
昨日のカムイ選手の予選は残念でしたね。どうやらマシンのグリップに苦しんでいるようです。今日のラインラント地方、コブレンツの天気予報は雨。後方から追い上げるのが得意な小林選手には恵みの雨になるかもしれません。フェラーリのアロンソも優勝確率は25%と言ってましたが、番狂わせがありそうです。
ここでニュルのサーキットについて。新車開発やタイムアタックで有名なニュルブルクリンクは、実は現在レースの行われていない北コースになります。全長22.8kmの美しい森の中のコースですが、コース幅も狭く、現在のハイスピードのマシンには適さないため、もう30年以上もレースは行われていません。
F1などレースに使われるのは南コースで、いくつかの直線をヘアピンなど急なコーナーでつなぎ、インナーフィールドを盛り込んだ全長7.7kmの近代的なコースです。ホッケンハイムも森の中の北コースをやめ南コースだけになってしまったいま、緑の中を疾走するマシンを見れるのはスパ(この近くのベルギーの森の中)とモンツァ(ミラノ郊外の公園の中)だけになってしまいました。
この時はミカエルシューの全盛期。真っ赤な帽子をかぶった巨大なドイツ人サポーターの森を縫うようにしてたどり着いた席は、白とブルーのBMWカラー一色でした。一区画100人以上がBMWのレプリカユニフォームに帽子、旗まで持った念の入れよう(笑)。これはきっとBMW本社かディーラーの招待客の団体でしょう。ユニフォームや帽子、旗は当日渡して着替えてもらったのでしょう。
BMWザウバー軍団の中に入って1人だけ緑のベネトンのブルゾンを来ている私(笑)。ベネトンははるか昔の90年代初めにF1から撤退しています。まさかスーツでサーキットにいくわけにはいかないし(バーニーじゃあるまいし・・・笑)、防寒と気分を盛り上げるためにベネトンのブルゾンと鈴鹿サーキットのポンチョは私のある時期の出張の必需品です(笑)。
予選が始まりました。次々とトップタイムを更新していくBARの佐藤琢磨、2位のマイケルシューマッハも寄せ付けません。BARのマシンが目の前を通り過ぎる度に、隣のドイツ人のおばさんは、「あれSatoか?」「あれSatoか?」と私に聞きます。マイケルシューのライバルはもはや佐藤琢磨しかいないと行った状況。BMW席を埋め尽くしたサポーター全員がマイケルを応援し、琢磨のタイムを気にしています。(をいをい、お前ら、弟のBMWドライバー、ラルフの応援はどうなったんだ・・・笑)
つづく・・・
*写真はフランクフルトのマルクトプラッツ(マーケット広場)です。この地域一帯の建物は第二次世界大戦の連合軍の無差別爆撃により徹底的に破壊され尽くしました。現在の建物は戦後に当時の面影を復元して建てられたものです。写真をよーくご覧下さい。右から3つ目の建物、何かおかしくありませんか?
Posted at 2011/07/24 16:18:14 | |
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F1 | 日記