見ると英国車の昔のリムジーン的な感じもしますね。
サイドスタイルはこんな感じ。
ボディーはマーチなので、ドアの形も変えられないのでどうしてもCピラー周辺が太くなっています。
今回の3代目ビュートはインパネを含め内装が独自のものになっています。
木目調のパネルにカーナビ画面、クリームのシートや内装の組み合わせがいいですね。
なお、この辺はすべてオプションで組み合わせによって、50万円以上から100万円弱します。
今回の3代目ビュートは内装色もいろいろ選べるようです。
助手席のダッシュボード上のくぼみはエアバッグ開口口ですね。
木目パネルに茶色内装もいい感じですね。
レザーシートも各種カラーがあるようです。
こちらは英国のジャガー・マーク1。
1954年に発売されたジャガー初のモノコックボディー車です。
フロントフェイスは追加ドライビングライトとターンシグナルランプの形状がマーク2と違います。
ジャガー・マーク1のサイドスタイル。
ジャガー・マーク1はマーク2に比べてCピラーが太いんです。ですから光岡ビュートのスタイルはジャガー・マーク2ではなく、ジャガー・マーク1に似ているのです。
マーク1はマーク2に比べてCピラーが太く窓が小さいですね。
ジャガー・マーク1が発売された5年後の1959年にジャガー・マーク2が発売されました。
若干のフェイスリフト(ドライビングランプの位置とウインカーの形状)。リアドアとCピラーの改造。窓を大きくしてグリーンエリアを広くして窓枠をクローム化したことで優雅で高級なスタイルになりました。
リアから見るとマーク2はマーク1より優雅でエレガントさが増しています。
1950年代後半のマーク2の内装。ウォールナットのボードにスイッチが並んでいます。この頃のジャガーはダッシュボードにスイッチが多いですね。
3代目ビュートには廉価版として、ビュート・なでしこ、が発売されました。
前から見ると普通のビュートの1バージョンかと思いますが、、
リアを見るとびっくり。
マーチそのままです。念のために通常バンパーの上にクロームバンパーを付けていますが(^^)
リアトランク部分を省略することで、50万円ほど廉価になっています。
でも、顔だけ変えてリアを変えなければメーカーのレトロ仕様車とあまり変わらない
六本木で見かけた車も、もしかしたらこのビュート・なでしこかもしれません。
3代目ビュートの価格は200万円後半から300万円中ほど。内装にウッド風インパネや革シート、ドアトリムなど一式をそろえるとオプション代に80万円から100万円かかります。ビュート的な内外装を揃えると400万円以上しますね。
マーチベースでジャガー・マーク1風の内装がおしゃれな国産小型車に400万円台で購入するか、顔がジャガー・マーク2風のマーチを250万円から購入するか、これは完全に好みの問題です。
ベースの日産・マーチが130万円からNISMO仕様の200万円弱までなので、ビュートのフルオプションだとベースの300万円高です。
ビュートのオーナー層はお金持ちの奥様かお嬢様でしょうか。
もっと本物風のジャガー・マーク2が良ければ、ニュージーランドや英国で、ジャガー・マーク2のボディーをベースにすべてを近代化(現在の車化)した、手作りのスポーツカーが、2000万円前後から発売されています。
こちらは本物の大金持ちの欧米豪新西蘭(ニュージーランド)人向けでしょう。
Posted at 2021/07/08 23:38:30 | |
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街角の名車たち | 日記