
8月31日の新聞記事より。
日産「マーチ」の国内販売が終わる。。。
慣れ親しんだモデルが消える。
日産自動車が小型車「マーチ」の国内販売を終えることが分かった。
現行モデルはタイの工場で生産していたが、日本向けの生産を終了した。
マーチは1982年に初代が発売された日産を代表する小型車で、約40年の歴史に幕を下ろす。近年は販売が低迷していた。日産は電気自動車(EV)など電動車の開発に経営資源を集中する。
日本自動車販売協会連合会によると、マーチの2021年の販売台数は8819台にとどまった。国内累計販売は約257万台に上る。
"日産「マーチ」国内販売終了 1982年に発売され国内で累計260万台販売(2022年8月31日)" を YouTube で見る
マーチは、1982年の発売以来、日産を代表するコンパクトカー。
その初代モデルは、1981年東京モーターショーにコンセプトカー「NX-018」として出展後、大規模な車名公募キャンペーンを経て1982(昭和57)年10月に発売された。
経済的で扱いやすい基本性能、飽きのこないスタイリングにファッショナブルなキャラクターで、人気があった。
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〜〜日産マーチの歴史を振り返ってみる〜〜

●初代マーチ(K10)
経済性に優れ、取り回しのしやすいボディサイズ、洗練されたファッション性の高いコンパクトハッチバックモデルとして1982年10月に誕生。
イタリアの著名デザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロが手掛けたモダンなボディデザイン、車名を大規模な公募で決定するなど、注目を浴びた。
誰でも手軽に乗れる質の高いベーシックカーとして開発され、新設計1.0L直列4気筒OHCエンジン(MA10型)を搭載。 軽自動車並みの軽量ボディと低燃費性能、クラスを超えた広がりのある室内空間、軽快な走行性能などの優れたパッケージデザインにより、国内はもちろん海外市場でも広く愛されるグローバルスタンダードカーとして評価の高いモデルだった。
当初は3ドアのみのシンプルなラインナップが、その後5ドアモデルを加えるなど、徐々にグレードが拡充された。
ファッショナブルな電動キャンバストップやモータースポーツ用のベース車両「R」、「ダブルチャージ」と呼ばれるターボチャージャーとスーパーチャージャーの2種類の過給機を搭載した「スーパーターボ」をはじめ、よりおしゃれで豪華さをプラスした女性ユーザーを意識した「コレット」や7色のシートカラーが設定された「パンプス」など幅広いラインナップが特徴。
"1982 NISSAN MARCH Ad" を YouTube で見る
"CMですよ〜「ニッサン マーチ」" を YouTube で見る

●2代目マーチ(K11)
「高効率のパッケージングと経済的で軽快な走りのニューコンパクト」を開発コンセプトに掲げ、1992年1月に発売。
エンジンは新開発の1.0Lおよび1.3L直列4気筒自然吸気DOHCエンジン(CG型)で、日産初の無段変速機CVTを搭載し、軽快で機敏な走りと省燃費性能を両立したモデルとして、発売早々から高い人気を得た。
安定感のある低重心で丸みを帯びた親しみのある、より幅広い層を意識した飽きのこないボディデザインを採用。
K11型の評価は日本国内外ともに高く、
1992年に日本カー・オブ・ザ・イヤーとRJCカー・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞、
欧州でも欧州カー・オブ・ザ・イヤー(1993)を日本車初で獲得する快挙であった。
1994年には運転席SRSエアバッグを全車標準装備化、1997年5月 マイナーチェンジ時で全車にデュアルエアバッグ、ABSを標準化。
安全装備も積極的に採用された。
1997年8月「マーチカブリオレ」が登場。
1999年11月 マイナーチェンジでは無段変速機「Hyper CVT」搭載モデルや4WD車も設定。ステーションワゴン風モデル「マーチBOX」も登場。この代もバリエーションが豊富であった。
"1994 Nissan March CM" を YouTube で見る

●3代目マーチ(K12)
「ユーザーフレンドリーを追求した、おしゃれな新世代コンパクトカー」を開発コンセプトに掲げ、歴代モデルの美点である取り回しのしやすさを継承。 2002年3月に発売。
より丸みを帯びたボディスタイルやカエルのような愛嬌のあるファニーフェイスなど、親しみやすい個性的なボディデザインと豊富なボディカラーが特徴。
プラットフォームを一新し、 搭載するパワートレインは新開発の1.0L/1.2L/1.4L直列4気筒エンジンの3タイプ(後に1.0Lは廃止、1.5Lが追加)
電気式4WDシステム「e・4WD」を採用。
必要な時だけ4WDとして作動するもので、前輪をエンジンで駆動し、後輪をモーターで駆動する方式である。プロペラシャフトやトランスファーが不要となり、軽量化による燃費の向上にも寄与する。
「インテリジェントキー」の採用も日産ではK12型マーチが初採用だった。
これは画期的だと思った記憶がある。

オーテックからボレロやラフィートといったモデルも登場した。
"NISSANマーチk12CM_2" を YouTube で見る
●4代目マーチ(K13)
初代モデルから続くマーチならではのDNAである「フレンドリー」を引き継ぎ、より親しみやすく使い勝手の良いコンパクトハッチバックモデルとして2010年7月に発売。
4代目は、国内向け車両の生産を追浜工場(神奈川県横須賀市)から、コストの低さを優先してタイに移した。カルロス・ゴーンの体制のもと、日本の製造業が生産拠点を海外に移す流れの象徴となった。
パワートレインはアイドリングストップ機構を搭載した新開発の1.2L直列3気筒エンジン(HR12型)が採用。
発売から約2週間で月間販売目標台数4,000台の約3倍を超える12,147台の受注を得るなど、発売早々は好調な販売台数であった。

2013年12月にはスポーツモデル「ニスモ」「ニスモS」がラインナップに追加。

2020年7月に一部仕様向上。
安全装備が強化され、インテリジェント エマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、ハイビームアシスト、LDW(車線逸脱警報)を「NISMO」・「NISMO S」を除く全車に標準装備された。
2022年8月31日
日産マーチの日本国内での販売を終了する方針を発表。
日産:マーチ [ MARCH ] コンパクトカー TOP
日産:マーチ [ MARCH ] コンパクトカー TOP
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初代のK10マーチは、代車で乗ったり、ガソリンスタンドでバイトしていた時はマーチのお客様もけっこういたので、馴染み深いモデルです。
スーパーターボからiZやコレットといった幅広いラインナップで幅広い層から支持を得て人気もありましたよね。
2代目のマーチはCVTや4速ATの採用は他社のコンパクトカーよりも早かったと思うし、品質もアップしました。日欧のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞するのもK11型の評価が日本国内外ともに高い証拠。
エアバッグやABSの標準装備化だって他社にも影響力があったはず。
個性的なボディデザインだった3代目マーチも記憶に残っていますね。インテリジェントキーの採用がシーマやエルグランドよりも早かったんですよ! e・4WDの採用もスゴイよね。
で、4代目。1.2Lのエンジンは3気筒。ライバル他社も3気筒のあるけど、4気筒に比べると振動や音が大きくなる。安っぽいと感じてしまう部分のひとつ。コスト考えたら今は仕方ないのか。。。
やはり今のご時世e-POWER設定がなかったのも痛かったのかな。安全装備の対応も遅すぎ。。
放置せず改良を重ねて商品力アップしていれば消滅しなかったのでは?と思わずにいられない。。。
本当に惜しいと思う。。。
皆さんはどの代のマーチが印象的でしたか?
マーチの思い出とかありますか?
最後までご覧いただきありがとうございましたm(_ _)m