
**この記事は2012年9月30日の記事のリンク先、改行などを修正して再投稿したものです。
ミュンヘン、車好きの方には言わずと知れたバイエルン地方の中心都市、ドイツ南部にあり、隣の州の州都Stuttgartとともにドイツの主要産業である自動車産業、その周辺のハイテク企業の中心地でもあります。
個人的に今の仕事でStuttgartとともに15年以上通っているのですが、2003年に導入された欧州共通通貨のEURO、そのEURO高のおかげで、ドイツの製造業は軒並み撤退や廃業の波にさらされ、私のお客様の業界も市場規模が1/5以下になっていまいました。
このシリーズ第1回目の
Frankfurt中央駅のBlogでも書きましたように、以前は顧客の数も多く、
フランス-ドイツ各地を列車で各地の顧客をまわりながら線移動していたのですが、顧客の数も激減し(通貨高による移転や廃業や倒産)、現在は飛行機で点移動+空港からレンタカーで直接訪問になってしまいました。
ここ2年ほどのユーロ危機でEUROが暴落していますが、一度倒産、廃業、移転した会社や工場はもう復活しません。つまりお客様の数は減ったままなのです。だから私は今も飛行機での点移動をしています。
今回は、仕事が終わったMunchenで、搭乗日の日曜日まで宿泊するのに(格安チケットは日曜日搭乗が安いのです。。)、奇しくもMunchen市内で世界の心臓血管医学会があるため、ホテル代が
数倍の激高になっており、その高騰したホテル代を避けるために、近隣の街へ避難します。その避難も列車移動で安く上げるために久しぶりに中央駅にやってきました。
見上げる行先案内板、いつの間にか液晶表示で近代化されていました。やはり古いパタパタ方式?(笑)の方が旅愁を感じますね・・
第1世代のICEとドイツでよくある2階建てのローカル電車です。ICEができてからもう20年以上経つんですね。
私が最初にICEに乗ったのは、欧州をバックパッカーしていた1991年夏。あれから21年、、、
あの時、実家のW123でベンツ博物館に連れて行ってくれた彼女は今でもStuttgart近郊に住んでいるのだろうか、、、
この仕事について16年、当時はICEでドイツ国内を回っていましたが、当時起きた
エシュデ駅の脱線衝突事故のニュースはいつも利用していただけに恐かったですね。(死者101名を出したドイツ戦後最大の鉄道事故です。)
第3世代のICEです。この世代のICEは従来の先頭の動力車が引っ張る欧州で伝統的な列車牽引方式ではなく、日本の新幹線の様に、動力車が編成の中に分散していて、複数の動力車で加速していく方式です。この方式の欠点は、日本の新幹線のように加減速の時にギクシャクすること、乗っていてあまり気持ちの良いものではありません。
でもこの列車の先頭車は展望車両になっていますから、マニアの人も、そうでない人も先頭から時速200kmオーバーの流れる景色を楽しめます。しかも、嬉しいことに? 先頭の展望車両は1等車ではなく、2等車なのですね。子供連れに一般の家族連れに配慮しているのかな?
2等車ですが人気のようですので、日本から行かれるマニアの方は早めに予約しておいた方がいいかも。。
奥にはICE以外の長距離列車や貨物列車をけん引する機関車が見えます。
ICEが1991年にできてドイツ各地、ひいてはフランス、スイスなど欧州各地に広がっていくまでは、殆どの路線がこのような機関車にけん引された特急、急行列車でした。あの頃の方が風情があったなぁ。。
右側の青い列車は、最近(ここ数年?)できた模様のAlexというローカル急行列車です。以前はドイツ国鉄でこんな青い色の列車はなかったんだけどなぁ。
長くなりそうなので、つづく、、(笑)
Posted at 2025/01/11 19:12:32 | |
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