1990年代終わりから通っている顧客。
そんな顧客の最寄りの場所に数年ぶりに立ち寄ってみました。
この近くの顧客には20数年で100回近く通っていますが、この場所に来たのは数回しかありません。わずか30分でも寄り道する時間の余裕が無いのですね。
10数年前にベストサプライヤー表彰されたときに、顧客の社長さんや経営陣の方々にここの近くの高級レストランに食事に招かれたことがありました。
そんなお城の前に止まっていたこんな車。
オレンジの派手なカラーと主張が強いスタイルとフロントフェイス、見たことのない車です。
ナンバーを見ると地元の車のようです。
三菱635CCと書かれています。
よく見ると MITSUBISHI DIESEL ENGINES 635CC というステッカーです。
ENGINES? まさかこの小さなボディーにエンジンが2個ついてるの?w
これってCITROEN C1のリアコンビネーションランプですね。
CASALINI M14と書かれています。
イタリアンな名前だけど、ちょっと下品っぽいフロントフェイスとアクの強いスタイルのせいで、てっきり中国のメーカーの車かと思っていましたが、、
おみ足が美しいクリスチーナさんが紹介しているビデオを見つけました(^^)
CASALINIは名前通り、イタリアのメーカーでした。
Casalini、1939年にGiovanni Casaliniが始めたモペットバイクメーカー。
1969年に3輪モペットを発売開始した世界最古のマイクロカーメーカーだそうです。
CASALINI M14のカタログを見つけました。
背景のビルの写真はミラノの駅前近くの高層ビルのような気がします。
調べてみると、CASALINIはミラノ郊外、ストラディバリウスで有名なヴァイオリンの街、クレモナの近くのPiacenzaという街にあるようです。
アルミホイールが立派に見えます。
内装は日本の軽自動車レベルに贅沢です。
後期型はインパネに液晶の表示もあります。
シフトノブはマニュアル車に見えますが、2ペダルのようです。
スタイルはアクが強いので中国の車かと思っていました。
この飛行機を真似た?グリルが下品に見えてイタリアンデザインの洗練性をあまり感じません(^^;;
アルミホイール、シャークフィンアンテナ、ドアミラーウインカー、デュアルマフラー、フォグランプとデイタイムドライビングライト・・
高級車並みの装備です(^^)
液晶が3つ付いているメーター。
カーナビとオーディオの2つ付けられるセンターコンソール。
シートの色と模様は3種類から選べます。
リモコンセンターロック、小物入れ付き肘置き、ドアスピーカー、USBジャック、トランクライト、パワーウインド、リモコンドアミラー。
普通車の部品を流用しているので何でもついていますね(^^)
そしてなんとエアコンもついているようです!
15インチアルミホイールも2種類から選べます。
ボディー構造もいろいろ工夫されているようです。
外観の各種装備の説明です。普通の車と変わりませんね。
カラーセレクションです。
基本的にどんなカラーの組み合わせでもできそうですね。
装備表です。普通車と同じ感じですね。
大きさは、3174 x 1596 x 1469+
日本の軽自動車規格は、3400 x 1480 x 2000
軽自動車より幅があるのですね。
エンジンは三菱直2気筒、635cc、ディーゼル、4KW(5.4馬力)、20Nm(2kgm)、CVT、最高時速45km/h。最高時速は規制されているのでしょうね。
三菱もこのモペットメーカー向けに2気筒ディーゼルエンジンを作っていないでしょうから、漁船か農業用機械か何かのエンジンかもしれませんね。
立派な普通の自動車のようなカタログですね。
いろんなカラーバリエーションの理由は、1台1台手作りで塗装しているのでしょうか。
時速45㎞/hまでしか出せない5.4馬力のモペット。
価格は€9,500だそうです。日本円で125万円程度。
この価格だと真っ当なコンパクトカーのエントリーレンジや軽自動車が買えます。
フランスやイタリアの地方の農村地帯ではこのようなモペットを時々見かけます。税金や免許制度などの恩恵があるのでしょうね。
Posted at 2021/06/26 19:00:53 | |
トラックバック(0) |
街角の名車たち | 日記