昨日、NPO法人福島ACLS協会で、BLS(一時救命処置)の講習を受講してきまして無事合格することができました。
今回は今までの救命法、ガイドライン2000から2005への変更に伴った講習だったんですが、かなり大きく変わります。
まず、意識の確認→通報とAEDの手配は同じです。
次に気道を確保し、10秒以内で呼吸の確認をします。
呼吸が無ければ2回人工呼吸をしますが、以前は2秒かけてゆっくり吹き込んでいたのが、2005では
1秒で軽く胸が挙上する程度に吹き込みます。
次に今までは循環のサインとして、呼吸・咳・体動を確認しましたが、一般の方の場合は
循環のサインは省略されました。
医療従事者はここで、頚動脈の確認をします。
一般の人の場合、人工呼吸をしたら、次に心臓マッサージと人工呼吸になります。
以前は15回の心臓マッサージと2回の吹き込みでしたが、2005では
30回の心臓マッサージと2回の吹き込みになります。
これを5サイクル(約2分間)実施し、助けがいれば交代します。
自分ひとりだったらずっと30:2のCPRを続けます。
AEDが到着したら、機械の指示に従い、状況によっては3回連続で除細動を実施しましたが、2005では
1回だけの除細動になります。
1回除細動を実施したら解析を待つことなく、すぐに30:2のCPRを実施し、2分後にまたAEDの指示があるまでCPRを続けます。
AEDが無い場合は、30:2のCPRを
体動が現れるか、若しくは救急車が到着するまで続けます。
今までのように2~3分おきの循環のサインの確認は無くなりました。
さらに感染の予防のため、人工呼吸用のマスクやシールドが無い場合は、心臓マッサージのみの方法も推奨されてます。
夏から秋にかけて、日本国内での救命法が確立される予定ですが、多分ほぼこれと同じ内容になると思われます。
免許取得時や各種救命講習も年内には変更されていくと思います。
Posted at 2006/06/19 23:31:08 | |
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