
こんばんは。
コロナという言葉を聞かない日は無い、そんな日々。そのコロナとは新型コロナウイルス。
今回はウイルスではなくクルマのコロナの話。
家に居てもできる昔話を今回も…
トヨタ-コロナはトヨタを代表する小型乗用車、日本の小型乗用車市場でリーダーカーとしての役割を果たしてきたと言っても過言ではありません。
1957年(昭和32年)の初代~2001年(平成13年)の11代目までの44年間販売されました。
今回はコロナの7代目(T140系)の話。
7代目コロナ(T140系)は1982年(昭和57年)1月に登場。
前年1981年(昭和56年)に先行してモデルチェンジした「セリカ」「カリーナ」3代目(A60系)とプラットホームを共用。最後の後輪駆動(FR)モデルのコロナとなった。

●セリカ(3代目ーA60系)
1981年7月2日発売
3代目セリカ

●カリーナ(3代目ーA60系)
1981年9月7日発売
7代目コロナは従来のファミリーカーのイメージから一新、鋭い直線を基調としたウェッジシェイプの斬新なスタイルを採用。
スポーティーになったのは、当時圧倒的な人気だった日産ブルーバード910型への対抗意識と思われる。

・6代目コロナ(T130系)後期型

・ブルーバード910型
バランスのとれたスタイルは40年経った今でもカッコいいですね◎

ブルーバード910型のCMキャラクターは沢田研二
ブルーバード910-CM

それまでのコロナのイメージを一新。
ハードトップはスペシャルティーカーのような雰囲気◎
コロナのCMキャラクターはロジャー・ムーア
NEWコロナCM
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●1982年(昭和57年)1月26日
7代目コロナ(T140系)発売
ボディタイプは下記の3つ。

・セダン(4ドア)

・ハードトップ(2ドア)

・バン
◆モデルチェンジのねらい
斬新なスタイルへの一新、レーザーエンジンシリーズの搭載、ラック&ピニオン式ステアリングの採用、最新のカーエレクトロニクスなど、数々の新技術の採用。
燃費、操縦性、走行安定性、静粛性などの性能向上と実用性の充実が図られており、風格ある高級小型車としてファミリー層からヤング層まで幅広いニーズに応えている。
■新型コロナ(7代目)の主な特長
①【スタイル】
・低いフロントノーズとベルトライン、シャープなサイドラインなど、直線を基調とした斬新でダイナミックなスタイル
・特にハードトップは、鋭角的なウェッジラインの採用などにより空力特性にすぐれ、よりスペシャルティー指向のスタイル
・セミコンシールドワイパーの採用
・フォグランプ組み込み異形ヘッドランプを全車標準装備
②【レーザーエンジンシリーズの搭載】
・新開発のレーザー1Cディーゼル(1.8L)
・レーザー1S [1S-U] (1.8L)
・レーザー3A-Ⅱ [3A-U] (1.5L)
《上記の他に6代目から継続した2000-DOHCの18R-GEU、1800-OHVの3T-EU、バン用:1600の12T-Jも設定された》
※ちなみに セリカ、カリーナに設定のあった1600-DOHCの2T-GEUは設定されなかった。
③【足まわり】
・ラック&ピニオン式ステアリング
・4輪独立懸架(GT系、SXグレード)
・操縦性、走行安定性の飛躍的向上により"走りのコロナ"を実現
④【新機構、新装備の採用】
・バックソナー
・プリセットオートドライブ(EX-AD,GTにオプション)
・エレクトロニック ディスプレイメーター
・リヤ リクライニングシート
・デュアル ハイト アジャスタ付 運転席シート
・左右温風量コントロールヒーター
●1982年(昭和57年)9月
1800ツインカムターボの3T-GTEUエンジン(160PS)を搭載した1800GT-T、GT-TRが登場。
《18R-GEU搭載の2000GTは廃止》
●1983年(昭和58年)1月19日
《コロナFF 5ドア(T150系)発売》
コロナFF5ドア
コロナのバリエーションの追加という形で5ドアをFF方式で発売。
・4ドアセダンと2ドアHTのFRモデル(T140系)と5ドアのFFモデル(T150系)を併売する形だった。
⇒トヨタの横置きエンジンFF車は1982年発売のFFカムリ/ビスタ(SV10)に続くもの。
当時のトヨタは後輪駆動(FR)→前輪駆動(FF)への転換に慎重な姿勢を取っており、一挙に全てのモデルをFF化するのではなく、当初は一部モデルにFFを採用して今までのFR仕様も併売するという手法で、いかにもトヨタらしい慎重なやり方だった。
当時のCM
↓
●1983年(昭和58年)10月11日
《コロナFF 4ドア(8代目-T150系)発売》
・FRモデルのT140系の主力車種に取って代わりFFモデルがコロナシリーズの中核となった。
・登場から僅か2年足らずでFRセダンが車種整理を受けて、廉価グレード(1500-GX,DX,STD/1800-GX)とスポーツ仕様のGT系のみとなる。
・同時にマイナーチェンジされ、4A-GEU搭載の1600GTが登場
⇒この時点で下記の体制となる。
FF車(T150系):4ドア、5ドア
FR車(T140系):4ドア、2ドアHT、バン
●1985年(昭和60年)8月
FFコロナクーペ (T160系)発売により、T140系FR車2ドアハードトップ廃止。
同時にFRセダンのGT系シリーズ廃止。
FRセダンは廉価グレード(1500-GX,DX,STD/1800-GX)のみに整理。
●1987年(昭和62年)12月18日
9代目コロナ(T170系)発売開始と同時に、自家用向けT140系FRセダン及びバンの販売終了。
●1998年4月
継続していたタクシー仕様も販売終了。
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少々前置きが長くなりましたが、それではカタログの紹介をしましょう(笑)
◆ツインカムターボが登場した昭和57年9月発行版

1,表紙
ツインカム+ターボ新発売
表紙にはコロナの写真は無く、ロジャー・ムーアと美女が(笑)

2,スーパー・コロナ出現

3,いま、走りのNEWシーンが始まる

4,ハードトップ1800EXサルーン

5,私のリストにライバルはいない。

6,ハードトップ1800EXサルーン

7,セダン1800EXサルーンAD

8,誰も私を超えられない。

9,セダン1800EXサルーンAD

10,エンジン紹介
・新登場1800ツインカムターボの3T-GTEUを筆頭に、
・1800EFI: 3T-EU
・1800:レーザー1S
・1500:レーザー3A-Ⅱ
・1800DIESEL:レーザー1C-DIESEL

11,4輪独立懸架 (GT系、SX)

12,スポーツ5仕様 (セットオプション)

13,OD付4速ATを1800全車に設定
(トヨタが他社より優位に立ったのは、この4速ATの拡大採用も大きいと思う)

14,80年代を象徴するインパネ

15,エレクトロニック・ディスプレイメーター採用(GT-TR,EX-AD)

16,世界初採用 バックソナー(GX-AD)

17,ゴージャスなインテリア

18,注文装備で電動サンルーフも

19,ハードトップのグレードは6つ

20,セダンのグレード

21,主要装備一覧

22,主要諸元表

23,寸法図(mm)
セダン:全長4570×全幅1670×全高1385
HT:全長4505×全幅1665×全高1325
ホイールベース2500 (セダン,HT共通)

24,エンジン・トランスミッション

25,ロジャー・ムーア
~おしまい~
CM
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最後までご覧頂きありがとうございました
m(__)m