2013年07月19日
車高調選び「メーカー別」
しばらく時間が空きましたが(PCがネットにつながらない病を発症しました)、車高調メーカー別編です。
私が候補に挙げたのは以下のメーカーの商品です。
【製品】
1. TEIN:MONO FLEX もしくはSTREET FLEX + EDFC
2. CUSCO:ZERO-3S
3. HKS:MAX Ⅳ GT
4. ラルグス
5. BLITZ:ZZ-R
6. Pleasure:PRSサスペンション
7. 純正
では順番にケチをつけていきましょう。
【TEIN】
みなさんご存知サスペンション専業メーカーです。商品ラインナップが多く、自分の好みに近い商品を選べます。車屋さんに聞くとだいたいこのような答えが返ってきます。「TEIN?あー昔はひどかったね~。最近のは具合いいみたいだけど」だそうです。
ここの目玉は2013年に発売されたActive EDFCです。なんとこれ、車の車速と加減速のGを感知して、ショックの硬さをリアルタイムに自動で変化させることです。つまりブレーキを踏めばフロントの減衰を硬くし、発進時にはリアを硬く。街乗りでは減衰低めに高速では硬くというのを自動でやってくれるわけです。来ましたね新時代が!
当初、これが第一候補だったのですが、問題が一つ。
このショックの減衰調節ダイヤルにEDFCモーターをつける必要があるのですが、インプのMONO FLEXは倒立式なので、モーターが下に来ることになります。これについてSABナゴヤベイの取り付け実績では、数年内に10中8、9漏水が発生し、モーターが死ぬそうです。それでもされでも構わないという人は交換しつつ乗るそうですが、私は構うので断念。新発売のSTREET FLEXは複筒式なので、取り付け相性がいいのですが、複筒式・・・。メーカーの言わんとすることはわかっているんです。街乗りなら複筒式で十分だと。でも、それはできねぇ。理由はなんとなくです。
【CUSCO】
高崎市に本社を置くキャロッセのデモカーはもちろんインプレッサ!競技でのノウハウもたっぷりあり、スバルでクスコなら大体間違いありません。事実、わたしのNB-Rもクスコまみれです。クスコの特徴ですが、車高調のマウントが純正品をそのまま使えたりしますが、カラーとしては標準的で、これといった新機能や特性はないようです。ですが、基本性能は高いと思われます。1年1万キロ保障をつけています。ZERO-3Sは最後まで迷いましたが、結局保障走行距離が短いことを考え、耐久性の面で要求事項を満たせませんでした。
【HKS】
あまり知られていませんが、実はサスペンションメーカーです。製品の一部か全部かは知りませんが、自社生産しています。そのためサスペンションのブラケットが溶接ではなく、鋳型の成形品です。ZREO-3Sと同じ倒立式でも実勢価格が低いのは内製化によるところかもしれません。サスペンション自体の評判も悪くなく、知人やショップの人からもオススメであるとの言をもらいました。なんといってもここの特徴は耐久性への自信です。他社が軒並み1年1万キロを謳っているのに対し、2年4万キロです。1年1万5千キロといえば、他社をすでに出し抜けるのにえらく張ったもんです。確証はありませんが、純正足の様に性能よりも耐久性に振った仕様にしているのかもしれません。
そんな不安とはよそにデモカーに試乗した際には驚くほどの回頭性を発揮していました。ちなみにこれ買いました。
【ラルグス】
史上最安値車高調です。確か新品で8万か9万ぐらい。メーカーHPほぼありません。恐らくどこかのOME品だと思いますが、このHPを見る限り品質管理に問題がありそうな気がします。だれも使っていないので、データを集めることもできず断念。
【BLITZ】
今巷で大ブレーク中の人気車高調です。一般的にアフターパーツ業界で1つのアイテムが1億円の売り上げを出したら大ヒットと呼ばれるところを、ZZ-Rはなんと3億円の売り上げを出しているそうです。BLITZはこの販売数を受けて、マフラー工場をつぶして、ZZ-Rの倉庫にしているそうです。ここの特徴は、ショックのカートリッジ式。へたったら、シリンダーの中身を交換することで、その日のうちにオーバーホールが完了するという。アフター体制。この体制と体価格が人気の秘訣だそうです。ただし、走行性能では各ショップとも微妙な表情をしていました。低品質な商品を大量にばら撒き、問題があればすぐに対応というスタンスであるようです。
ある意味街乗りならこれが一番よかったやもしれません。
【Pleasure】
岐阜県大垣市にあるスバル専業のジムカー屋さんです。自社プロデュースの商品を多数持っており、ノウハウと技術力とプロデュース力の高さが伺えます。お店の雰囲気もよく、頻繁に行きたくなるお店です。ここの足は正立式を採用しており、オーダーメードも可能です。一般的にショップオリジナルだと、BとかOなキットが30万円~みたいなことが多いのですが、ここの足は18万円ぐらいです。取扱い車種が限られているため、個々のセッティングの出し方は恐らくかなり高いレベルにあり、デモカーの86に試乗した際には、人生で乗った車のなかでダントツに自由自在に動ける車でした。とにかくスゴイ。
ショップの工場に部品在庫があり、オーバーホールができるため、その日のうちに診断、オーバーホールができるのがメリットです。
ここは最後まで悩みましたが、
・ショップは性能命で商売しており、耐久性はどうしても2の次になってしまうであろう
・大手メーカーのような部品の大量購入ができないため製品原価が割高になる(同じ価格ならワンランク下の製品に相当するかも)だろう
・新技術の開発が大手より遅れる
といったネガティブな要素を考慮し、今回は見送ることとしました。ただし、次回交換時には期待したいです。
【純正】
純正は最強です。社外製品は対象車種専用に部品を作ることが困難です。それは販売数が少ないため、型費などが償却できないことやコスト増になるからです。そのため、基本的にベースの構造に切った張ったをして足を作ります。
一方純正は、アフターパーツメーカーが奪い合っているパイのすべての元は純正です。そのため、1台にかける開発費が桁違いです。純正サスペンションはショックの伸縮軸とばねの伸縮軸がずらしてあります。これは・・・説明するのが難しいのでググって下さい。またバネも直巻きではなく樽型です。乗り心地に優れます。などなど、アフターパーツメーカーがうらやむ専用設計の塊です。
しかし、純正というのは不特定多数のユーザーが使うため、非常に的を絞りにくいのです。さらにクレームになってもいけません。そのため、メーカーはとにかく乗り心地と耐久性を重視します。インプレッサはこのあたりの線引きが難しい車で、どうやら純正足のレビュー見る限り・・・失敗したようですね(笑い。ということで、純正最強と言えど、過去の失敗作を新規購入する気にもならず、購入は断念。
さて、だらだらと長く書きましたが、私が車高調を選んだ理由を記しました。
一部間違った情報や、誤解を招く表現があるやもしれませんが、それぞれの足には特徴があり良さがありますので、それぞれのニーズにあったものを選べると幸せになれると思います。私は先のブログに書いた要求事項を照らし合わせた結果HKSを選びました。
それでは次回はパーツレビューを書きます。
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Posted at
2013/07/19 00:15:05
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