
一冊の本から…
当ブログをスタートさせた初期の頃からご覧いただいている方は、ご存知のことと思いますが…。この10年間の中で、筆者には素晴らしい出会いがあったという話です。
吉村 昭著『ポーツマスの旗』という小説(歴史記録文学と言われている)は、筆者にとりましては忘れられない出会いとなりました。
先ずは、この小説の主人公「小村寿太郎」という人物に深く感動したこと、もう一つは、「吉村 昭」という作家には、言葉に表せないほどの感謝と敬意の気持ちをもったことです。
「小村寿太郎」は日本全権大使として日露戦争後のポーツマス条約締結交渉に当たったことはあまりにも有名で、この小説では日向国飫肥藩の藩士の長男として生まれてからの足跡を追いながら「小村寿太郎」の生涯を描いています。このような凄い人物が日本に存在していたのだと… その感激冷めやらぬ状態が今も続いています。飫肥(現在の宮崎県日南市飫肥)にある「小村寿太郎」生誕地にある「小村記念館」を訪ねたことは感激一入でした。
「吉村 昭」の作品には、この小説を読み終わって以降は益々傾倒するようになり、「吉村 昭」全集並びに文庫本等に没入していきました。その心情は未だに衰えていません。読み終えていない作品を味わいながら少しずつ読んでいるという状況と言えます。参考までに、東京にある吉村 昭文学記念館(東京都荒川区立図書館内)にも足を運んでいます(敬称略)。
小説「ポーツマスの旗」から「小村寿太郎」「吉村 昭」へと導いてくれたことは、筆者にとりましては「素晴らしい贈り物」になったと思っています。
尚、「小村記念館」及び「吉村 昭文学記念館」訪問記は当ブログでアップしています。
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Apple Life…
今年の3月からM1 Mac miniを使い始めて8ヶ月が経ちました。Appleシリコン搭載のM1 Mac miniに変更し、とても良かったと思っています。 さらに、11月にはmacOS「Big Sur」から「Monterey」にバージョン・アップしてから、動きが格段と良くなりました(特に写真等)。参考までに、一部のIntel搭載のMacでは、最新の「macOS Monterey」インストール後に不具合等が発生するという報告が挙げられているようなので注意が必要かと思います。
思えば、Apple(Mac)を使い始めてかなりの年月が経ちました。とにかくApple (Mac)が好きなんですね。晩年になり、書斎で本とApple製品に囲まれていることに幸せを感じます。特に、万年筆で文字を書いているとき、何かを調べるときはMacの「Spotlight」検索を利用しながら、一つのテーマを書き上げてゆく… こういう作業にささやかな歓びを感じています。
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ここに描かれている孤高の外科医に光明が…
「黙約のメス」本城雅人著 新潮社 kindle版
出版社からのコメントによれば、「作家 本城雅人さんが作家人生を掛けて臨んだ新作」であり、「初のチャレンジとなる医療小説」と紹介されています。医学・医療小説には高い関心を持っているので早速読んでみました… 結論から言いますと、極めて満足度の高い内容の小説でした。
「生体肝移植か脳死肝移植か」を前提に、医療事故の責任、若い医師及び看護師たちの思いと怒り、病院に蔓延る権力闘争及び病院経営の闇、臓器関連法案にしがみつく厚労技官、問題山積の日本の医療界等々に、孤高の外科医が挑んでいく…
主人公は、臓器移植のスペシャリストである孤高の外科医「鬼塚鋭臣」であり、この人物を取り巻いている研修医、看護師、病院長、病院理事長、医療ジャーナリスト、移植コーディネーター、厚生労働技官等の視点を通して物語が進んでいきます。まるで医療現場に自分自身がいるようなリアル感があります。
小説の世界であることを意識しつつも、様々な矛盾を含んでいる現実の医療・医学界にあって、ここに登場した一人の外科医の生き方に光明を見た思いがしました。秀作です。
written by Seikou-Udoku
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