ある秋の夜、懐かしい車を見かけました。
この懐かしいようなフォルム・・
屋根の低いフォルム・・
一時期日本を席巻しました・・
日産プレセア・・
この車は1995年から2000年まで発売された2代目です。
初代はB13、二代目はB14サニーをベースに開発されていました。
バブル絶頂期の1990年に発売された初代は、ローレススピリットやスタンザの後継車の位置づけだったのですね。
この車のコンセプトは1985年に発売されたトヨタカリーナEDがベースになっているのです。
セリカベースの屋根の低い4ドアハードトップのこの車、記録的大ヒット車となりました・・
1989年発売の2代目カリーナED・・
1993年発売の3代目カリーナED・・
三菱も三番煎じの車、エメロードを1993年に発売・・
トヨタも自社で二番煎じのカローラセレス、スプリンターマリノを1992年に発売・・
すごく狭い室内の車でしたが、トヨタの販売力とブームに乗って結構見かけました・・
この車はスプリンターバージョンのマリノです。

当時勢いがあったマツダは1988年にいち早く二番煎じのペルソナを発売していました・・
当時のマツダの新車開発の数量とスピードは凄かった・・(><)
私も1989年から1990年にかけて、広島で間接的に少し関わっていました・・(^^;;
そして日本でこの手の車が廃れて5年以上たった2005年・・
私は新聞広告をみて驚きました・・
カリーナEDコンセプトの車があの「最善か無か」がスローガンだったメルセデスから・・
メルセデスの名車だったW124が生産終了してからちょうど10年・・
カリーナED発売からちょうど20年・・
屋根の低いサッシュレスドアの4ドアセダン・・
スタイリングは4ドアクーペのコンセプトですね。
当時のカリーナEDと同じです。
CLSのヒットを見てアウディも2010年にA7という4ドア(5ドア)クーペコンセプトの車を発売・・
後ろから見ると後席の屋根がすごく低いのが分かります・・
5ドアのクーペと言う佇まいですね・・
ベンツ、アウディの成功を見て、BMWも2014年に4シリーズ4ドアクーペを発売・・
ドイツ4ドアクーペ本家のベンツは2013年にCLAクラスを発売・・
低く構えたサッシュレスドアの4ドアクーペ・・
まさに30年前のカリーナEDですね・・
運転席に乗り込んでみるとまさにクーペの風景・・
後部座席はかつての日本車の狭くて暗い窮屈な空間です・・
・・・・
背の低いサッシュレスドアの4ドアクーペ・・
電子制御サスペンション・・
走り出すと自動でドアロックされるオートドアロック機構・・
1980年代に日本が先鞭をつけ、現在は放棄している分野ばかりですね・・
かつてはガラパゴス、奇形と言われた日本の自動車ギミック、自動車技術・・
実はとても先進的なアイデアだったのが30年経ってみてからよく分かりました・・
ちなみに私は4ドアハードトップ、4ドアクーペコンセプトの車は好きではありません。
一時期日本車の標準装備だったオートドアロック。今の欧米車は防犯のために装備しています。
当時、徳大寺さんが「欧米にはない非常識な装備」と批判した装備(高速道路などの事故の際のドアロックが救出の妨げになるという理由)、30年後の今は欧米車に標準装備になっているのも興味深いです・・
Posted at 2017/10/31 18:48:45 | |
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