2011年05月11日
シロッコを納車して、これまで国産車しか乗ったことがない私には、驚かされたり戸惑ったりさせられる事が多かった。以前乗っていたアルテッツァは発売直後に購入したのだから、そりゃぁ10年も経てば技術の進歩も目覚しく、仮にシロッコではなくて国産車に乗り換えていたとしても、『うらしまたろう』のような思いをさせられたかもしれないが、それにしても国産車と輸入車とでは、『こうもちがうものか?』と、度々思わされたものである。
一口に輸入車と言うが、若い頃には『外車』と言えば『マスタングやコルベットなどのアメ車』や『BMWやベンツ』というのが 直ぐに浮かんでくるイメージだった。勿論、VWもポルシェも、サーブやアルファやボルボも走っていたのだが、共通して『普通の人じゃないんだろうな・・・』『何で、好き好んであんな車に乗ってるんだろぅ』と横目で見ながら、そんな風に漠然と思っていたのを思い出す・・・良い悪いは別として、『外車』に対してに違和感や抵抗があったのは確かだ・・・あくまでも良い悪いは別として・・・。
シロッコに出会うまでは、VW車も輸入車も殆ど興味も関心もなく、せいぜいメジャーな自動車メーカーが『どこの国のものか』、という事ぐらいしか知識が無く、むしろVWという自動車メーカーを蔑視するようなところさえあったのも事実である。なんせゴルフもポロもニュービートルもゴロゴロ走ってる・・・ハッキリと正直に言うと『嫌い』だった・・・。VWの車が嫌いだったのではない、多分ユーザーが嫌いだったのだろう・・・あくまでも単に個人の一方的なイメージと思い込みである。一頃、○○ダ車や○○W車が走っているのを見て、運転してるドライバーが『○呆』に見えてしょうがなかった時期があるが、それと同じようなものだ(あくまでも個人の一方的なイメージ)。VW車のドライバーについては、特に高級車ってわけでもないのに、ただ『ちょっと手頃に買える輸入車』というだけで、それでも『国産車よりは随分割高』であろう筈なのに、そうまでして『外車で目立ち』たいんか?というイメージが強かったのだろう(くどいが、あくまでも個人の一方的なイメージ)・・・私にとっては相容れる事の出来ない考えであった。
若い頃の『外車=高級車(金額が)=普通の人じゃない(個性的・目立つ)』というイメージと、『VW=庶民的・大衆車=それでも安くは無い』というイメージとが相まり、更にVW車に対する『すこぶる優等生』のイメージまでが加わり、『手頃な金額で目立てる優等生の外車』というイメージとなり、それが自分的には相容れる事が出来ず、VWの車もユーザーも『蔑視』という感情になっていたのかもしれない。
しかし・・・今や自分も『シロッコ乗り』である。蔑視していた『VW車のオーナー』である。不思議なもので、VW車のオーナーになった途端にVWという自動車メーカーに愛着が湧き、他のVW車にも親近感すら湧くのだから、我が変わり身を『分からんものだ・・・』と、つくづく考えさせられずにはいられない(ちょっと大げさだが)。
最近どのインプレやレビューを見ても、専門家によるVW車に対する評価は非常に高いといえる。特にゴルフやポロなどは殆ど非の打ち所がなく、『マイナスポイントを探すほうが大変なぐらい』の高評価だ。技術的にはシロッコも同社の兄弟車?であろうから、大変好ましく嬉しく思える。しかしながら、動力性能的には殆ど同等で使い勝手では数段『劣る?』と思われるシロッコは『ゴルフよりも数十万円も高い』のだ・・・これが『賢い買い物』と言えるだろうか?。『シビックを広げて押しつぶした中にゴルフが入ってるだけ』とか『プリウスやインサイトほど燃費も良くないのに、価格は2倍もする』とか『インプやランエボほど早いのか?』と皮肉っぽく揶揄する者もいる・・・確かに彼らの言い分は間違ってはいないのだろう。
常々、『好きか嫌いか』という事と『良いか悪いか』という事は別であり、『好きか嫌いか』ではなく『良いか悪いか』で選択したほうが事毎に『正解』であると考えている。・・しかしそれでもシロッコのオーナーは皆、よほど経済的な余裕が無い限り『阿呆な選択』をした自分に満足し、そんな『阿呆な自分』が嫌いじゃないのではなかろうか?(自分がそうだから皆もそうだと決め付けてはいけないが)・・・救いようが無い阿呆さである・・・が賢い選択ばかりが楽しい人生でもない。。。シロッコを購入したオーナーにとって『阿呆な選択』は『正しい選択』でもあったのではなかろうか。。。しかし・・・プリウスやインサイトと競合するか???
(運悪く本文を読まれたシロッコオーナー様、ごめんなさい。ひとり言ですので・・・)
Posted at 2011/05/11 13:51:20 | |
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